タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2016-02-03 (Wed) 19:04

JR北海道・車掌の確認動作について

JR北海道・車掌の確認動作について12015年9月16日、札幌駅にて撮影
特急すずらんに乗務する白服車掌

大分前に当ブログにて、札幌市営地下鉄における車掌の指差喚呼を取り上げました。
今回は同じ北海道内の鉄道事業者という事で、JR北海道の車掌の確認動作を取り上げていきましょう。
新米車掌の実車教習などを観察する限り2016年2月現在、JR北海道では下記のような手順を正規の動作としているようです。

========================================================
①停車前、乗務員室扉の落とし窓を開け、顔を出して列車監視
②列車が完全に止まったら、車両前後を見つつ「前よし、後ろよし、」と指差喚呼
③続けて「停止位置よし!」と指差喚呼してから戸開スイッチを押す
④ホームに出て、全ドアの開扉・側灯の点灯を確認し「車側灯点灯よし!」と指差喚呼
  ※「車側灯」の一般的な読みは「しゃそくとう」だが、JR北海道では「しゃがわとう」と読む
⑤行路表を取り出し腕時計と共に見つつ「(駅名)(○分○秒)発、発車時刻よし!」と喚呼
  (例)江別23分30秒発、発車時刻よし!
⑥前後の乗客の動きを見つつ、乗降が落ち着いてきたら「乗降よし!」と指差喚呼
⑦出発反応標識(レピーター)の点灯を確認し「○○線、出発現示よし!」と指差喚呼
  (例)千歳線、出発現示よし! ※ホーム上にレピーターが一路線分しか無い場合は路線名を省略
⑧手笛を吹き、戸閉スイッチを押す
⑨全ドアの閉扉・側灯の消灯を確認し「車側灯滅灯よし!」と指差喚呼
  ※教習生は編成両数分だけ「よし」を連呼する
  (例)6両編成の場合、「車側灯滅灯、よし、よし、よし、よし、よし、よし!」
  ※函館運輸所の車掌は号車番号をカウントする事がある
  (例)7両編成の場合、「車側灯滅灯、1、2、3、4、5、6、7!車側灯滅灯よし!
⑩列車に乗り込み乗務員室扉を閉め、落とし窓から顔を出して「発車!」と言いつつ
  発車合図のブザーを1打
⑪列車がホームを出るまでの間、カメノコの体勢で列車監視(必要に応じて後ろも向く)
⑫ホームを出たら後ろを振り向き「後方よし!」と指差喚呼、落とし窓を閉める
========================================================

あくまで一個人の観察を元としております。
鉄道事業者への問い合わせはご遠慮下さい。

このうち、特徴的な動作を2点ピックアップしましょう。

停止直後、側面状態を確認して指差喚呼を行う鉄道会社は少なくありませんが、他社は前方を見て「側面状態よし」等と喚呼するのみ。
JR北海道の場合は前方を確認し「前よし」と喚呼したら、すぐに後方を振り向いて「後ろよし」と喚呼します(上記②)。
そして停止位置を確認し、問題なければ開扉する訳です。
この一連の流れは編成の何処に乗務していようと関係なく実施する事になっているのですが、最後尾に乗る時は「後ろよし」の指差しを省く車掌が結構多いですね。
そもそも、指差確認を全くしない車掌も少なからず見られますが・・・。

もう一つ、面白いのは閉扉直後の指差確認(上記⑨)。
しばしばJR東海の「ドア、ホーム、オーライ」と手を三角形に振る指差喚呼が特徴的だと言われますが、JR北海道も負けていないと思います。
何しろ編成両数に合わせ、「車側灯滅灯よし」の「よし」を何回も唱えたりする訳で。
函館運輸所の車掌は号車番号を唱える事があり、凄い時には「車側灯滅灯、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12!車側灯滅灯よし!」等と非常に長くなってしまいます。
要するに閉扉状態の確認を一括して行うのではなく、1両づつ別々に確認するのです。
流石にここまで徹底すると発車時刻が延びてしまうため、教習期間を終えた車掌は大抵、「よし」1回だけで簡潔に済ませるようになりますね。
国鉄 国鉄 国鉄  国鉄 京浜急行電鉄 京急 京浜急行電鉄 京急
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR北海道・車掌の確認動作について22015年9月16日、札幌駅にて撮影
夕ラッシュ時の普通列車に乗務する女性車掌

