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2017-11-15 (Wed) 06:42

ひっそり引退したマヤ34-2008、最終検測後にマヤ35形と連結



JR北海道が2017年10月29日、11月3日・4日の3日間に渡りニセコエクスプレスのラストランを実施した事は既に書きました。
多くのファンや沿線住民がリゾート車両との別れを惜しんだ一方で、同じ頃にひっそりと終焉を迎えた車両があります。
札幌運転所に所属する事業用客車のマヤ34-2008です。
同車は国鉄が1959~1981年に10両を投入した軌道検測車、マヤ34形客車のうち1978年に製造されたもので、ラジエーターを大型化し車体中央にドアを追加するなど設計変更が為されています。

当初は尾久客車区(現・JR東日本尾久車両センター)に配置され、何と1985年には小田急全線の検測にも充当されています。
マヤ34形が私鉄の検測に貸し出された例は他にも西武鉄道、相鉄、伊豆急、南海電鉄などが挙げられますが、JR北海道において私鉄の走行経験がある車両は大変貴重な存在です。
国鉄時代、マヤ34形は札幌運転区(1987年4月に札幌運転所へ改称)の1両を除き尾久客車区と向日町運転所(現・JR西日本京都総合運転所)に集中配置されており、これら9両が1987年の分割民営化時、JR貨物を除く民営新会社に振り分けられる事になりました。
この頃、マヤ34-2008はJR北海道へ継承。
1959年製のマヤ34-2501(旧車番・マヤ34-1)を置き換えるべく札幌運転所に転属し、30年の長きに渡り道内各線区の検測を続けてきました

マヤ34形は民営化当初、JR北海道に1両、JR東日本に3両、JR東海に1両、JR西日本に2両、JR四国に1両、JR九州に1両が在籍しましたが、老朽化や牽引に対応できる車両の不足により本州3社とJR四国では既に全廃。
JR北海道のマヤ34-2008についても老朽化が進み、2017年製の新型軌道検測車マヤ35形にバトンタッチする事になりました。
最後の検測は折りしもニセコエクスプレスのラストラン2日目、2017年11月3日に実施。
私は当日、ニセコエクスプレスの待ち時間にツイッターの情報を漁っていたのですが、側面窓に「惜別」と書かれた貼り紙を出していたそうです。
いつも通り苗穂運転所のキハ40系2両と連結してキハ40-304+マヤ34-2008+キハ40‐301の3連を組成し、千歳線を南下し室蘭本線室蘭~苫小牧間、日高本線苫小牧~鵡川間の検測を実施したのだとか。

JR北海道 相模鉄道 マヤ検 国鉄
JR北海道 相模鉄道 マヤ検 国鉄




翌日の2017年11月4日、函館本線朝里~小樽築港間でニセコエクスプレスを撮影するべく列車移動していると、札幌運転所にマヤ34‐2008+マヤ35‐1の2連が留置されているのを発見!
まさか後継車両と連結するとは・・・。
平磯橋での撮影後も札幌運転所を通りかかるとまだいました。
すぐにでも稲穂駅で途中下車したい気分になりましたが、外せない用事があったので断念。
更に翌日、2017年11月5日に改めて現地を訪問し、近接する公道から眺めました。


マヤ34形 マヤ35形 マヤ検


国鉄型客車らしい紺色のマヤ34-2008と、北海道新幹線を意識したかのような常盤グリーンを纏ったマヤ35‐1。
車体の造りも大きく異なり、かなりミスマッチな組み合わせです。





マヤ34-2008の側面には「高速軌道試験車」との表記が為されています。





車高が非常に低く、窓も極めて少ないマヤ35-1。
側面の表記は車番だけ、大変さっぱりした風貌です。





何故このような2連を組んでいたのかは不明。
マヤ35形の正式運用開始は2018年4月を予定しており、3月までは各種試験を実施するのでマヤ34形との連結も試験に関係しているのかも知れません。
マヤ34‐2008の引退により、残るマヤ34形はJR九州熊本車両センターに所属する同年車、マヤ34‐2009のみとなります。
そちらは置き換えの話が出ておらず、当面は活躍を続けるでしょう。


※写真は全て2017年11月5日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

No title * by ET403
ついにマヤ検も世代交代ですね。
37年前、親が買ってくれた図鑑の、事業用車のページの最初に載っていたのが、このマヤ34形でした。私が覚えた最初の事業用車です。
多くの事業用車が車種ごと消えていった後も、用途も色も形も変わらずに活躍を続け、鉄路が在る限り、34形のマヤ検も不滅であるかのような錯覚すら持っていたようです。

そしてマヤ35形、事業用車のくせにコストがかかっていそうな車体断面ですねー。日本一速そうに見える客車形式です!?動力車は予定されているキハ40形よりも、261形あたりの方が絶対似合いますね。
35形を名乗る事業用車には、かつてセノハチで電車に後補機を繋ぐときの控車(連結器変換車)、オヤ35形がありましたが、あれは湘南色に塗ったダブルルーフ客車。塗色が派手ということは共通しますが、車体形状のあまりの違い(種車の製造年で言うと、86ないし87年の開き)に、同じ35形なのにとニヤリとしてしまいます。

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No title

ついにマヤ検も世代交代ですね。
37年前、親が買ってくれた図鑑の、事業用車のページの最初に載っていたのが、このマヤ34形でした。私が覚えた最初の事業用車です。
多くの事業用車が車種ごと消えていった後も、用途も色も形も変わらずに活躍を続け、鉄路が在る限り、34形のマヤ検も不滅であるかのような錯覚すら持っていたようです。

そしてマヤ35形、事業用車のくせにコストがかかっていそうな車体断面ですねー。日本一速そうに見える客車形式です!?動力車は予定されているキハ40形よりも、261形あたりの方が絶対似合いますね。
35形を名乗る事業用車には、かつてセノハチで電車に後補機を繋ぐときの控車(連結器変換車)、オヤ35形がありましたが、あれは湘南色に塗ったダブルルーフ客車。塗色が派手ということは共通しますが、車体形状のあまりの違い(種車の製造年で言うと、86ないし87年の開き)に、同じ35形なのにとニヤリとしてしまいます。
2017-11-16-22:11 * ET403 [ 編集 * 投稿 ]