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2016-11-08 (Tue) 18:33

2016/10/29 上信電鉄全区間乗車【4】



この日、2度目の下車となった上信線の下仁田駅。
すっかり日が落ちてしまった下仁田駅は昼間とは打って変わり、帰路に着く観光客も見られず静まり返っています。
街灯の少ない駅前では、駅舎の灯りがより一層の輝きに感じられます。
前橋での飲み会は20時の開催で、いよいよ残り時間が無くなってきたので折り返し列車の18:03始発・高崎行きを以って上信電鉄最後の乗車になりました。





再びお世話になる250形デハ252+1000系クハ1301の絵手紙列車。
防寒のため最後尾のドア1箇所だけ開けられていました。
「かかあ天下とからっ風」という言葉があるくらいですからね・・・乾燥した冷たい風が吹く秋冬の群馬は北海道民にも肌寒く感じられます。
上州新屋駅から下仁田駅まではクハ1301に乗車したため、今回はデハ252に乗車します。
250形は1981年に2両が製造された自社発注車で、群馬県からの近代化補助金を受けて製造された6000系と同時期にデビューしました。
設備の近代化に伴うスピードアップのために従来の200形による1M1T編成を廃し、代わりに200形と2M編成を組成する制御電動車として設計されました。
なおかつ閑散時の1両単行運転に活用するべく、両運転台構造を取り入れています。
車体デザインは1000系や6000系の流れを汲んだ角張ったものですが、増結運転を行う都合により前面には貫通扉を設けています。

西武鉄道 JR東日本 両毛線
西武鉄道 JR東日本 両毛線




オールロングシートの車内。
ユニットを組んでいるクハ1301と同様、座席モケットは橙色でスタンションポールが一切ありません。
全体的に暖色系のインテリアです。

西武鉄道 JR東日本 両毛線
西武鉄道 JR東日本 両毛線


真ん中の乗降口ドア横には、車掌の車内巡回の便宜を図ってドアスイッチと電鈴が設置されています。
前回記事で触れたクハ1301でも付いていましたよね。
やはり電鈴はワンマン化後も非常通報ボタンとして活用されています。





2003年に冷房化されていますが、天井の扇風機はしっかり残されています。





デハ252+クハ1301の2連は2003年の冷房化改造後、固定編成と化しているそうです。
とはいえ連結側の運賃箱と運賃表示器は残されており、運賃箱にはカバーが掛けられています。
万が一の場合にはユニットを解除できるように配慮しているのでしょう。





一方、整理券発行機は撤去されています。
残された土台が何だか寂しげですね。





3枚の窓が並び、中間に扉を設けた乗務員室仕切り。
仕切り扉の窓は四隅が丸みを帯びています。
左右の窓はクハ1301に比べて若干大きめです。





ご多聞に漏れず右側運転台の250形。
導入当時は既にタブレット閉塞をやめて自動閉塞化した後で、同時期には左側運転台の100形(元・西武鉄道451系)が増備されていました。
それでも自社発注車で右運転台に固執したのは、操作に慣れた方を望んだ運転士が多かったという事なのでしょう。
国鉄でもEF66形の運転台を電車と同様、マスコン左側・ブレーキ右側に設計しようとしたら、機関士から猛反発を受けたという逸話がありますからね。
コンソール部分の作り込みを見ると、クハ1301に比べて武骨な印象を受けますね。
ワンマン運転用のドアスイッチを増設し、ブレーキ弁の右下に自動放送装置を設けています。





乗務員室運転士側の背面には、受話器型の車内放送装置とマイク型の列車無線操作器、運賃収受システムの設定器、冷房装置の設定器などが設置されています。





乗務員室助士側はスッキリとしています。





連結部では助士側の背面を見る事が出来ました。
乗務員室仕切りに手ブレーキを設けているのは何気に珍しいような。
ドアスイッチは客室の物と同じタイプですね。





定刻通り18:03に下仁田駅を出発した後は、終点の高崎駅まで抵抗制御の走行音を堪能。
発車時に小さく響く「チュイィーン・・・」という起動音がたまりません。
昼間は乗車率が高く活気のあった上信線ですが、宵闇の中を走る車内はがらんどうの状態でした。





19:04、終点の高崎駅に到着。
停車するやすぐさま交代の運転士が乗り込みました。
乗り換え列車は19:19始発の両毛線481M(小山行き普通列車)。
発車までの残り時間は15分、これに乗り遅れると前橋駅での集合時間に間に合いません。





しかし、ホームに電車型待合室「絲綢之間(シルクのま)なるものがあり、どうしても気になってしまいました。
上信電鉄の旧塗装であるコーラルレッド1色に塗られた車体が、待合室として開放されているのです。
15分もあればサッと見る事はできるだろうと思い、車内に入ってみる事に。







この電車型待合室「絲綢之間は2013年3月に廃車され、高崎検車区に留置されていた200形デハ203を再利用し、2015年3月より待合室として使用されているものです。
高崎産業技術専門校の生徒達が改装工事を担っており、ロングシートの傍にテーブルが増設され、車内奥には211系2階建てグリーン車の廃車発生品であるリクライニングシートが設置されています。
こんなかたちで上信電鉄とJR東日本が共演しようとは・・・。





入口側には自動販売機も設置されています。
長時間の列車待ちに困る事はないですね。





上信線の乗り回しはこれにて終了。
改札口の外に出て、JR東日本の乗り場へ移動します。





両毛線481M(高崎19:19始発・小山行き普通列車)が発着する4番線に出ると、向かいの5番線に吾妻線547M(高崎19:15始発・万座・鹿沢口行き普通列車)の115系T1133編成が停車していました。
481Mも115系湘南色だったら良いな・・・と期待を寄せつつ待っていると・・・、





やって来たのは107系の4連でした。
これはこれで廃車が進んでいる形式なので、結果オーライですね。
停車するや否や、何故か列車待ちの車掌がいるすぐ傍で、立ち番の輸送主任が開扉操作を始めました。
輸送主任がドア扱いを担当するとは・・・こんな事もあるんですね。





481Mに充当された107系はR8編成+R5編成でした。





ドアは115系1000番台と同様、手で引いて開け閉めするタイプ。
中にはしっかり閉めない乗客も見られます。





19:34、目的地の前橋駅に到着。
発車する107系を見送ってからOBいしかわさんと合流し、他5名が加わったところで居酒屋へ移動。
翌日の上毛電鉄デハ101貸切乗車会に向けて、英気を養うのでした。


・・・という訳で、次回からデハ101による「OB会15周年記念号」のルポを上げて参りましょう。
お楽しみに!


※写真は全て2016年10月29日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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最終更新日 : 2019-07-02

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