なお、上記の動作はここ3年の間に改訂が進められたものとなっております。

中でも⑫の後方確認ですが、これは2013年度までJR北海道では一切実施されてこなかった動作です。
ホームを出た後の後方確認はJR・私鉄・公営交通を問わず全国各地の鉄道会社で取り組まれている確認動作で、同じ道内の札幌市交通局でも昔から実施されております。
更に言えば、国鉄時代にも「後部よし」という車掌の後方確認動作があり、分割民営化後も呼称に微妙な変化があったもののJR各社に引き継がれています。
例えば、JR東日本・JR東海では「後方オーライ」、JR西日本では民鉄にありがちな「後方よし」として後方確認の指差喚呼が続けられています。
ところが、何故かJR北海道では引き継がれておらず、車掌はホームを出た後、一切後ろを振り向かないまま運転席へと移動する事が当たり前でした。
私の知る限り、日本国内において車掌が後方確認を行わない鉄道会社は、他に阪神電鉄が挙げられますね(サボって実施しない場合を除く)。
長年に渡り後方確認が実施されてこなかったJR北海道ですが、第一ニニウトンネル内特急脱線炎上事故(2011年5月)以降に不祥事が頻発。
社員の安全意識が低い事に対する反省からか、基本動作に加えられる事になりました。
ただ、ベテラン層の間では未だに定着が進んでいないように見受けられます。
阪神電気鉄道 大阪市交通局 大阪市営地下鉄 国鉄 阪神電気鉄道 大阪市交通局 国鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR北海道・車掌の確認動作について32015年9月16日、札幌駅にて撮影
閉扉後、側面状態を確認する快速エアポートの黒服車掌

他にも、レピーター点灯確認の指差喚呼「出発現示よし」(上記⑦)は、2015年度から呼称を改めたものです。
以前は「出発反応標識点灯よし」という喚呼でした。
ちなみに他社の例を挙げると、JR東日本は「閉塞レピーター点灯」、JR西日本・京阪電鉄は「信号よし」、東急電鉄・京王電鉄・京成電鉄は「反応進行」、阪急電鉄・大阪市営地下鉄は「反応灯よし」、札幌市営地下鉄・東京メトロは「出発進行」。
他社の喚呼に比べると、「出発反応標識点灯よし」は実に長々としていますね。
一畑電車 山陽電鉄 一畑電車 富山地方鉄道 長野電鉄 富山地方鉄道 一畑電車 
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR北海道・車掌の確認動作について42015年9月17日、札幌駅にて撮影
出発前に行路表を確認する、急行はまなすの白服車掌

14系客車やキロ182形など、車体側面に乗務員室扉の無い車両の場合、戸閉め時はカメノコの体勢にならざるを得ません。



JR北海道・車掌の確認動作について52015年9月16日、札幌駅にて撮影
輸送主任からの出発指示を受け、閉扉体勢に移る車掌

さて、札幌市営地下鉄や京成電鉄ほどは目立ちませんが、JR北海道も車掌による確認動作の差異が見られます。
大抵の車掌は先の基本動作か下記Aの動作をとりますが、よく見ると確認動作のレパートリーが豊富なので取り上げていきましょう。

A.旧動作的な動き
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗降口を開扉
      →乗務員室扉を開けてホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      →発車合図のブザーを1打
      →乗務員室扉を閉めて顔を出し、発車後の列車監視

現行の動作は小田急電鉄や東京メトロ等のように、客室ドアを閉めたら乗務員室に乗り込み、カメノコの体勢になってから合図ブザーを鳴らします。
この動作はここ数年で取るようになってきたもので、以前は先に発車合図を送ってから乗務員室扉を閉めるのが当たり前でした。
今でもよく見かける動作で、JR西日本や相模鉄道の現行動作と似ていますね。


