昨日は2017年3月4日のダイヤ改正後としては初めて、JR北海道での撮影・乗車を敢行しました。
・・・ちなみに資格試験の対策が忙しかったもので、今年初の鉄活動は札幌市電で荷物配送実験が行われた先週2日でした。
ろくすっぽカメラに触れない日々が続きましたが、勢い勇んで旭川まで向かう事に。
お目当ては勿論、此度の改正で様変わりした道北の特急列車。
早朝に自宅を出発したら、下り923D(札幌6:00始発・旭川行き普通列車)に乗るべく白石駅へ。
キハ40系の入線を待つ間、6:05に上り2D(札幌6:00始発・函館行き特急スーパー北斗2号)のキハ281系が通過しました。
北海道新幹線の開業と引き換えに789系基本番台が札幌運転所に転属し、785系にも運用を離脱した車両が現れている中、キハ281系が引退する時も近いだろうな・・・と思いますね。
JR北海道 国鉄 上信電鉄
JR北海道 国鉄 上信電鉄
乗車する函館本線923D(札幌6:00始発・旭川行き普通列車)は6:08に入線。
普段はキハ40系2連での運行ですが、昨日は締切回送車を加えた3連で運転されました。
車掌は編成中間に乗務しています。
最後尾の締切回送車は、タイフォンが撤去されてのっぺりした面持ちのキハ40‐826。
苗穂工場から検査出場した旭川運転所の所属車両ですね。
苫小牧運転所・日高線運輸営業所所属の締切回送車は途中の岩見沢駅で切り離されますが、旭川運転所の車両は終点の旭川駅まで運ばれます。
今回の編成内容は下記の通りでした。
826以外は通常どおり苗穂運転所の車両です。
←旭川 キハ40-825(苗穂)+キハ40‐822(苗穂)+キハ40‐826(旭川) 札幌→
923Dは久々の乗車ですが、相変わらず車内は夜勤明けの会社員や飲み帰りと思しき学生が多いですね。
周辺に大学が点在する大麻駅や野幌駅で乗客が入れ替わり、岩見沢方面へ通勤する会社員が増えていきます。
さて、気になるのは車内放送。
ダイヤ改正に伴いJR北海道では自動放送装置の一部アナウンスが見直され、従来は他のJR各社や関東私鉄等と同じく「お出口は(左/右)側です」と言っていた降車口案内が、はこだてライナーと同じ「ホームは(左/右)側です」に変更されました。
個人的には他社局で聞いた事の無い「ホームは・・・」という言い回しには違和感がありますね。
今まで通りでも十分意味が通じるのに、何で変更したんだろう・・・と疑問に感じてしまいます。
なお、ワンマン列車の自動放送装置ですと左右どちらのドアが開くかは案内しないため、この改訂内容は適用外となっています。
一方、肉声放送は「お出口は(左/右)側です」と「降り口は(左/右)側です」が混在してきた訳ですが、自動放送の改訂に伴い車掌も案内を改めたかといえば、以前と変わりありません。
札幌~滝川間のツーマン区間では肉声放送を通している923Dも例外ではなく、車掌は今まで通り「降り口は・・・」と案内していました。
この「降り口は・・・」という言い回しは現在、札幌市営地下鉄や上信電鉄などで用いられている表現ですね。
6:55、岩見沢駅の7番線に入線。
発車時刻は7:02。
停車中に特急ライラック1号・4号が入線するため、これらを撮影するべく一旦下車します。
6:59、向かいの6番線に3001M(札幌6:35発・旭川行き特急ライラック1号)が入線。
特急スーパー白鳥として青函輸送を担った黄緑色の789系0番台が、そのままの姿で道央圏に転属するとは当初は思いもよりませんでした。
しかもライラックの愛称が復活するというおまけ付きです。
781系最晩年のL特急ライラックはUシート車込みの4連でしたが、現行の運用では半室グリーン車を含めた6連となっています。
向かいの4番線には3004M(旭川6:00始発・札幌行き特急ライラック4号)が入線し、黄緑同士の並びが見られました。
789系0番台を撮影したら、引き続き923Dで函館本線を北上。
