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2016-07-16 (Sat) 19:04

札幌市交東豊線における可動式ホーム柵の設置準備工事


美園駅にて 可動式ホーム柵の設置準備工事箇所
     
2016年6月25日の7000形引退から、早くも3週間が経過した札幌市営地下鉄東豊線。
使用車両は9000形に統一され、明後日からはいよいよATOを使用した自動運転が開始されます。
以前も取り上げたとおり東豊線では2017年4月にワンマン化する予定で、今月から全14駅に対する可動式ホーム柵の設置工事が本格的に開始されます。




美園駅にて 設置工事と乗車位置変更を伝えるポスター

この程、札幌市交通局が発表したところによると、可動式ホーム柵の設置工事期間は2016年7月19日~2017年3月末。
先月に告知されたスケジュールの通りなら最初の設置は栄町駅で、ホームドアの本格稼動は2016年8月という事になります。
それを皮切りに、福住駅から新道東駅まで北上するように設置を進めていく訳です。

JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄 ダイヤ改正
JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄 ダイヤ改正



上写真:栄町駅にて ズラッと並ぶ穴開け箇所                     
下写真:美園駅にて 準備工事済みのホームと9000形902号車(ファイターズ号)

今月に入ってから、栄町駅、美園駅の2駅において可動式ホーム柵の設置準備工事が実施されました。
両駅ともホーム端部の青い床面に、可動式ホーム柵の柱を固定するネジ穴と、床下から電線を通す穴を貫通しています。

JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄
JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄

2016年6月14日、栄町駅にて

こちらが準備工事前、白い塗料で施工箇所をマーキングされた床面。
やや楕円形の部分が電線の通し穴、正方形に並べられた4つの小さな丸が柱の固定箇所となっています。

JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄
JR北海道 札幌市交通局 札幌市営地下鉄

美園駅にて

マーキングされた通りの箇所に穴を開けた後の様子。




栄町駅にて

貫通箇所を拡大してみましょう。
電線の通し穴は四角い蓋で閉じられ、柱の固定箇所には金具が取り付けられている事が分かります。
東西線・南北線の時はゴム製のシートを被せてテープで固定していたのですが、今回は黒いテープでマスキングしているのみ。
東西線で使われていたシートのように「段差アリ足元注意」とのメッセージを記す事もありません。
経費をケチっているのでしょうか?




美園駅にて 車掌として乗務するベテランの兼務運転士

停止位置付近はホーム柵設置後も運転士・車掌が立てるように、ある程度スペースを確保した上で設置箇所を定めています。




栄町駅にて

栄町駅ホームの福住方では、立入禁止区域の柵を越えた先までホーム柵の設置準備が為されています。
別に停止位置がそこまで大きくずれる訳ではありませんし、立入禁止区域まで施工する必要は無いような・・・。




北13条東駅にて 書きかけのマーキング

2016年7月16日現在、可動式ホーム柵設置箇所のマーキングが完了しているのは、全14駅のうち12駅。
北13条東駅では書きかけのまま放置されており、元町駅においては全くの未実施です。




豊平公園駅にて

また、ATO運転の開始に伴い停止位置・乗車位置が変更となるホームがあり、当該ホームについては既に赤いテープで新しい乗車位置を示しています。
これと同じテープは3000形が引退した直後の南北線でも使われていましたね。




豊平公園駅にて

新旧乗車位置のズレ具合については駅によって異なり、1~6m程度の幅があります。
開業当時より乗車位置を示してきた床のタイル模様は、東西線でも無用の長物と化した駅が多いですね。
南北線の麻生駅・北34条駅にも同様の意匠が為されていますが、あちらは5000形がデビューした時点でアテにならなくなっていました。




豊平公園駅にて

まだ自動運転が開始されていないため、赤テープの乗車位置はまだ使用されません。
このようにテープを無視して停車する様子も、あと1日しか見られない貴重な光景です。






上下2枚とも豊平公園駅にて

車掌用の停止位置目標も、従来の黄色いテープとは別に薄緑色のテープを新たに貼っています。
明後日からは薄緑色の停止位置目標が使用される訳ですが、来年4月からはワンマン運転となるため、僅かな期間しか見られなくなりますね。
しかも貼られている場所が白線より内側なので、ホーム柵の設置後には役目を終えてしまいます。




元町駅にて 発車後の列車監視

2009年4月に東西線、2013年4月に南北線で開始された都市型ワンマン運転。
乗務員室ドアを開け放ったまま、ホームを出るまで身を乗り出して列車監視を行う車掌の姿は徐々に失われ、遂に東豊線からも姿を消そうとしています。
2012年度から採用されてきた正職員車掌の方々も大半が運転士となり、中には東豊線から他路線へと配転するケースも出てきているようです。
札幌の市営交通からツーマン運転が完全消滅するのは寂しいものですが、東豊線のワンマン運転開始後も安全輸送が徹底される事を願うばかりです。


《ブログ内関連記事リンク》


※写真は特記を除き、全て2016年7月16日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)

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最終更新日 : 2019-07-02

No title * by wa0bnmhcy2
緑色の車掌用の停止位置目標が従来より広いですよね?

No title * by 札学鉄研OB会
>wa0bnmhcy2さん

広い…というのはどういう意味でしょうか?
テープの長さについて仰られているのであれば、従来の黄色テープの停止位置目標と大して変わりませんね。

線路から大きく離した場所に貼っているという事でしたら…
車掌用の停止位置目標は、車掌が停車直後の停止位置確認を行う際に用いる物であって、定められた目標と実際の車両の位置に前後のズレが無いかが肝心なのです。
車体側面より更にホームの内側へ停止位置目標が離れるとしても、テープを逸脱しない位置に停止したか確認できれば問題ありません。
後は本文中にも記したとおりで、可動式ホーム柵が設置されたら緑色の停止位置目標は役目を終える事になります。
かといってすぐにワンマン化される訳ではないですし、前例から察するに車掌はホーム柵本体に貼られる印で停止位置を確認するようになるでしょうね。

(叡電デナ22@札幌市在住)

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No title

緑色の車掌用の停止位置目標が従来より広いですよね?
2016-07-19-12:03 * wa0bnmhcy2 [ 編集 * 投稿 ]

No title

>wa0bnmhcy2さん

広い…というのはどういう意味でしょうか?
テープの長さについて仰られているのであれば、従来の黄色テープの停止位置目標と大して変わりませんね。

線路から大きく離した場所に貼っているという事でしたら…
車掌用の停止位置目標は、車掌が停車直後の停止位置確認を行う際に用いる物であって、定められた目標と実際の車両の位置に前後のズレが無いかが肝心なのです。
車体側面より更にホームの内側へ停止位置目標が離れるとしても、テープを逸脱しない位置に停止したか確認できれば問題ありません。
後は本文中にも記したとおりで、可動式ホーム柵が設置されたら緑色の停止位置目標は役目を終える事になります。
かといってすぐにワンマン化される訳ではないですし、前例から察するに車掌はホーム柵本体に貼られる印で停止位置を確認するようになるでしょうね。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2016-07-19-23:16 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]