タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2018-03-26 (Mon) 23:43

惜別!旭山動物園号のラストランとお別れセレモニー【1】



2018年3月17日のダイヤ改正に伴い、JR北海道のキハ183系の運用に大きな変化が生じました。
21世紀に入ってからはキハ183系の運行範囲が縮小を続けており、道央~道東の都市間輸送では早くも2001年7月に特急おおぞら、2009年10月に特急とかちがJR型車両(キハ283系・キハ261系1000番台)に統一されました。
2017年3月にも道央~道北間の特急サロベツからキハ183系が撤退し、「ボウズ」の愛称で親しまれた100番台(先頭車化改造車)が全廃されたのも記憶に新しいですね。
そして先日のダイヤ改正では遂に道南~道央間の特急北斗からも撤退となり、その玉突きによって特急オホーツク・特急大雪で細々と稼働していたスラントノーズが運用離脱となってしまいました。
国鉄の分割民営化から31年、次々に訪れる国鉄型車両の引退を目の当たりにして悲しくなるばかりです。
旭山動物園号も車両の老朽化により引退する事が決まり、ダイヤ改正後の2018年3月24日・25日の両日に函館本線札幌~旭川間でラストランに挑みました。

【下り8061D 札幌始発・旭川行き特急旭山動物園号】
札幌8:24始発→岩見沢9:04発→滝川9:33発→旭川10:10終着

【上り8062D 旭川始発・札幌行き特急旭山動物園号】
旭川15:41始発→滝川16:16発→岩見沢16:46発→札幌17:22終着

私も最後の勇姿を記録するべく2日連続で沿線に張り込み、最終日の3月25日に旭川駅で開催されたお別れセレモニーにも立ち会ってきました。
まずはラストラン1日目の2018年3月24日、早朝に自宅を出て白石駅まで徒歩移動し、6:08発の923D(札幌6:00始発・旭川行き普通列車)に乗って豊幌駅へ。
苗穂工場から出場した締切回送車の連結は無く、通常どおりキハ40系2連での運行でした。
キハ40系もH100形の来道により、今後は置き換えが進められる事になりますので、しっかり撮影・乗車をしていきたいですね。
豊幌駅には定刻通り6:38に到着し、車掌に切符を渡して駅舎にイン。
暫くすると豊幌両自治会連絡協議会(豊幌町内自治会・豊幌自治会の2者から成る)の会員さんが現れ、窓口を開けてから待合室と屋外の掃除を始めました。
豊幌駅は無人駅ですが駅前にベッドタウンが広がり、それなりに生活利用があるため駅舎の管理を地元の自治会が請け負っているのです。
ただし簡易委託駅という訳ではなく、出札は管理駅の江別駅が設置した簡易券売機に一任しています。

江別駅 旭川地区駅輸送業務センター 宗谷本線 輸送係駅員 JR九州
豊幌駅 函館本線江別~豊幌間 JR北海道 旭山動物園号 国鉄


旭山動物園号が通過するまでに上り9本、下り5本の普通列車が発着しましたが、撮影を目当てに降りてきた同業者はたったの5人。
想像していたほどの人だかりにはなりませんでしたね。
30分ほど前には江別駅から作業服と赤帯入りヘルメットを着用した助役さん1人、輸送係さん2人が現れて警戒に当たりました。
助役さんは我々に安全啓蒙をした後、輸送指令と連絡を取り合うのか駅舎の事務室に詰めっ放し。
残る輸送係さん達は上り線ホーム、下り線ホームに分かれて立ち番に当たっており、万が一トラブルがあったら列車を止めるよう赤いフライ旗を携行していました。
駅員さん達は我々に対し好意的で、旭山動物園号が接近する時機も伝えて頂けました。
これはありがたい!


