上川管内は上川郡当麻町伊香牛にある、JR北海道の伊香牛(いかうし)駅。
鍾乳洞で知られる当麻町の市街地から北へ6.5kmほど離れた、国道39号線(大雪国道)沿いの小さな集落に位置します。
駅前は個人商店の「かねもとストアー」ただ1店舗しかお店が無く、その割には立派な郵便局が建っています。
地名がなかなか面白いですよね・・・日本語のニュアンスで聴くとイカなんだかウシなんだかw
「イカ」が一人歩きして一時期、ゲーマーの間で「スプラトゥーンの聖地」と呼ばれていた事もありましたね。
ちなみに語源はアイヌ語の「イ・イカ・ウシ・イ」で、和訳すると「それ・を越え・つけている・所」、意訳すると「越す所」になります。
更には「溢れる所」とも訳せるそうで、近くを石狩川が流れている事から大昔に水害があったのかも知れません。
伊香牛駅は1922年11月、国鉄石北線新旭川~愛別間の開業に伴い一般駅として設置されました。
1927年10月、石北東線丸瀬布~遠軽間の新規開業に伴い、石北線新旭川~上川間が石北西線に改称されました。
元から伊香牛駅で貨物列車に積む農作物が少なかったのでしょうか?
荷物扱いについては1983年1月を以って廃止され、同時に石北本線新旭川~網走間の自動閉塞化(CTC化)に伴いタブレット閉塞の取扱いが終了。
交換設備を扱う輸送係駅員や運転主任(民営化後の輸送主任)を配置する必要が無くなり、出札窓口も簡易委託化されました。
1987年4月、分割民営化に伴いJR北海道が継承。
1992年4月には簡易委託が廃止され、完全無人化されました。
現在は旭川駅が管理しています。
駅舎は1988年に建て替えられたログハウスで、南向きに天窓が付いています。
この手のログハウス駅舎にしては大きめで、正面玄関の手前にはウッドデッキが設けられています。
玄関前には旭川駅長・旭川保線所長の連名で、駅構内での破壊行為に対する警告文を記した看板が立てられています。
「警告」の赤文字が色あせている様子からして、何年も前に置かれた物のようです。
もしかしたら10年以上前まで遡るのかも知れません。
しかし「厳重なる警告」も空しく、看板には心無い落書きがされていました。
たとえ小さくても落書きは犯罪です、絶対にやめましょう。
待合室の様子。
玄関ドアがガラス張りな上に、天窓があるので室内は明るいですね。
橙色の4人掛け椅子が二対に置かれており、無人駅ながら座布団が敷かれているのが嬉しい限り。
以前はストーブを使用していたらしく、部屋の中間まで煙筒が延びています。
正面玄関から見て右側には、簡易委託の方が常駐していたであろう事務室があります。
簡易委託が廃止されて久しいですが、壁にはリースが飾られてあり、地元の住民が大切に管理している様子が窺えます。
お盆に載った駅ノート。
旭川市内に住む鉄道ファンが管理しているようです。
ホーム側から駅舎を眺めた様子。
玄関の隣にトイレが設けられています。
2面2線の相対式ホーム。
駅舎側が1番線、反対側が2番線で、普通列車は全て1番線の発着です。
2番線は特急・快速・貨物列車の通過に使用されます。
床面は大半が未舗装。
2番線のホーム端については最近になって補強されたらしく、綺麗なコンクリートブロックが敷かれています。
ホーム全長は1番線・2番線ともに20m車4両分ほどですね。
1番線の上り列車(旭川方面)用停止位置目標。
1・2両編成用と3両編成用に区別されていますが、どう見ても近すぎますね・・・。
1両当たりの半分にも満たない間隔で置くとは、これ如何に。
ホームを繋ぐ跨線橋。
旧駅舎時代から使われている物のようですね。
跨線橋に上って駅構内を俯瞰。
写真右端に見える線路は貨物側線として使われていた物ですね。
こちらは伊香牛駅から程近い、大雪国道沿いのとある農家。
雪景色の中を泳ぐ鯉のぼりなんて人生で初めて見ましたw
それを抜きにしても3月から鯉のぼりを掲げるとは、随分と気が早いですね。
田舎道を歩いているとたまにこんなトンデモナイ光景を目の当たりにします。
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最終更新日 : 2019-07-02