B.入線時は箱乗り体勢
 入線時:落とし窓を開け、続けて乗務員室扉を開ける
      →身を乗り出した状態で入線、停止確認
      →乗降口を開扉し、ホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      →発車合図のブザーを1打
      →乗務員室扉を閉めて顔を出し、発車後の列車監視

この動作は札幌車掌所、旭川車掌所、釧路運輸車両所の一部ベテラン車掌に見受けられます。
同様の動作は、都営地下鉄新宿線や京成電鉄でも見られました。


C.開扉する前にホームに出る
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗務員室扉を開けてホームに出る
      →乗降口を開扉
 発車時:乗降口を閉扉
      乗務員室扉を閉めて顔を出し、発車合図のブザーを1打
      →発車後の列車監視

この動作は函館運輸所と釧路運輸車両所の車掌、特に若手に多く見られます。
ホームに出てから「前よし、後ろよし、停止位置よし」の安全確認を行うものですから、開扉までに時間を要します。
おそらくは函館支社、釧路支社で推奨されている動作なんだろうと思いますが、詳細は当然不明です。
京王電鉄の車掌も似た動作ですが、あちらは停止寸前で乗務員室扉を開けていますし、停止位置を確認してからホームに降りていますね。
山陽電鉄 阪神電気鉄道 大阪市営地下鉄 大阪市交通局 山陽電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR北海道・車掌の確認動作について62014年8月26日、函館本線近文駅にて撮影
711系旧塗装車S-110編成に乗務する白服車掌

D.停車中もカメノコのまま
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗降口を開扉
      →乗務員室扉は閉めたまま
 発車時:車外に出ないまま乗降口を閉扉
      発車合図のブザーを1打
      →発車後の列車監視

車両から降りず窓から顔を出した状態のまま、ホーム上の確認を行う車掌もよく見かけます。
阪神電鉄、阪急電鉄、山陽電鉄、大阪市営地下鉄などの関西私鉄では基本動作とされていますね。
古い写真や映像を見る限り、国鉄時代の北海道では、これがごく当たり前だったようです。
1970年代の広尾線幸福駅の貴重な映像を見た時(NHKの番組だったかな?)、車掌がカメノコのままで客を呼び寄せて切符を回収している様子には面食らいました。
無人駅での改札業務は、車掌から乗客に駆け寄っていくのが普通だろうと思いますが・・・。
流石に民営化から30年近い月日が流れた今なら、普段は停車時もカメノコの車掌であっても列車を降りて対応に当たります。
ノリホを入れる時も同様です。


E.発車後に箱乗り体勢
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗降口を開扉
      →乗務員室扉を開けてホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      発車合図のブザーを1打
      →発車後の列車監視
      →ホームを出てから乗務員室扉を閉める

札幌市営地下鉄の列車監視と同様ですね。
少し前に一人だけ、30代くらいの車掌がやっているのを見た事があります。
JR北海道ではかなりレアな動作で、私も一度しか見ておりません。


F.入線・発車ともに箱乗り体勢
 入線時:乗務員室扉を開ける
      →身を乗り出した状態で入線、停止確認
      →乗降口を開扉し、ホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      発車合図のブザーを1打
      →発車後の列車監視
      →ホームを出てから乗務員室扉を閉める

これは1990年代、年配の車掌に見られた動作です。
最近では2009年5月、日高本線の臨時快速・優駿浪漫号に乗車した際に見ましたが、それっきりですね・・・。
以前、OB会関東支部のれーすいさんに聞いたところによれば、昔は関東の私鉄でもごく当たり前な動作だったそうな。
東急や京王も1990年代初頭まで、この動作が基本でしたね。
現在では京急、京成、都営地下鉄、長野電鉄、富山地方鉄道、一畑電車で確認できます。



JR北海道・車掌の確認動作について72015年6月27日、札幌駅にて撮影


G.発車直後は箱乗り、列車監視中にカメノコへ
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗降口を開扉
      →乗務員室扉を開けてホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      →発車合図のブザーを1打
      →発車後の列車監視
      →ホーム途中で乗務員室扉を閉めて顔を出し、引き続き列車監視