キハ183系0番台 キハ183系基本番台 スラントノーズ


8:55、キハ183系5連の旭山動物園号が豊幌駅に姿を現しました。
1番線側から西南西を向くと順光に。


豊幌駅 旭山動物園号


後追いもすっきり撮れました。


貨物列車 DF200形 JR貨物 厚別カーブ


次は場所を変えて折り返しを狙いますが結構時間が空くため、我らが母校・札幌学院大学の図書館で資格勉強に打ち込むべく156M(岩見沢8:57始発・手稲行き普通列車)で大麻駅へ。
4時間ほど問題集を解き続けた後、大学の南西にある西通り踏切まで移動しました。
駅間で言うと函館本線厚別~森林公園間に当たるこの踏切は、「厚別カーブ」を望める撮影の名所です。
こちらも想像していたほどは人が殺到しませんでしたが、同業者の中には線路沿いに路上駐車をする人が多く見られ、通行車両の妨げになっていましたね・・・。
踏切のすぐ傍では戸建て住宅の建築工事が行われており、作業車も行き来する環境。
場所取りに夢中になるあまり、近隣住民の迷惑になるのはいただけませんね。
最終的には15人ほど集まり、若い女性や親子連れも見られました。


旭山動物園号 厚別カーブ キハ183系 スラントノーズ


17:10、旭山動物園号が厚別カーブに差し掛かりました。
右奥に見える四角錐台の屋根を持つビルは我らが母校・札幌学院大学のG館(50周年記念館ですね。
母校と旭山動物園号を一緒に収めたかったのです。


厚別カーブ 旭山動物園号 キハ183系0番台 スラントノーズ キハ183系基本番台

厚別カーブ 旭山動物園号 キハ183系0番台 スラントノーズ キハ183系基本番台


旭山動物園号はゆったりとした足取りで西通り踏切へ。





ド逆光になってしまうものの、またと来ない機会なので後追いせずにはいられませんでした。

北見地区駅輸送業務センター 札幌地区駅輸送業務センター 帯広地区駅輸送業務センター
釧路地区駅輸送業務センター 千歳地区駅輸送業務センター 室蘭地区駅輸送業務センター


2日目の2018年3月25日は「Sきっぷ」を購入し、旭川に赴きました。
函館本線3001M(札幌6:35始発・旭川行き特急ライラック1号)、宗谷本線323D(旭川8:08始発・名寄行き普通列車)と乗り継いで旭川四条駅へ。
ここでは下り8061Dとして旭川駅まで運転された後、旭川運転所に一旦入庫するべく回送される旭山動物園号を狙います。
ホームには既に先客の姿が。
お話を伺ったところ、何と旭山動物園号を見納めに福岡からいらっしゃったとの事。
旭山動物園号が来るまでの間、2人でずっと世間話に興じていましたが、結構話題を豊富にお持ちの方で面白かったですね。
JR九州小倉工場の一般公開で購入した方向幕に手書きの行先が混じっていた事、アルファコンチネンタルエクスプレスの最後の勇姿を記録するべく新得まで出向いた事、長崎本線の知られざる穴場撮影地などなど・・・。
2人とも「福岡と新千歳を結ぶ航空便は少なすぎる!せめて午前中に現地に到着できるようにしてほしい」との意見が一致して大盛り上がりでした。

9時過ぎには作業服・赤帯入りヘルメット着用の社員さんもいらしたので挨拶。
安全ベストの背面には何と、「旭川地区駅輸送業務センター」と書かれていました。
当ブログをご覧の方ならお分かりでしょうが、駅輸送業務センターとはJR北海道の主要駅に配置され、近隣の駅員に対し運転取扱業務の支援・指導を行う現業機関です。
2006年4月に設置された岩見沢地区駅輸送業務センターを皮切りに、2010年4月には札幌、千歳、室蘭、帯広、釧路、旭川、北見、長万部、函館、木古内の各センターが設置されました。
更に2017年4月には宗谷北線運輸営業所の廃止に伴い、名寄駅が地区駅(国鉄・JR他社で言う管理駅)に昇格したため名寄地区駅輸送業務センターが新設され、計11箇所の駅輸送業務センターが輸送の安全を守る縁の下の力持ちとして稼働しています。
木古内地区駅輸送業務センターは江差線の経営分離に伴い廃止されたようですね。
旭川地区駅輸送業務センターは旭川駅5・6番線ホーム上にある旭川駅輸送事務室に併設されており、道北の鉄道輸送を支える重要な仕事を担っています。
こちらの係員さんも親切な方で、しばし世間話をしました。

