タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2016-02-26 (Fri) 21:29

函館市電と建設中の16階建てビル「キラリス函館」



前回記事の続きです。
朝ラッシュが終わりを迎えた9時過ぎ、函館駅を出て市電やバスの撮影に臨みました。
個人的に市電の撮影は2012年の夏場以来、実に3年半ぶりの事となります。
まず最初に函館駅前電停付近で見かけたのは、軽快電車風の車体を持つ8000形8005号車(美鈴コーヒー広告ラッピング車)。
現在は1両だけが残る800形の車体を更新し、1994年に登場したつりかけ駆動車です。
8000形への車体更新は1990年から続いており、2012年製の2両についてはヘッドライトが角型から丸型に変更されています。





交差点で、同じ8000形の8006号車(NCV広告ラッピング車)とすれ違います。
ところで函館市電は道内で唯一の馬軌(軌間1372mm)を採用した鉄道で、同ゲージは京王電鉄(井の頭線を除く)や都営地下鉄新宿線、都電、東急世田谷線でも採用されています。
また、改軌済みの路線や廃止済みの路線にも目を向けると関東での採用例が多く見られます。
改軌済みは京浜電鉄(現・京急電鉄)、京成電鉄、廃止済みは東急玉川線(玉電)、成宗電気軌道(現・千葉交通)、海岸電気軌道(鶴見臨港鉄道)、横浜市電、箱根登山鉄道小田原市内線など・・・。
このうち、成宗電気軌道については函館市電と縁があります。
1918年、同社の経営難により5両の電車が函館水電(後の函館市電)に譲渡され、営業運転に使用した後、1937年にササラ電車へと改造。
1993年には旅客車へ復元され、箱館ハイカラ號(30形39号車)として毎年4月下旬~10月末にかけて運転されています。
成宗電気軌道は路線バス会社の千葉交通に転身しており、いずれ同社と函館市電とのタイアップが実現しないものかと期待しております。
函館市営バスが残っていれば、なお良かったんですけどね。
横浜市交通局 函館市企業局交通部 函館市交通局
JR北海道 北海道エリア 国鉄 京王電鉄 京成電鉄 東急 東京急行電鉄 京急 路面電車 函館市電
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かつて駅前交差点には「函館駅前和光ビル」(WAKOビル)という6階建てのビルが建ち、鉄道用品店のカラマツトレインMEGA函館店(北海道鉄道博物館)が入居していました。
WAKOビルは2013年10月に閉鎖・解体され、跡地には北海道新幹線の開業を見越し、地下1階・地上16階建ての高層ビルを建てる事となりました。
新ビルは一般公募により「キラリス函館」と命名され、地下1階~地上2階が商業施設、3階・4階が交流施設、5階~16階が分譲マンションになる予定です。
今後は2016年8月に商業施設、同年10月に交流施設をオープンし、2017年3月にマンションの分譲販売を開始する模様。
2月時点の建設現場を見た限りですと、8月までの短期間で16階建てのビルが完成するようには思えないのですが・・・。

官民一体で注力している当事業について正直に所感を言いますと、そんなに高いビルは今まで函館に無かった訳で(しかも分譲マンション付き)、北海道新幹線がもたらすだろう経済効果への期待が過剰過ぎやしないかと・・・。
いきなり大きな事業に取り組むのではなく、開業後の動向も見つつ堅実に積み重ねていけば良いのではないでしょうか?
失敗して取り返しが付かなくなっては怖いですし。
この事業は鉄研関係者の飲み会でも「片腹痛い」と突っ込まれていましたね・・・。
横浜市交通局 函館市企業局交通部 函館市交通局 東京都交通局
JR北海道 北海道エリア 国鉄 京王電鉄 京成電鉄 東急 東京急行電鉄 京急 路面電車 函館市電
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主力形式という事もあり、函館市電では8000形に高い確率で遭遇します。
1995年製の8006号車(ジャックス広告車)。
車体は平成生まれなのに、集電装置は種車である800形譲りの旧式Zパンタというアンバランスさが面白いですね。
横浜市交通局 函館市企業局交通部 函館市交通局
JR北海道 北海道エリア 国鉄 京王電鉄 京成電鉄 東急 東京急行電鉄 京急 路面電車 函館市電
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滞在中、晴れたり曇ったり雪が降ったりと、1日のうちにコロコロ天気が変わった函館市内。
雪が降りしきる中、轟音を鳴らして710形719号車が走ってきました。
1960年製の古豪で、前面の2段3連窓はあの時代の路面電車によくある形態でした。
札幌市電の道産電車とは装いが大きく異なります。
新車や車体更新車の導入で次々に数を減らしている旧型車両ですが、やはり歴史ある港町には昔懐かしい電車の方が似合っていると思います。
横浜市交通局 函館市企業局交通部 函館市交通局 京浜急行電鉄 小田急電鉄
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1993年製の8000形8004号車(野又学園広告ラッピング車)。
賑やかなイラストが描かれています。
横浜市交通局 函館市企業局交通部 函館市交通局 京浜急行電鉄
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湯の川行きの8004号車が函館駅前電停を出発し、函館どつく行きの710形713号車とすれ違います。