どうやら乗り遅れた客がいたらしく、定刻より3分遅れの7:05に岩見沢駅を発車しました。
高校は春休み期間ですが、車内は部活通いの高校生や通勤客でそこそこの着席率です。
これが学期中の平日ならば砂川駅でどっと高校生が乗り込んできて、滝川駅で一斉に下車するというなかなかに爽快な光景を見る事が出来ます。
たかが1駅間、されど1駅間。
過疎化が続く北海道とはいえ、日々の生活で鉄道を必要とする人は多いのです。
滝川駅には定刻より2分遅れの7:53に到着。
7番線に入線しました。
発車時刻は7:58、停車中に特急オホーツク1号が来るので再び下車します。
7:55、向かいの6番線に下り71D(札幌6:56始発・網走行き特急オホーツク1号)のキハ183系5連が入線。
オホーツクは大雪の設定に伴い半減し、今や1日2往復の運行となってしまいました。
スラントノーズや白ボウズの去就が気になる中、オホーツク1号は前後ともに貫通型のいわゆる新183系でした。
面白い事に4号車も貫通型気動制御車でした。
気動制御車の妻面に気動制御車の前面がくっつくなんて、まるで往年の多客期における特急サロベツを見ているかのよう。
オホーツク1号を見送ったら三度、923Dに乗車。
撮影している間にワンマン切替が完了し、前面種別幕にも「ワンマン」との表示が。
定刻どおり7:58に滝川駅を出発しました。
車掌は旭川車掌所に帰るため、ツーマン運転を終えてからも引き続き乗車。
本来なら便乗扱いなのですがこの日の車掌さんは仕事熱心な方で、発車するたびに客室を巡回して無人駅から乗車してきた客に車補を発行していました。
とはいえワンマン運転である事には変わりないため、無人駅では前乗り前降りの扱い。
それも存外に客が多いもので乗降に時間がかかり、列車も少しずつ遅延していきました。
終着の旭川駅には定刻より3分遅れの8:57に到着。
以前は6番線の入線で下車したら楽に特急へと乗り換えられたのですが、此度のダイヤ改正によるものか乗り換えには不便な2番線に入線しました。
ホームでは北海道クリーン・システムの社員が待機しており、客の下車が済むと車内に業務用の荷物箱を積み込みました。
大急ぎで6番線に移動し、8:59に入線した特急宗谷のキハ261系4連を撮影。
階段の上下移動がこたえますね、これは・・・。
停車後、編成中間では車掌が交代。
従来は3往復だった札幌~稚内間の特急列車ですが、改正後は2往復が旭川~稚内間の運行に短縮されてしまいました。
札幌着発の便もスーパー宗谷から宗谷へと改称。
JR北海道は長らく特急列車の愛称に“スーパー”を冠する事に固執してきた感がありますから、この改称は衰退期に差し掛かった現在のJRを象徴しているように思えてなりません。
でも、あまりに“スーパー”を乱用するとかえってありがたみが薄れるよな・・・とは個人的には感じていましたが。
LED案内表示器もご覧のとおり。
ヘッドマークを見るとお粗末なもので、スーパー宗谷と同じ宗谷地方の絵柄を使っているものの、列車愛称の表記は一切なし。
おそらくは竣工当初から備え付けの幕をそのまま流用しているんでしょうね・・・。
特急宗谷を見送った後は、向かいの5番線に停まっていた石北本線4523D(旭川9:18始発・上川行き普通列車)に乗車。
充当車両はキハ40-726で、入線時はキハ54系と連結していたようです。
9:25、新旭川駅で下車。
これから来るオホーツク2号、サロベツ2号、大雪2号を迎え撃つべく撮影場所を探しました。
次回に続きます。
※写真は全て2017年3月10日撮影
(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)
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最終更新日 : 2019-07-02