函館地区駅輸送業務センター
旭山動物園号 旭川四条駅 宗谷本線 キハ183系0番台 キハ183系基本番台 スラントノーズ


最終的に鉄道ファン6人と駅輸送業務センターの係員さん1人が集結した旭川四条駅。
10:23、乗客を降ろし旭川運転所まで回送される旭川動物園号がやって来ました。





旭山動物園号は高架線を下り、束の間の休息へ・・・。





無事に見送った後は式典まで5時間近く余裕があります。
ここからは旭川の中心街に引き返して昼食を取る訳ですが、11:38まで1時間以上もの間、旭川四条駅に停まる上り旅客列車はありません。
ここはバスで向かうが吉という事で、ご一緒した同業者さんと旭川地区駅輸送業務センターの係員さんに別れを告げて4条18丁目(4の18)停留所へ。
10:36、旭川電気軌道の2番・東光-曙線の曙1条6丁目行きに乗り込みます。
充当車両は自社発注のノンステップ車、旭川22か1218(三菱ふそうエアロスター/1998年式)でした。





「あれ、このバスって旭川駅まで行かないよね?」と仰る方もいらっしゃるでしょうが、良いんですこのバスで。
だってラーメン屋の近くに停まるから。
10:43、旭川駅まで延びる緑橋通と交差する4条8丁目(4の8)停留所で下車します。





昼食に選んだのは旭川ラーメンの老舗にして人気店の「旭川らぅめん青葉 本店」です。
1947年創業の当店は屋台のラーメン屋をルーツとし、一家三代で切り盛りされています。
店内に入ると満席御礼、温和な雰囲気の女将さんに案内されて店舗の隣にある待合室へ。
写真左側に「Femme chic ファムシック」と書かれた看板を出したテナントがあるじゃないですか。
パッと見は化粧品店みたいですが実はこれ、「らぅめん青葉」の待合室でありますw





中に入ると先客が4人。
テーブル付きの席に座ってメニューを見ていると、女将さんがオーダーを受けに現れました。
基本の味は正油、味噌、塩の3種類があり、今回は正油らぅめん大盛を注文。
注文の際、女将さんが「どこからいらしたの?」と仰られたので「札幌から来ました」と返しました。
このお店は混雑時、待ち客から訊いた地名を整理券代わりにしているんですね。





ものの6分で店内へと通され、眼鏡をかけた3代目大将に「札幌から来ました」と伝えてカウンター席に着きます。
座ってすぐに大将から大盛りの正油らぅめんを頂きました。
混雑が激しい中でもオペレーションが速くて素晴らしいですね。
大将はじめお店の方々もフレンドリーで温かみのある接客をされ、老舗の名に恥じない優良店だと思います。
ラーメンも豚骨と鶏ガラで取った清湯スープに、魚介と利尻昆布の出汁がよく効いて美味しいですね。
チャーシューも大ぶりでしっかりと味付けされており食べ応えバツグン。
昔懐かしい正油ラーメンといった味わいでありながら、タコのキャラクターが描かれたプリント海苔が個性を強調しています。
ラーメンにプリント海苔と言うと環七に本店を構えた「なんでんかんでん」が有名ですが、あちらとは大きく異なる清湯のラーメンにプリント海苔を載せるのは新鮮さを感じますね。





食後は「ジュンク堂書店 旭川店」で漫画や建築本を物色してから旭川駅へ。





改札口の掲示板には「出発番線変更のお知らせ」と題した貼り紙が出ていました。
2018年3月31日に石北本線4525D(旭川12:03始発・上川行き普通列車)の発車番線を、所定の7番線から6番線に変更するとあります。
もう既に方々に知れ渡っている通り、この日は旭川駅7番線で旭山動物園号の展示会が開催されるのです。
聞くところによれば旭川市役所がJR北海道に対し開催を要望したそうですね。
当日の11:00~12:30はイベント開催につき7番線を使用するため、定期列車の出発番線を変更する事になったという訳ですね。
私も31日は再び旭川駅に行くつもりです。


・・・とその前に「さよならセレモニー」が開催されたので、その模様を次回記事で紹介しましょう。
続きます!


※写真は2018年3月24日、3月25日の両日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

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