710形723号車は最近まで、先述した719号車と同様の薄緑色にクリーム色のツートンカラーだったそうですが、現在は広告ラッピングの予定があるのか、白一色になっております。
何だか味気ない装いですね・・・。
雪景色の中では余計に目立ちません。
十勝バスでも前面以外が真っ白の広告解除車両をしばしば見かけますが・・・。





8000形への車体更新が進む中で1両だけ残る800形、812号車(函館MARKS/THE TOWER広告ラッピング車)。
812号車は1965年に新潟鐵工所で製造された、800形のラストナンバーです。
車体広告にある「函館MARKS/THE TOWER」とは、先述した16階建て高層ビル「キラリス函館」の5階~16階を占める分譲マンションの呼称ですね。





函館市電だけではなく、バスの撮影もしておりました。
函館市内の路線バス会社は函館バスと函館タクシー(函館帝産バス)の2社。
函館バスは2003年まで東急グループに名を連ねていた会社で、東急グループ時代の塗装をそのまま使い回しています。
流石に制服は東急のロゴが無いものに差し替えられていますが・・・。
一方、函館タクシーは品川に本社を構える帝国産業バス(帝産バス)の子会社として1950年に発足しており、タクシー事業と共に路線バス事業も担っております。
バス事業では函館帝産バスという愛称を用いており、親会社の帝産バスと同様の塗装を纏った車両が多め。
路線バスは函館空港連絡バス(宝来町~函館駅前~函館空港間)と函館港連絡バス(ラビスタ函館ベイ・函館駅前~函館港間)の2路線で、どちらも純粋な路線バスというよりはシャトルバスの性格が強いです。





函館帝産バスの函館200か・610(三菱ふそうエアロスター)。
函館港連絡バスの専用車両で、津軽海峡フェリーのラッピングです。
前中ドアのツーステップ車で、逆T字の側面窓には濃い目のスモークがかかっています。





函館バスの函館200か・201(三菱ふそうエアロスター/2003年式)。
ノンステップの自社発注車が多いのも、函館バスの特徴ですね。
そういえば3年前の北海道新聞に「函館バスが2年以内で在籍車両の8割をノンステップに置き換える予定」である事が報じられていた記憶があるのですが、今回の訪問で見た限りでは実現に至っていないようです。

JR東日本 東北新幹線 東京都交通局 横浜市交通局 京王電鉄 京浜急行電鉄 京急 小田急電鉄
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函館帝産バスの函館200か・633(三菱ふそう2代目エアロエース)。
一目で帝産バスと分かるカラーリングです。
もちろん、銀色の犬の紋章も付いております。
函館空港連絡バスに充当されていました。

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函館駅前バスターミナルに乗り入れてきた、函館バスの函館200か・287(いすゞエルガミオ/2005年式)。
お隣の北斗市にある東前温泉「しんわの湯」の広告ラッピング車で、昔のバスの塗装みたいな、どこか懐かしい車体広告を纏っています。
北斗市は北海道新幹線の新函館北斗駅が置かれる自治体ですが、東前温泉は江差線の東久根別駅が一番近い・・・かな?


10時頃に一旦、函館駅に戻ってスーパー白鳥を撮影する事にしました。
次回に続きます。


※写真は全て2016年2月16日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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