タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2016-02-19 (Fri) 23:01

去るべ!去っちゃうべ!急行はまなす自由席で函館へ



前回記事でも触れた函館小旅行について、今回から執筆して参りましょう。
記事のタイトルは2016年3月26日に開業する、北海道新幹線のキャッチコピー「来るべ!来ちゃうべ!」をもじっております。
来るものあれば去るものもある訳で、北海道新幹線の開業と引き換えに、急行はまなすがダイヤ改正を目前とした3月21日を以って引退します。
1988年3月の津軽海峡線(青函トンネル)開業当初より、青森~札幌間を結ぶ夜行急行列車として活躍してきた急行はまなす。
昼行特急と比べても料金が安く、しかも就寝時間を利用して移動できるため、多くの出張サラリーマンや、道内から北東北に帰省する学生達の支持を集めてきた列車です。
故に北海道新幹線開業後も存続を希望する声が多かったのですが、車両の老朽化を理由に残念ながら廃止が決定しております。
加えて、急行はまなすの廃止により、全国のJR線から急行列車が完全に淘汰される事となります。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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2月15日、仕事を終えて自宅に戻った私は荷物をまとめ、札幌駅へと直行。
日本最後のB寝台は極めて倍率が高く、のびのびカーペットやドリームカーも切符が取れなかったので、しょうがなく自由席に。
札幌運転所を出庫した群青の列車が、4番線に入線したのは21:45。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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牽引機の青釜はDD51形1143号機。
そういえば巡り合わせが悪いもので、青釜重連の急行はまなすを実際に見た事は無いですね・・・。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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この日は14系客車6両、24系客車2両により組成された8連。
編成内容は下記の通りでした。

←函館 DD51-1143+スハネフ14-551(1号車)オハネ25-11(増21号車)オハネ24-503(2号車)スハフ14-557(3号車)オハ14-515(4号車)オハ14-505(5号車)オハ14-510(6号車)スハフ14-502(7号車) 札幌・青森→

※B寝台車
※指定席車(のびのびカーペット)
※指定席車(ドリームカー)
※自由席車

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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スハネフ14-551の車体側面に付く、「SLEEPING CAR HAMANASU」のシンボルマーク。
24系客車の側面にシンボルマークはありません。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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2014年秋の秋田遠征時にもお世話になった、4号車の「のびのびカーペット」。
車体側面には寝そべったダックスフントが描かれています。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 JR東日本 津軽線 東北エリア 東北新幹線 関東エリア
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こちらも秋田遠征時にお世話になった、ドリームカーのロゴマーク。
寝台でなくとも大きく倒せる座席を装備し、快適に一夜を過ごせる事を絵で表現しております。





「青森」を表示した側面方向幕。
急行はまなすとカシオペアの廃止に伴い、札幌圏から本州の行き先を示した列車が消滅します。





運転最終日ともなれば、この島式ホーム上は鉄道ファンでごった返す事でしょうね。
急行はまなすの最終列車は上下ともに全車指定席で運転される事が決まっており、JR北海道当局が当日のトラブルを警戒している事が感じ取れます。





今回、私が乗った自由席車は最後尾の7号車(スハフ14-502)
座席モケットは青系の色調で、床板は789系0番台を彷彿とさせる斜め向きのチェック柄です。
ドリームカーの座席はリクライニングが効いて高い快適さですが、こちらはあまり深く倒せませんし、何よりシートピッチが一般の特急型車両と大して変わりません。
とはいえ、車掌が車内放送で「本日、指定席に空きはございません。自由席の方は現在、お着きの座席でご容赦願います」と案内していますし、我慢するしかない訳で・・・。

引退を間近に控えるだけに、客層は鉄道ファンが多め。
しかも一人で2人分の座席を占有している人が多く見られました。
出張帰りのサラリーマンがちらほら見られる中、配慮も無しにスペースを侵食する人達は実に迷惑です。
また、急行はまなすは低予算旅行を好む外国人旅行者の指示を密かに得ているそうで、車内後方には中国人観光客が集まり、アラブ系の人達も見受けられました。
以前は如何にもバックパッカーといったいでたちの白人男性も見かけたものです。





遅れていたスーパー宗谷4号の到着を待つため、発車時刻の22:00を過ぎても札幌駅での停車を続ける急行はまなす。
スーパー宗谷4号は定刻より20分遅れの22:15に到着し、青森行きの急行はまなす(202列車)は22:18に札幌を出発。
ホームを出た直後にスピーカーから「ハイケンスのセレナーデ」が流れ、ベテランの車掌さんによる車内放送が始まりました。
いつも通り、急行はまなすは函館運輸所の車掌2名が終点の青森まで乗務。
新札幌駅を出た後に車内検札が開始され、編成後方では若手の車掌さんが切符を確認して回りました。
車掌さんの制服には廃止される青函特急・急行と入れ替わり、営業運転を開始する北海道新幹線H5系を象った襟章が付いております。
この襟章と胸の開業PRワッペンは去年12月頃からJR北海道の全運輸系社員が付けている物ですが、有終の美を飾ろうとしている夜行列車の車内で見るのは因縁深く感じます。

千歳駅に着くと、前の座席に座っていたサラリーマン2名が降りて行きました。
この時間帯の千歳線上り方向は快速エアポートが走っていませんし、長い時間をかけて混雑した普通列車に乗るよりも、急行料金を払ってでも楽がしたいという利用客が少なくないのは確かです。
長距離を走る夜行列車とはいえ、札幌近郊の通勤客にもそれなりのニーズがあります。





23:30頃、苫小牧駅を出発。
その直後に室内灯が弱められ、車内は薄暗くなりました。
ただ、寝台車とは異なり、車掌の肉声放送は引き続き流れ続けます。
私も函館まで眠る事に。





定刻より4分遅れの2:56、目的地の函館駅に到着。
ED79形の連結シーンを見るべく、次から次へと鉄道ファンがホームに降りていきます。
引退前のトラブルを警戒し、連結作業が実施される付近にはロープが張られ、警備員が立哨に当たっていました。





吹雪舞う闇夜、ED79形4号機がゆっくりと接近!





ファンが見守る中、慎重な足取りで14系客車に近づいていきます。





連結器にまとわり付いた雪を払う連結手さん。





準備が済んだら手持ちのランタンを掲げ、ED79形を誘導していきます。





十分に接したところで連結作業を実施。
助役と同じ赤帯制帽を被った輸送主任さんも、真剣な面持ちで一部始終を見守ります。





ものの数分で連結作業が完了。





来月に引退する急行はまなすと、去年9月に閉店済みのキヨスク。
一時代の終焉を感じさせる、寂寞とした光景です。





通常なら3:22に函館駅を出発する202列車。
2月1日~12日・14日~19日・21日~3月20日は北海道新幹線の開業準備の影響により、函館3:56発の青森6:19着となります。
この日も函館の発車時刻は3:56。
青森の到着時刻が40分繰り下がるため、東北新幹線はやぶさ4号(新青森6:17始発・東京9:23着)に接続しない事が案内されていました。





長い停車時間を経て、定刻通り3:56に発車。
急行はまなすは津軽海峡越えに挑むべく、闇夜に消えていきました。


《乗り換え案内・急行はまなす乗車記録》


※写真は全て2016年2月15日、16日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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