タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2017-09-24 (Sun) 23:57

札沼線を往くキハ40系4連「2017ひまわり号in月形」を追う【前編】



現役生と顧問の白石先生ならびにOB会の皆さん、昨日はお疲れ様でした。
今年で札学鉄研が創立25周年を迎え、現役生の主催により運行した札幌市電の貸切電車(A1200形使用)が大成功に終わり、OBとしても大変嬉しく思います。
昨今では文化会全体の勢いが弱まりつつありますが、そんな中で鉄研はメンバー総出による遠征旅行や日帰り旅行、会報誌『待合室』の作成などに取り組み続け、更には新たな試みとして「English Lounge」での英語によるプレゼンテーションにも挑んできました。
今年はありがたい事に経済学部の白石先生が顧問に着任されたほか2人の1年生も加わり、鉄研の活動がより精力的になるものと期待しております。
大学在学中は自由に使える時間が潤沢にありますから、1年生のお2人には是非とも悔いの無いよう、興味の向くままに鉄道を楽しんでもらいたいですね。
そして、札学鉄研の今後ますますの発展を心より願う次第です。

さて、昨日の貸切電車乗車中にOB会協力会員のAさんから、札沼線の石狩月形駅まで団体臨時列車「ひまわり号」が運行されるという耳寄りな情報を頂きました。
今回の団臨は「ひまわり号を走らせる札幌実行委員会」が存廃問題に揺れる札沼線末端区間へのエールとして企画したもので、正式名称は「2017ひまわり号in月形」です。
目的地は月形樺戸博物館(旧・樺戸監獄)と皆楽公園で、しかも充当車両はキハ40系の4両編成!
始発駅は札幌駅ですから桑園~北海道医療大学間が交流電化される前、3~6連の気動車が行き交った在りし日の情景を思い起こさせてくれます。
あの電化もかれこれ5年前の出来事になるんですね・・・歳月の経過の早さは恐ろしいものです。
聞くところによるとAさん、実行委員会の関係者にお知り合いがいるのだそうで、列車番号を含めた詳細なダイヤまで教えて頂けました。
そのダイヤは下記の通りとなります。

【下り9221D 札幌始発・石狩月形行き団体臨時列車】
札幌8:21始発(5番線)→桑園8:24着/8:44発→石狩太美9:10着/9:20発→石狩当別9:27着/9:30発(2番線)→石狩月形9:54終着(3番線)

【上り回9850D 石狩月形始発・石狩当別行き回送列車】
石狩月形12:18始発(2番線)→石狩当別12:42終着(3番線)

【下り回9851D 石狩当別始発・石狩月形行き回送列車】
石狩当別13:10始発(3番線)→石狩月形13:33終着(3番線)

【上り9222D 石狩月形始発・札幌行き団体臨時列車】
石狩月形15:13始発(2番線)→石狩当別15:36着/15:42発(1番線)→あいの里公園15:52;30着/15:53発→札幌16:16終着(8番線)

団臨としては札幌~石狩月形間を1往復し、加えて石狩月形駅に留置場所が無い都合から石狩当別~石狩月形間の回送も1往復設定されています。
これは撮影せずにいられない、という事で私とTJライナーさんは「ひまわり号」の撮影に臨む事にしました。
二次会にも出席し浴びるほど酒を飲み喰らったため、今朝は身体に若干お酒が残った感覚を抱きながらも何とか寝坊せずに起床。
ただ一箇所で撮影するのはつまらない、どうせなら可能な限り追いかけよう、なんなら架線下と非電化区間の両方で撮影してやろうと思い立ち、急ごしらえで行路表を作成し自宅を出発しました。

JR北海道 国鉄 団体臨時列車 団臨 学園都市線 札沼線
JR北海道 国鉄 団体臨時列車 団臨 学園都市線 札沼線


8時前に札幌駅に行くと、仕入れた情報どおり5番線にキハ40系4連が停車していました。
札沼線の全区間が非電化だった頃は5連や6連も見られ、PDC(キハ141系・キハ143系)との併結運転や、石狩当別以北への送り込みを兼ねたキハ40系400番台との併結も実施されていたものです。
そして何故か朝ラッシュの終了後に札沼線を走り始めるキハ201系・・・せっかくの3ドアなのに勿体無かったですね。
それが今や札幌~石狩当別間の営業列車は交流電車に統一され、キハ40系400番台の出入庫も単独での回送運転になってしまいました。
札幌近郊を一般気動車4連が走る機会も、函館本線923D(札幌6:00始発・旭川行き普通列車)の客扱い2両に締切回送2両を連結して組成される事がごく稀にあるくらいですから、キハ40系4連を一目見ようとファンが集まってきました。


キハ40系700番台 キハ40系1700番台 苗穂運転所


今回の4両編成は嬉しい事に、札幌~北海道医療大学前間で使用された非ワンマン対応車のキハ40系300番台が2両も組み込まれていました。
殊更に全線非電化時代を彷彿とさせ、しばし懐かしい気分に浸りました。
編成内容は下記の通りで、言わずもがな4両全車が苗穂運転所の所属です。

