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2016-09-06 (Tue) 18:49

宗谷本線比布駅 ピップエレキバンのCM撮影地も新駅舎へ



上川管内は上川郡比布町にある、JR北海道の比布(ぴっぷ)駅。
全国のJRの駅で唯一、半濁音(P)で始まる名前の駅で、快速なよろと普通列車が停車します。。
1980年に女優の樹木希林さんが出演した「ピップエレキバン」のCMの撮影ロケ地として知られています。
CMの中では当駅の南北に位置する北比布駅、南比布駅の名前も出されています。
比布駅は1898年11月、北海道官設鉄道の天塩線永山~蘭留間延伸開業に伴い一般駅として設置されました。
天塩線は帝国鉄道庁時代の1912年9月に宗谷線、1919年10月に宗谷本線へと改称しています。
1934年11月に駅舎が改築され、日本国有鉄道への移管後は1953年に待合室を増築。
1954年9月に売店が営業を開始しましたが、1970年4月に閉店となりました。
1978年11月には貨物取扱いが廃止され、国鉄末期の1984年2月には荷物取扱いも終了。
同年11月から無人駅となり、連査閉塞を取り扱う運転主任も1986年11月の電子閉塞化を以って業務を終えました。
分割民営化後の1987年7月に駅事務室を改装し喫茶店「ぺぺ」が開業し、2010年6月まで営業されました。
「ぺぺ」の閉店は地元住民のみならず、多くの鉄道ファンやライダーに惜しまれたそうで、駅ノートにはお店への想いが綴られたそうです。

JR北海道 国鉄 札幌市営地下鉄 札幌市交通局
JR北海道 国鉄 札幌市営地下鉄 札幌市交通局


2015年6月、建て替えに伴い旧駅舎が閉鎖されました。
旧駅舎は1990年秋に外壁が地元特産のイチゴをイメージしたピンクに塗り替えられ、古い木造駅舎らしからぬパンチの効いた風貌だったものです。
たまに田舎の飲み屋とかで見かけるような雰囲気でしたね。
JR北海道は当初、簡易的な駅舎(室蘭本線本輪西駅みたいな物でしょうか)を新築する予定だったそうですが、駅を「まちの顔」と捉える比布町が建て替えを受け持つ事を決定。
旧駅舎の解体が完了した後、同じ場所に新駅舎が建設され、2016年3月より共用開始となりました。
新駅舎は古き良き木造駅舎をモチーフにしたエクステリアです。





新駅舎の正面玄関を見ると、旧駅舎で使用されていた駅名看板が再利用されています。





正面玄関の右手に置かれている駅名板。
見るからに綺麗なのでレプリカだと思いますが、これと同じタイプの看板がピップエレキバンのCMに映っていました。







明るい印象の待合室。
新品のストーブが据え付けられ、AEDも完備しています。





レールと枕木を模しているものと思われるオブジェ。
ベンチ側には小さな棚が設置されています。





「ぺぺ」の心を受け継ぐかのように、新駅舎にも喫茶店が入居しています。
その名も「ピピカフェ比布駅」。
2016年4月1日にオープンし、交流スペースを兼ねています。
営業時間は平日11:00~19:00(18:30ラストオーダー)、土日祝10:00~19:00(18:30ラストオーダー)で、毎週火曜日は定休です。
訪問当時は営業時間外だったため、シャッターが下ろされていました。
シャッターに描かれているように、看板メニューはピッツァのようですね。





お店の正面に出されていた看板には「TKG」の3文字。
北海道ではあまり馴染みの無い言葉ですが、首都圏や関西では卵かけご飯の略称として定着しています。
私も東京都内の飲み屋でメニュー表を見ていて、初めて知った単語です。
高木三四郎さんのプロレスグループ「TKG48」とは何の関係もありませんw
地元・比布町の大熊養鶏場が手がける「かっぱの健卵」が、生卵として食べると美味しい卵として注目されており、このお店のTKGも「かっぱの健卵」を使用しています。
ちなみに札幌市内でも、市営地下鉄東豊線学園前駅の近くにあるラーメン屋「ni-tamago」で、「かっぱの健卵」の卵かけご飯を食べる事ができます。
何度か実食しましたが、ふくよかな甘味があり美味しい卵ですね。





2016年9月4日に開催された「比布駅グランドオープン」のイベント告知ポスター。
オープニングテープカットにはピップ株式会社の松浦由治副社長が出席し、樹木希林さんのお祝いメッセージも読み上げられました
私もイベントに行きたかったのですが、残念ながら仕事でありました・・・。





ホームから新駅舎を眺めた様子。





ホーム側の出入口には旧駅舎に使われていた、古い駅名看板が再利用されています。
「駅」の字がかなり薄れている様子からも、年季の入り方が見て取れます。







2面2線の相対式ホーム。
駅舎側が1番線、反対側が2番線です。
単線区間に交換設備を設けているため、ホームの使用は方面別になっていません。
2番線は比布駅始発の旭川行き普通列車や、列車の交換時くらいでしか使用されないですね。
両ホームとも停止位置目標は1両単行から3両編成まで設置しており、ワンマン運転用のバックミラーも備えています。





1番線の有効長は20m車4両分程度。
2番線は20m車3両分ですが、旭川方に封鎖されたホームの床面が1両分あります。





1番線と2番線の行き来に使う跨線橋。
新駅舎と違い、こちらは建て替えられていません。
1955年1月に共用を開始して以来、変わらぬ姿を保ち続けているそうです。





1番線に停車したキハ54系・キハ40系の2連。





7:03発の上り320D(名寄5:50始発・旭川行き普通列車)は、平日朝ラッシュ時に限り車掌が補助乗務に当たる3連となります。
比布町は旭川の通勤・通学圏内。
会社員や高校生・大学生の利用が多いため、全てのドアが開きます。


※写真は全て2016年9月2日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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最終更新日 : 2019-07-02

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