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2018-09-02 (Sun) 12:08

札幌市電の新型低床車1100形、市電フェスで一般公開される



札幌市交通局は2018年9月1日に電車事業所で「市電フェスティバル2018」を開催し、10月の運行開始を予定している新型車両1100形1101号車の一般公開を行いました。
新車の導入自体は今年の初旬から鉄道ファンの間で噂されており、6月に母校・札幌学院大学で開催された「青嵐祭」でも鉄研関係者の間で話題に上ったのですが、まさかその1ヶ月に札幌入りするとは思いませんでした。
風説によると連接車体のA1200形「ポラリス」に対し、新車はボギー車に変更されるとの事でしたが、1100形は噂どおりの車体構造となっています。


JR北海道 札幌市交通局 札幌市電 路面電車 山鼻線 山鼻西線 一条線 都心線


曲線を描いたフロントマスク、白黒の塗装・・・と基本的なデザインはA1200形を踏襲しています。





車体標記を見ると定員は60人。
札幌市電の主力車種である210系列(210形・220形・240形)や8500系列(8500形・8510形・8520形)、3300形が定員100人である事を思うと、ラッシュに使うには頼りない数字です。
札幌市電は昼間でも座席が埋まる混みっぷりですから尚更のこと。
まあ連接車のA1200形ですら実は定員が71人と少ない訳で、床が低い分、客の重量に耐えられないと言えるのかも知れませんね。





市電フェスティバルの開催中は車内も開放されました。
人の出入りが激しくて撮影に苦労しました。





車内の様子。
先輩のA1200形は制御車のA車・B車がクロスシート、中間車のC車がロングシートという座席配置で、ラッシュ時にはクロスシートが仇になって通路が混雑しやすいですね。
一方、1100形はロングシートに統一しており、しかも通路幅も広めに取られているので乗降の流れがスムーズになる事が期待できます。
また、乗車口と降車口の間には段差や傾斜が無く、車椅子でも快適に車内を移動できるようになっています。
降車ボタンはレシップ製KSP-400を採用。





座席モケットはバケットシートで、縦線を入れて1人当たりの座り幅を示しています。
優先席は深緑色を基調としつつ、座に黄色い正方形を9個並べており、その他の座席は黄緑色です。





乗車口の傍には折りたたみ式の座席があり、畳んだ状態ですと固定用具を備えた車椅子スペースになります。
固定用具のロープ、フックはダークグレーのケースの中に収納されています。
試しに座席を触ってみると手動では動かないので、E231系6ドア車のように乗務員室に操作ボタンを設けたタイプだと分かりました。





乗務員室の手前だけ、台車を履いている都合により床面が高くなっています。
座席は右側のみ設けられています。





運賃箱と運転席は大きく離れています。
しかも写真を見ると乗務員室には仕切り壁までありますね。





しかしこの仕切り壁、実は開閉できるんですよね。
運転士が乗務する側だけ仕切り壁を運賃箱の位置まで開けて、接客の際に移動できるようにしている訳です。
でも運賃箱との距離が長い事には変わりなく、電停に着く度に移動していたらタイムロスになるのでは・・・と思いますよね。
それが職員さんに伺った話では、運転台に設置したモニターで運賃箱に投入された金額を確認するので、普通に運賃収受を行う分にはいちいち席を立つ必要は無いんですって。
運賃箱までの移動が生じるとすれば、市電専用1日乗車券「どサンこパス」の販売くらいでしょう。





運賃箱の近くには監視カメラも。





固定式の乗務員室仕切りにはLCD式案内表示器が設置されています。





車番プレートと製造銘板。
メーカーはご多聞に漏れずアルナ車両です。





面白いのは乗務員名札差。
何とカードリーダーになっています!
もしかしたら運転士1人1人に貸与したICカードを、このカードリーダーに読み込ませないと車両の一切の操作が出来ないのかも知れません。
これは詳細が非常に気になりますが、試しに調べても同様の設備を導入している事業者は見つかりませんでした・・・。





運転台は在来車と同様、ツーハンドル縦軸式。
スイッチ類の配置はA1200形に概ね準じており、右手にマイク付きの無線機を備えています。





以上、1100形の車内を粗方観察しました。
繰り返しますが営業運転開始は2018年10月を予定しています。
今回の市電フェスでは1100形の愛称投票もあり、運行を開始する頃には結果が発表されるものと思われます。


札幌市電240形 242号車 札幌市電開業100周年記念ヘッドマーク




札幌市電は前身となる札幌電気軌道が1918年8月に開業してから、今年で100周年を迎えました。
一部車両は100周年記念のヘッドマークを掲出し、環状線を走行しています。







市電フェスの来場者を案内するスタッフも、「札幌の路面電車は今年で100周年!」と書かれた特製Tシャツを着ていました。
22号車とアザラシのキマイラみたいなキャラクターも描かれています。
せっかくなので職員さんにお願いして撮らせて頂きました。


ところで話は変わりますが最近、ヤフオクに国鉄時代の腕章が多数出品されまして、その中に「主任車掌 CHIEF CONDOCTOR」と書かれた腕章がありました。
この主任車掌って、国鉄時代の職制では存在しない職名なんですよね。
主任車掌の職名が規定されたのは分割民営化が敢行された1987年4月。
国鉄時代は車掌長、専務車掌、車掌と3種類に分かれていた車掌の職名を整理し、主任車掌と車掌の2種類に改めた訳です。
以前にも書いたとおり、最初の1年間はJR各社で国鉄の制服が使い回されていましたから、もしかしたらその頃に使われた腕章かも知れない・・・と思う訳です。
詳細をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非ともご教授下さい。


写真は全て2018年9月1日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

No title * by Lewis
デナさん、みなさん、こんばんは。お疲れ様です!

デナさん、市電フェスいらしてたんですか!
私も来てたんです。朝イチから。まぁ、でも一通り見て1時間半くらいで出ちゃったんですけどね。そういや、新型1100形の愛称投票してこなかったなぁ…3番目(ジロー)にならないことを祈る限りです(笑)

それでは!

No title * by 札学鉄研OB会
>Lewisさん

どうも、こんばんは。

あら、Lewisさんもいらしていたんですね!
私は昼過ぎの入場だったので時間が合わず残念。
流石に「ポラリス」の次が「ジロー」というのは如何なものかと思いますが、投票が集まっている可能性が無いとも言えないでしょうねw

(叡電デナ22@札幌市在住)

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No title

デナさん、みなさん、こんばんは。お疲れ様です!

デナさん、市電フェスいらしてたんですか!
私も来てたんです。朝イチから。まぁ、でも一通り見て1時間半くらいで出ちゃったんですけどね。そういや、新型1100形の愛称投票してこなかったなぁ…3番目(ジロー)にならないことを祈る限りです(笑)

それでは!
2018-09-02-20:35 * Lewis [ 編集 * 投稿 ]

No title

>Lewisさん

どうも、こんばんは。

あら、Lewisさんもいらしていたんですね!
私は昼過ぎの入場だったので時間が合わず残念。
流石に「ポラリス」の次が「ジロー」というのは如何なものかと思いますが、投票が集まっている可能性が無いとも言えないでしょうねw

(叡電デナ22@札幌市在住)
2018-09-05-21:38 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]