タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2017-06-08 (Thu) 23:03

785系NE-1編成の解体現場とマヤ35形試験開始の通達



久々に苗穂工場へ足を運び一部リニューアルされた北海道鉄道技術館を観覧した後、せっかくの機会なので隣接する解体線の様子も見てきました。
ここでは北海道新幹線の開業によって青函特急の座を下り、函館運輸所から転属した789系基本番台に置き換えられ廃車となった785系の解体が続けられています。
2017年3月4日のダイヤ改正に伴い、5連7本のうち5本が除籍されたという785系。
NE-2編成、NE-3編成、NE-5編成の計3本が跡形も無くなり、NE-4編成についても旭川運転所での疎開留置が続いているようです。
そしてこの度、遂にトップナンバーであるNE-1編成も解体が開始されてしまいました。





既に旭川方クモハ785-1が消滅しており、サハ784-1に手をつけている途中でした。
分割民営化4年目の1990年9月にL特急スーパーホワイトアローとしてデビューし、札幌~旭川間の都市間輸送で高速バスと火花を散らしてきた車両も、こんな無残な姿になってしまい哀しいものです。

JR北海道 函館本線 室蘭本線 国鉄 JR貨物
JR北海道 函館本線 室蘭本線 国鉄 JR貨物


サハ784-1の傍には取り外された部品の数々が置かれていました。
なお、Uシート車のモハ784-501については編成から抜かれており、特急すずらんに充当されている残存車2本への部品取り用に残される可能性があるそうです。


寝台特急北斗星 大阪環状線 JR西日本


解体中の785系に寄り添う宮坂商店のクレーン車
訪問当日は雨に見舞われた事もあり解体作業はストップし、同社社員の姿も見当たりませんでした。
発寒に拠点を構える宮坂商店は従業員数9名と小規模ながら、長年に渡ってJR北海道の車両解体業務を受託してきました。
ここ数年は特に廃車が相次ぎ、711系キハ283系試作車ED79形、14系客車など多数の車両が解体され、宮坂商店のクレーン車も苗穂工場に常駐していたものです。
流石に少人数ゆえ手が回りきらない事があり、711系・北斗星用24系客車が一斉廃車された際は応援の業者も加わり、岩見沢運転所陣屋町臨港駅にも分散しての解体となりました。
最近も廃車されたキハ183系が陣屋町臨港駅まで回送されており、当時と同じく複数の業者に分けて解体を行うのでしょうね。





敷地外の歩道橋からも解体中の785系NE-1編成を眺めます。
この歩道橋の場所は2回前の記事で取り上げた苗穂駅の移転先で、橋上駅舎の完成後も解体線の様子を窺う事が出来るのか、気になるところですね。





解体現場以外にも、鉄道技術館そばの留置線に目を通すと・・・


宇都宮線 東北本線 日光線 JR東日本


末期は札幌貨物ターミナル駅で構内入換に従事したJR貨物色のDD51形1150号機と、JR貨物鷲別機関区に来る前はJR東日本宇都宮運転所に在籍していたDE10形1125号機が健在でした。
この場所に留置されてかれこれ2年になる訳で、今後の動向が気掛かりなカマ達です。





苗穂工場に来たからには、職場の雰囲気も味わいたいところ。
今回も正門前の掲示板に目を通します。





6月安全目標は「安全意識を高めよう」。
実施事項としては「安全作業手続きの輪読による安全意識の高揚」、「作業手続きの省略や憶測作業の禁止」の2点を掲げています。
安全作業手続きの輪読は事故防止の上で欠かせないでしょう。
手順を読み返す事によって、注意すべき事柄をしっかり認識できます。
私も事故と隣り合わせの職場で働いているものですから、安全意識を欠く事なく日々の業務を遂行していきたいですね。





一部ファンには画伯が多い事で知られる組立科の掲示板には、和田アキ子さんの似顔絵を描いた安全啓発ポスターが貼られていました。
安全を守るのはア・ナ・タ」との一文も記されていますw
ところで「あの鐘を鳴らすのはあなた」は天王寺駅の大阪環状線発車メロディにも採用されており、遠く離れた北の鉄道現場でも取り上げているのは単なる偶然なのでしょうか?
ちなみに私が好きな大阪環状線の発車メロディは、大阪出身のヒップホップグループ「韻シスト」が「大阪環状線改造プロジェクト」のために書き下ろした、寺田町駅の「Life Goes On」であります。
あれくらいの単純明快さが通勤路線の発車メロディに相応しいと思いますね。





設計・開発の掲示板に貼られた「6月の重点実施目標」には、車齢35年となったマヤ34-2008の置き換えを目的に新製された、新型軌道検測車マヤ35形(マヤ35-1)の試験実施について書かれていました。
曰く「運行開始に向けて車両の性能確認等の各種試験を開始し、車両としての試験実施後に検測装置のデータ検証等も行う予定」との事。
マヤ35-1は6月6日に早くも構内試運転を実施していたと聞きました。
近いうちに道内各地で試運転を行う事になりそうですね。





総務科の掲示板には辞令が貼り出されており、これを見て定年延長者(エルダー社員)の正式な職名が「エルダースタッフ」である事を初めて知った次第です。
エルダー社員は係職に該当しないんですね・・・車掌や運転士でも実際の職名はエルダースタッフになるのでしょうか?
隣に書かれている車両技術係というのは駅の営業指導係・輸送指導係に相当し、勤続7年以上の車両係(検修員)が(昇職試験はあるものの)半自動的に拝命する役職との事です。
これが入社から数えて勤続13年以上になり、昇職試験に合格すると車両技術主任になります。
JR北海道の職制は1988年3月に鉄道労連とJR各社が交渉し締結された内容を大方継承しており、当時は他社も同様の職制を採用していたのだそうです。
その後しばらくして、JR西日本では駅の営業係と輸送係を統合し運輸管理係としたり、JR北海道でも主任と助役の間に「リーダー」という助役補佐的な役職を設けるなど差異が生じてきています。





以上、3回に渡って苗穂界隈の記事を書いて参りました。


※写真は全て2017年6月3日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

No title * by man*****
不法侵入ですか ・

No title * by 札学鉄研OB会
>man****さん

断っておきますが、不法侵入ではありません!

北海道鉄道技術館は苗穂工場の構内にあり、技術館の公開日(毎月第2・第4土曜日/5月~8月には第1土曜日を加え月3回)には苗穂工場の正門~技術館の間に限り敷地内の通行が認められます。

他所のブログでも公開日を利用して解体線の様子を観察されている方々が多いですし、更には道中の検修庫にどんな車両が入場しているか(もちろん外から)眺める方も見られますね。

(叡電デナ22@札幌市在住)

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No title

不法侵入ですか ・
2017-06-09-11:07 * man***** [ 編集 * 投稿 ]

No title

>man****さん

断っておきますが、不法侵入ではありません!

北海道鉄道技術館は苗穂工場の構内にあり、技術館の公開日(毎月第2・第4土曜日/5月~8月には第1土曜日を加え月3回)には苗穂工場の正門~技術館の間に限り敷地内の通行が認められます。

他所のブログでも公開日を利用して解体線の様子を観察されている方々が多いですし、更には道中の検修庫にどんな車両が入場しているか(もちろん外から)眺める方も見られますね。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2017-06-10-06:17 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]