タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2016-03-04 (Fri) 14:28

十字街・末広町から駒場車庫まで、函館市電を廻る



前回の続きです。
十字街電停は元町や函館ベイエリアといった、函館市内有数の観光地に挟まれた立地。
電車通りも歴史を感じさせる情緒豊かな景観です。
降り立った後、まずは函館市地域交流まちづくりセンター(旧・丸井今井呉服店函館支店)の洋風3階建ての庁舎をバックに、8000形8010号車(布目いか塩辛広告ラッピング車)を撮影。
この厳しい建物は1923年に鉄筋コンクリートで建造されたもので、屋上にドーム型の展望室を構えた姿が印象的です。
1969年に丸井今井函館店が五稜郭公園前電停の近くに移転し、以降は函館市が所有。
2002年まで函館市役所の分庁舎として使用され、改修を経て2007年より公共施設として使用されています。





OB会諸兄には言うまでもありませんが、建物を所有していた丸井今井とは札幌に本店を構える百貨店で、かつては旭川、小樽、苫小牧、室蘭、釧路など道内各主要都市に店舗を置いていました。
しかし、業績不振により2000年代に相次ぎ閉店。
現在は三越の傘下に入り、存続している店舗は札幌市営地下鉄大通駅前の本店(大通館・一条館・南館・西館)と函館店の2店舗となっております。
最近では同業他社の西武百貨店が、旭川店の撤退を検討しているとの報道がありました。
道内のデパートは先行きが厳しいものと思いますが、丸井今井には何としても踏ん張ってもらいたいものです。

JR北海道 北海道エリア 西武鉄道 函館市電 函館市企業局交通部 路面電車 札幌市交通局
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せっかく函館に来たのだからと、元町を散策して回る事に。
市電本線末広町~十字街間の交差点から、二十間坂を登っていきます。
坂の終点には「景観に相応しくない」として撤去騒動が起こった自由の女神像の姿が。
6年前の騒動当時は、撤去されるという話を聞きつけて観光客が集まったといいます。
しかし、何で函館に自由の女神なのか・・・真駒内滝野霊園のモアイ像くらいに関連性が無いですね。

JR北海道 北海道エリア 西武鉄道 函館市電 函館市企業局交通部 路面電車 札幌市交通局
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今回は旧イギリス領事館に足を運んでみました。
函館のイギリス領事館は1863(文久3)年に設置されましたが、何度か火災に遭っているそうで、現存する青いサッシの洋館は1913(大正2)年に竣工したものです。
2階の展示室で英語の歌が流れていましたが、よく聴くと英訳した「はこだて賛歌」でした。

JR北海道 北海道エリア 西武鉄道 函館市電 函館市企業局交通部 路面電車 札幌市交通局
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元町での観光を済ませた後は、基坂を下って末広町電停付近に出ました。
ちょうど湯の川行きの710形719号車が走ってきたので、ルネサンス様式の相馬株式会社社屋と一緒に撮影。
やはり歴史的な町並みには古い電車がよく似合います。

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洋風社屋の目の前を通過した719号車は末広町電停に停車。
雨除けの屋根が一切無く、狭い安全地帯を有しています。





札幌市電の安全地帯と比べても狭いホーム。
車道との間に設けられた柵も低め。
ここで電車を待つのは心細いものですね。
暫くすると中国人観光客の集団がやって来ました。





13:13、末広町電停より湯の川行きの8000形8010号車に乗車。
平日データイムではありますが、車内は地元の利用客よりも観光客が多めでした。
とはいえ、五稜郭公園前電停を過ぎた頃には観光客が一気に減少。
13:51、駒場車庫前で下車しました。

新たに加わったメロディは流麗な響きで、市電の車内に華やかさが加わったように思います。
ちなみに、2012年以前にも十字街・函館駅前・五稜郭公園前の次駅案内に使用されてきた「はこだて賛歌」については、そのままの音声で引き続き使用されています。





3年半ぶりに、敷地外から駒場車庫の様子を眺めます。
手前に留置されている電車は左から、8000形8009号車、8000形8005号車(美鈴コーヒー広告ラッピング車)、3000形3001号車(野村證券広告ラッピング車)。
8009号車は2012年製、8005号車は1994年製で、同じ800形を種車とする間接自動制御・つりかけ駆動車ではありますが、ヘッドライトが異なります。
1997年以降、15年に渡り増備がストップしていた8000形。
長いブランクを経て増備された8009号車、8010号車の2両はヘッドライトが丸型になっております。
一方、3000形は1993~1996年に4両が製造されたVVVFインバータ制御の完全新造車。
3001号車は車齢23年目で、他社で同世代VVVF車の制御機器更新が進む中、オリジナルのGTO-VVVFを積んだままです。





場所を変えて8009号車の側面を見ると、いちたかガスワンの車体広告を纏っていました。
帯広の十勝バスにも同社の広告ラッピング車が存在しますが、まさか函館でも目にするとは思いませんでした。





車庫の奥で眠る500形530号車と710形723号車。
500形は1948~1950年に30両が日本車輌で製造され、名古屋市電BLA形(⇒豊橋鉄道モ3700形)の流れを汲む「日車標準型」と呼ばれる車両です。
製造当初は片側3ドアでしたが、1970~1971年のワンマン化改造に伴い後扉を封鎖。
その後、1985~2007年にかけて老朽化による廃車が進行し、現在は501号車(2代目:旧車番は505号車)と530号車が残存。
しかも、501号車は1987年に国鉄五稜郭工場で車体更新を施されているため、オリジナルの日車標準型車体を残すのは530号車ただ1両です。
イベント時には車掌を乗せてツーマン運転を実施する事があり、機会があれば観察してみたいものです。


車庫の観察をしていると、ある車両の周りに人だかりができていました。
次回に続きます。


※写真は全て2016年2月16日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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