タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2016-03-15 (Tue) 23:49

室蘭本線崎守駅 道内最古参の高架駅



胆振管内は室蘭市崎守町にある、JR北海道室蘭本線の崎守(さきもり)駅。
国鉄時代の1955年11月に仮乗降場として開業しました。
この頃の室蘭本線は現在と線形が異なり、元室蘭トンネル(黄金方)よりも北側にトンネルがありました。
そのトンネルから旧線は緩やかなカーブを描いて崎守埠頭の近くを経由し、当時は旅客営業を行っていたJR貨物の陣屋町駅へと延びていました。
この旧線の大部分は現在、陣屋町臨港駅の貨物専用線に転用されています。





室蘭本線黄金~陣屋町間で線路付け替え・複線化が実施され、高台の現在位置に移ったのは1968年9月の事。
同時に駅へ昇格し、新たにホームを挟むように2つのトンネル(先述した元室蘭トンネルを含む)が開通。
崎守駅から元室蘭トンネルの間には架道橋が建設され、この橋の真上にホームが設けられているため、高架駅と位置付けられています。
ただし、ホーム全面が架橋道の上という訳ではなく、約半分は高台まで延びているので半分高架といった印象です。
仮乗降場時代から一環して無人駅で、1987年4月の分割民営化に伴いJR北海道に継承されています。
駅前は住宅地で南方には室蘭港の公共埠頭である崎守埠頭があり、陣屋町臨港駅も徒歩圏内です。





記録によると、線路付け替え後の崎守駅は道内最古の高架駅だそうです。
1973年9月に高架化された旭川四条駅や、1970年8月に竣工した札幌市営地下鉄南北線の地上区間(開業は1971年12月)よりも古いですね。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄
JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄


最寄バス停は道南バスの「崎守町」。
東室蘭駅西口や日鋼記念病院、伊達駅前、洞爺湖温泉などへ向かう路線バスが発着します。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄
JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄


崎守駅の真ん前に置かれた崎守町バス停。
見たところ乗り換え客がいないようなので、「崎守駅前」と名乗る必要も無いんでしょうね。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄
JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄


崎守駅前を通過する道南バスの室蘭200か622(三菱ふそうエアロスター/1997年式/関東バス中古車)。
崎守駅の一日平均乗車人員は17人程度だそうですが、バスの利用客も少ないようです・・・。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄
JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR貨物 京王電鉄


道路から駅構内に上る階段は、南側の1箇所だけです。





道路から階段を上り、踊り場へ。
踊り場にはホームに上がる2つの階段が設けられております。
かつて、この踊り場には待合所(駅舎)が設けられていましたが、落書きや放火(!?)などの被害に遭い1999年8月に泣く泣く閉鎖され、やがて撤去されてしまったそうです。
以前に北吉原駅の記事でも書きましたが、無人駅に心無いイタズラは起こりがち。
田舎町にだって極悪人はいるもので、人口の減少のみならず、駅の治安の悪化により列車の利用が減るという事もあるのかも知れません。
そう考えると遣る瀬無い気持ちになりますね・・・。





トタン板の上屋を持つ、ホームへの階段。
時刻表や運賃表など、掲示物は階段横の壁に貼り出されています。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 京王電鉄 JR貨物
JR北海道 北海道エリア 国鉄 京王電鉄 JR貨物




2面2線の相対式ホーム。
転轍機は無く、方面別にホームが振り分けられています。
南側が上り線ホーム(長万部方面)、北側が下り線ホーム(東室蘭方面)で、1番線・2番線といった番号はありません。
ホーム全長は20m車6両分程度で、西側の架道橋上はカーブを描いております。
階段付近には雨除けの屋根が設置されており、列車の接近放送を流す構内放送装置も設けられています。





停車するのは普通列車のみです。
写真は土砂流出による日高本線鵡川~様似間の不通を受け、2015年5月より室蘭本線長万部~岩見沢間での運用に就いているキハ40系350番台です。





上り線のワンマンカー乗車口。
停止位置目標は編成長に拘らず階段そばに設定されており、運転士用のバックミラーも設置されています。





下り線のワンマンカー乗車口には1・2両編成の停止位置目標が設定されています。





下り線は1・2連とは別に、3両編成の停止位置目標も設定されています。
1・2連とは異なり、3連の方はバックミラーが設けられていません。
3両編成の場合、車掌が補助乗務に当たる事を表しています。
車掌の補助乗務は通常のツーマン運転とは対応が異なるので、気になる方は下記リンクも合わせてご覧下さい。






駅の西側(黄金方)にある元室蘭トンネル。





駅の東側(本輪西方)にある第一崎守トンネル。
この先にもトンネルが連続しています。





道内最古の高架駅を颯爽と通過するキハ281系スーパー北斗。


※写真は全て2016年3月12日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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