タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2017-03-13 (Mon) 22:32

ライラック、サロベツ、大雪・・・改正後の道北特急を撮る【2】



新旭川駅で下車した後は、南方にある中島街道踏切まで徒歩移動。
ここは駅間で言うと宗谷本線旭川四条~新旭川間に該当します。
まずは上り72D(網走5:56始発・札幌行き特急オホーツク2号)のキハ183系5連を撮影。
7~8分ほど遅れていたようで、通過時刻は9:43でした。
既に滝川駅でオホーツク1号を撮影した後。
この後の特急オホーツクは1往復で、何れも夕方にならないと始発駅を出発しません。
日照時間に旭川近郊で撮影するなら、2号で最後のチャンスになりますね。





中島街道踏切を過ぎた直後、キハ183系がキハ54系とすれ違います。
種別幕に「普通」と表示されていますが、既に宗谷本線1323D(旭川9:28始発・永山行き普通列車)が通過した後だったので、このキハ54系は旭川運転所に入庫する回送車ですね。

JR北海道 国鉄 2017年3月4日ダイヤ改正
JR北海道 国鉄 2017年3月4日ダイヤ改正


続く上り73D(稚内6:36始発・札幌行き特急サロベツ2号)は新旭川駅に戻って撮影。
基本的にキハ183系3連で運行されてきたサロベツですが、此度のダイヤ改正でキハ261系基本番台に置き換えられてしまいました。
この日は基本の4両編成で運行されており、前面貫通扉をよく見ると保線作業員が添乗していました。





こちらも遅延が生じており、10:16に新旭川駅を通過。
定刻なら旭川駅には10:19の到着となりますが、残り3分ではどうあがいても間に合いません。
同じ道内でも段々と雪が解けてきた札幌に比べ、旭川はまだまだ冬の様相。
ステンレスボディの特急型気動車も雪しぶきを上げて走り去っていきました。





3本目のお目当ては特急大雪2号。
通過まで1時間半も時間が空いており、駅舎を撮影したり周辺を散歩したりして暇を潰しました。
東五条小学校の前を通りかかると、赤レンガの校舎から和太鼓の音が響いてきました。
どうやら東五条太鼓なる伝統行事があり、毎年5年生が太鼓を叩くらしいですね。
地域のお祭りや校内行事などで和太鼓を披露するのでしょうか。
私も宮城県に住んでいた頃、地域の小学校で和太鼓のお披露目があったものですから、当時の事を思い出してしばしノスタルジックな気分になりました。





さて、長い待ち時間を過ごしているうちに気が変わってきまして、撮影場所を変更する事に。
11:34発の石北本線4528D(上川10:36始発・旭川行き普通列車)に乗車します。
充当車両はキハ40-726でした。





11:38、旭川四条駅で下車。
この高架駅で特急大雪2号を迎え打つ事にしました。





11:47、宗谷本線3321D(旭川11:29始発・名寄行き快速なよろ1号)のキハ54系が通過。
15分ほど遅延していましたね。





直後の11:48、上り82D(網走8:06始発・旭川行き特急大雪2号)のキハ183系が通過。





やっぱりスラントノーズも白ボウズも充当されていない・・・残念!





撮影を終えて階段を降りると、踊り場にこのような貼り紙が。
これは去年の9月に来た時には無かった筈の物ですね。
2016年12月28日の夜間に壁材が破壊されたそうで、防犯カメラには犯人の男性2人組が映っているとの事。





そしてこちらは去年9月の時点で既に貼り出されていた警告。
これも駅舎内で壁が破壊された事象を伝えています。
2件とも同一犯の犯行なのか、それとも年末の方は前例を知った模倣犯によるものなのか・・・。
この手のイタズラは住宅地の無人駅にありがちですね。
特に胆振管内が顕著で崎守駅といい北吉原駅といい、悪質な輩に痛めつけられている駅の多い事!
公共の場での器物損壊は実に許しがたき行為です。





待合室の暖房装置も防犯上の理由により、今冬から使用停止になってしまいました・・・。





短い滞在時間を経て、12:11発の宗谷本線1364D(比布11:52始発・旭川行き普通列車)に乗車。
キハ40-1727+キハ40‐1714の2連が充当されていました。





定刻どおり12:15、終点の旭川駅に到着。
入線ホームは7番線です。
停車するや赤帯入りヘルメット・作業着姿の輸送係駅員がやって来て、運転士からRPCアンテナの車載器を回収していきました。
この車載器は宗谷本線永山~南稚内間の特殊自動閉塞(電子符号照査式)に用いられているもので、交換駅の閉塞装置と通信して固有番号を記憶させる事によって、自動的に信号を操作し閉塞を作っています。
輸送主任を含む輸送係駅員は列車が到着すると車載器を回収し、逆に出発列車に対しては車載器を受け渡します。
同様の取扱いは南稚内駅でも実施されていますね。





ラッチ内の踊り場で電光掲示板を見ると「特急大雪1号 12:41 網走」と「特急サロベツ1号 13:35 稚内」の表示が。
旭川駅ではこの2本を撮影してから、昼食を挟みつつ特急カムイもカメラに収める事にしました。

ところで、この踊り場には小さな旅客案内カウンターが設けられていまして、この日はベテランの男性駅員と中堅の女性駅員が配置されていました。
女性の駅員さんはおおかた営業指導係なのでしょうけど、男性駅員さんの名札を見ると「上富良野駅 駅長」と記されていました。
スーパーマーケットだと人手不足の店舗に他店の店員が応援に駆けつける事が多々ありますが、鉄道でも同じような助勤が実施されている事はよく知られているでしょう。
助勤自体は珍しい事ではありませんが、まさか駅長ともあろうお方が大して混雑していない平日の昼間に応援にいらっしゃるとは・・・。
制帽はヒラの営業係や営業主任などと同じ普通の黒帯だったので、パッと見ただけでは駅長だとは気付けませんね。
ちなみにこのカウンターに配置されている駅員は、札幌駅の乗車係駅員(ドゴール帽にカラシ色のジャケットを着用した人達)みたいにホームに上がってメガフォン片手に乗客を案内する事もあります。





3番線に上がると先ほどのキハ183系4連が、車庫へ回送される事なく折り返しの準備をしていました。
こちらが下り81D(旭川12:41始発・網走行き特急大雪1号)です。





ヘッドマークは1992年3月に廃止された急行大雪、それも14系客車のバックサインと同様の絵柄。
北海道の中央に聳える大雪山(たいせつざん)が描かれています。
往年の夜行急行が冠した列車愛称が、まさか特急列車として復活するとは思いませんでしたね。
これに乗じて特急オホーツクも、流氷の海を描いた昔の絵柄に戻してもらえると嬉しかったんですけどね・・・。





ダイヤ改正に合わせて付け足されたであろう側面方向幕。





対岸の2番線から特急大雪1号を撮影。





グリーン車は見慣れたキロハ182。
そういえばキロ182‐9の去就が気になりますよね。


記事が長くなったので今回はここまで。
次回に続きます。


※写真は全て2017年3月10日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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最終更新日 : 2019-07-02

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