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2016-09-18 (Sun) 18:56

宗谷本線永山駅 列車運行管理システムの最北端



上川管内の中心都市・旭川市の永山にある、JR北海道の永山駅。
旭川大学の最寄り駅であり、周辺はマンションや一軒家の建ち並ぶベッドタウンです。
永山地区は岡山県出身者を中心とした屯田兵が入植した土地で、彼らにより奉られた永山神社は上川管内最古の神社として知られています。
地名の由来は屯田兵司令官として開拓を指揮し、大日本帝国陸軍第七師団の師団長を拝命した永山武四郎です。
そんな当地区に永山駅が設置されたのは1898年12月の事で、北海道官設鉄道天塩線の旭川~永山間新規開業に伴い一般駅として営業を始めました。
同年11月には当駅~蘭留間が延伸開業しています。
天塩線は1905年4月に逓信省鉄道作業局に移管され、1912年9月に宗谷線へ改称、更に1919年10月には現在の宗谷本線へと改称されています。
永山駅での貨物・荷物取扱いは国鉄末期の1984年2月まで続けられました。
1987年4月の分割民営化に伴いJR北海道に継承され、現在に至るまで社員配置駅です。
発着する列車は快速なよろと普通列車で、特急スーパー宗谷・サロベツは全て通過します。

JR北海道 国鉄 JR貨物 
JR北海道 国鉄 JR貨物 


駅舎は木造の年代物で外壁工事を受けており、建物の作りに似つかわしくないサイディングが使用されています。





駅前広場は北海道庁が管理する駐車場となっていますが、クルマでは左右の道路に抜ける事が出来ません。





駅前広場の中央には永山まちづくり促進期成会により、2009年4月に建立された「開拓の塔」というモニュメントがあります。
これは永山駅前通街路整備事業の完了を記念し、開拓の「くわ」と仲間の「きずな」をイメージして製作されたものです。
碑文によるとデザインは東海大学芸術工学部の学生(当時)が手がけ、地元・旭川の野田建設工業(株)が施工したのだとか。







待合室は「行ってらっしゃい。お帰りなさい。」の横断幕が印象的。
出札窓口(みどりの窓口)の営業時間は7:00~18:50で、改札業務が実施されない営業時間外のワンマン列車は1番前のドアしか開きません。
ただし無人になる訳ではなく、運転取扱い業務を行う輸送主任のみ泊まり勤務になります。
また、自動券売機が設置されているため、営業時間外でも切符の購入が可能です。

改札口は2つの通用口を設けていますが、ラッチが無いため基本的には窓口側のみ通行可能です。
頭上にはLED式の案内板が設置されています。

北海道内の在来線で列車運行管理システムが導入されているのは、函館本線小樽駅~旭川間、千歳線白石~苫小牧間、室蘭本線苫小牧~室蘭間、そして宗谷本線旭川~永山間。
永山駅はJR北海道が列車運行管理システムを導入している最北端の駅に当たり、詳細な案内を行う自動放送装置が稼動しています。
札幌近郊の駅でも流れる「次の停車駅は○○です」という放送も聴けますが、上り列車(旭川方面)の発車時にしか流れません。


駅員


ホーム側から駅舎を眺めた様子。
駅前で見るよりも古めかしいですね。







2面2線の相対式ホーム。
ホーム全長は20m車4両分ほどで駅舎側が1番線、反対側が2番線です。
基本的に1番線は上り列車(旭川方面)、2番線は下り列車(名寄・稚内方面)が発着します。
宗谷本線は旭川~(貨)北旭川間が複線になっていますが、そこから先は終着の稚内駅に至るまで単線区間。
永山駅は単線区間で最初の交換駅となります。





両ホームを繋ぐ跨線橋。
2016年7月5日から改築工事を実施しており、2016年10月7日に完成となる見込みです。
屋根の色も従来の薄茶色からエメラルドグリーンに塗り直されつつあります。





宗谷本線の閉塞方式は永山駅を境に変わります。
旭川~永山間は自動閉塞式ですが、永山~南稚内間では特殊自動閉塞の電子符号照査式(電子閉塞)を用いています。
そのため両ホームの停止位置目標には、閉塞方式が切り替わる事を運転士に喚起する札が付いています。
上り列車の停止位置目標ですと「電子閉そく終了」と記された札になります。


特殊自動閉塞式


下り列車の場合、「電子閉そく開始」と記された札が設けられています。
電子閉塞区間ではRPCアンテナを使用して信号・分岐器を制御するため、下り列車の運転士は停車後すぐに車上機器の設定を行います。
永山駅に輸送主任が終日配置されているのは、電子閉塞の取扱いに関わるからでしょうね。

ちなみに、南稚内~稚内間の閉塞方式は軌道回路検知式となっています。
そのため南稚内駅では列車の停車時、助役および輸送主任が車上機器の回収・受け渡しを行います。


※写真は全て2016年9月2日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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最終更新日 : 2019-07-02

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