前回記事では砂川市にある豊沼駅を紹介しましたが、実は高床式駅舎の手前には車掌車(緩急車)の廃車体が置かれています。
形式はヨ3500形。
錆に塗れ朽ち果てており、4枚の側面窓のうち3枚は車内から板で封じられています。
部分的に鉄板が剥がれた屋根の上には、文字がよく見えませんが工事標識が放り出されているのも確認できます。
車体側面の車番表記は劣化が進み解読が難しくなっていますが、10年前は「ヨ4625」という番号がくっきりと示されていました。
当時は今ほど赤錆が車体を侵食しておらず、現役時代の黒々とした塗装を保っていました。
ヨ4625は1954年に計100両が増備されたヨ3500形4次車のうち、帝國車輛工業が製造した30両(ヨ4600~ヨ4629)に含まれます。
国鉄末期は札幌貨物ターミナル駅の所属だったそうですが、具体的な廃車時期は不明です。
現在は駅前の民家が物置として使っているようです。
JR北海道 国鉄 JR貨物 車掌車 貨車 ヨ3500形 ヨ4625 豊沼駅
ヨ4625の隣には年代物の海上コンテナが置かれており、こちらも物置になっているようです。
どちらも電柱から引込線が延びておらず、通電されていない事が分かります。
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最終更新日 : 2019-07-02