←札幌 キハ40-302(1号車)キハ40‐303(2号車)キハ40‐817(3号車)キハ40‐1821(4号車) 石狩月形→







対岸からの撮影を済ませたら、すぐさま5番線に直行。
「団体ひまわり号」を表示している電光掲示板とキハ40系を一緒に撮影しました。





側面サボは根室本線芽室~幕別間の臨時普通列車で使われた、「臨時」のサボと同様の書式で「団体」と表記したシンプルな物です。





「ひまわり号」は身体の不自由な人達が鉄道の旅を楽しめるよう、国鉄末期の1982年11月より全国各地で運行されるようになった障害者専用の団体臨時列車。
障害者の方々に加え家族や友人、介護のボランティアなども乗車し、全員で同じ目的地に行きます。
車椅子が通れるよう、1段ステップ付きの乗降口にはスロープが置かれていました。





ホームには見送りのため、白い盛夏服を纏った助役も姿を見せました。


731系


撮影中にTJライナーさんと合流し、1番線8:17発の函館本線138M(岩見沢7:24始発・小樽行き普通列車)に乗って桑園駅に先回り。





定刻通り8:24、桑園駅3番線にキハ40系4連(9221D)が滑り込んできました。
昨夜は豪雨に見舞われ雷鳴も轟いた札幌ですが、今日は一転して快晴になってしまい逆光に苦しめられるはめに。
個人的には程よく曇ってくれた方が逆光・順光に縛られなくて楽なんですよね。





ここで9221Dは20分間も運転停車。
その間に入線する8:32発の札沼線2549M(札幌8:20始発・北海道医療大学行き普通列車)は、普段なら3番線に停車するところを「ひまわり号」に譲り、4番線の発着に変更されました。
駅構内の肉声案内放送でも「今度の4番線の列車は北海道医療大学行きです。札幌には参りませんのでお乗り間違えの無いようご注意願います」とアナウンスしていましたね。





2549Mが入線するまでの間、3番線ホーム上で撮影を続けます。





桑園駅では珍しく、赤いフライ旗とメガフォンを持った輸送主任が立ち番をしていました。
「ひまわり号」に対し出発指示合図を出すためにホームに来ていたのでしょう。
他にも2名の助役が姿を見せていましたね。
同じ金線1本入り赤帯制帽を被る助役と輸送主任ですが、輸送主任の場合は名札に「助役」とは書かれていないので見分け方は案外簡単です。
お隣の札幌駅ですとホーム上に金線1本入り赤帯制帽を被った駅員が常駐していますが、あちらも名札の「助役」表記が無いので輸送主任ですね。





編成最後尾に乗務する車掌は札幌車掌所の人員で、それに加えて普段は車掌所で内勤をしているリーダー(助役補佐)も添乗していました。
乗務員基地の管理職が金線入り(所長は2本/助役は1本)黒帯制帽を着用するのに対し、リーダーは平の駅員や車掌、運転士と同じ無装飾の黒帯制帽を被ります。
個人的にリーダーの添乗を見かけたのは2年前のカシオペア以来ですかね。
札幌駅のホーム上で車掌一人一人の監視指導をしている様子も見かけたものです。







桑園駅での撮影も滞りなく済み、予定通り8:32発の2549Mに乗り込み一足先に札沼線を北上します。





TJライナーさんは架線下での撮影に拘りたいそうで、途中の拓北駅で別行動に。
私は9:01、石狩太美駅で下車しました。





石狩太美と言えばテレビ東京の『所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!』で紹介された事もあるので、道外にもご存知の方が少なからずいらっしゃるだろうと思いますが、スウェーデンそっくりの街並みに作り上げた「スウェーデンヒルズ」なる新興住宅街があります。
駅舎もそれを意識して北欧風に仕立てられており、札幌近郊の駅の中でもとりわけ異彩を放っています。
そんな海外と見紛う雰囲気の石狩太美駅でも「ひまわり号」の運転停車が設定されており、9:10からの10分間、交換列車の待ち合わせを行う事になります。





定刻通り9:10、あいの里教育大駅からの単線区間を走り続けてきたキハ40系4連が、ゆったりとした足取りで入線しました。





北欧風駅舎とキハ40系4連の共演も久しぶりに実現。





そうそう、ヘッドマーク・特製サボのどちらも無いので完全に油断していましたが、側面窓に「ひまわり号」のサボ風貼り紙が掲げられているのを見つけたので撮影しました。
桑園駅で見かけた時は貼っていなかったような気がするんですけどね。
樺戸郡月形町の特産品である菊やメロン、スイカが描かれています。





号車表示の貼り紙は大きな向日葵の絵となっています。





車掌のヒューマンエラー防止のために掲示された「反応灯確認」の注意書きとも一緒に撮影。





「ひまわり号」の車掌もホームに出て出発反応標識を注視します。





9:14、交換列車である2544M(北海道医療大学8:59始発・札幌行き普通列車)の721系が入線。





そして9:20、「ひまわり号」は石狩太美駅を後にしました。


引き続きキハ40系4連を追い、札沼線末端区間に足を踏み入れていきます。
続きは次回で。


※写真は全て2017年9月24日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

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