この動作はベテラン、中堅、若手を問わず、複数の車掌に見受けられる動作です。
列車が動き出して暫くは乗務員室扉を開け放ったまま列車監視を行い、途中で扉を閉めてカメノコとなります。
乗務員室扉を閉めるタイミングは車掌によって異なり、20m車3両分くらい進んだところでカメノコに移行する車掌も見られました。
東急の現行動作として知られている動作で、過去にはJR東日本、JR西日本、営団地下鉄、東京メトロでも見られました。
西武鉄道でも見かける事がありますね。


H.列車が動き出してから乗務員室扉を閉める
 入線時:落とし窓を開け、顔を出して停車確認
      →乗降口を開扉
      →乗務員室扉を開けてホームに出る
 発車時:乗降口を閉扉
      発車合図のブザーを1打
      →起動したらすぐに乗務員室扉を閉めて顔を出す
      →発車後の列車監視

身を乗り出した状態で合図ブザーを鳴らし、列車が動き出した直後に乗務員室扉を閉める車掌もいます。
名古屋市営地下鉄でも割と見かける動作ですね。
山陽電鉄 阪神電気鉄道 大阪市営地下鉄 大阪市交通局 山陽電鉄 名古屋市交通局 名古屋市営地下鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR西日本 JR東日本 JR東海 東京メトロ 阪急電鉄 東京急行電鉄 東急 京成電鉄 京王電鉄 京阪電鉄
JR北海道・車掌の確認動作について82016年1月29日、根室本線西帯広駅にて撮影
キハ40系ワンマン列車での補助乗務に当たる車掌

以上、ざっと車掌の確認動作について見て参りました。
JR北海道では1990年代に普通列車のワンマン化が進み、ツーマン運転を実施している定期列車は特急・急行と函館本線蘭越~旭川間、千歳線白石~苫小牧間、学園都市線桑園~石狩当別間の快速・区間快速・普通列車、室蘭本線東室蘭~室蘭間の特急すずらん直通の普通列車のみとなっております。
では、その他の普通列車に車掌が乗務する事は無いのでしょうか?
実はそんな事はなく、ワンマン運転区間でも車掌が乗務する普通列車は存在します。
下記の区間において、ラッシュ時に運転される3~4両編成の普通列車に車掌が乗務しております。
ただし、JR東日本のように「3連以上の編成長なら必ず車掌を乗せる」と規定されている訳ではなく、4連の普通列車でも運転士しか乗っていない事があります。

【車掌の補助乗務が実施されている地域・区間】
渡島管内(函館近郊) 函館本線函館~大沼間
渡島管内(函館近郊) 江差線上磯~函館間
後志管内(倶知安近郊) 函館本線長万部~小樽間
十勝管内(帯広近郊) 根室本線新得~池田間
上川管内(旭川近郊) 富良野線旭川~美瑛間 ※2連でも補助乗務の実施あり
上川管内(旭川近郊) 宗谷本線旭川~蘭留間
オホーツク管内(北見近郊) 石北本線遠軽~網走間



JR北海道・車掌の確認動作について92016年1月29日、根室本線幕別駅にて撮影
ホーム上の確認はするが、ドア操作は運転士の仕事

とはいえ、これらの地域において、普通列車は全列車ワンマン運転という扱い。
車掌の乗務も「補助乗務」という扱いで、乗降口ドアの開閉や車内放送は運転士が担当します。
車掌が担当する仕事は列車監視と改札業務で、補助乗務中は無人駅でも全てのドアが開閉され(極端に乗降の少ない駅を除く)、運転士に代わって車掌がホーム上にて切符の回収・定期券の確認に当たります。
そして改札業務を終えたら運転士に「乗降終了」を伝え、その合図を受けて運転士が閉扉する・・・というのが補助乗務のおおまかな流れです。
下記に具体的な動作を示します。

========================================================
①停車前、乗務員室扉の落とし窓を開け、顔を出して列車監視
②列車が完全に止まったら、車両前後を見つつ「前よし、後ろよし、」と指差喚呼
③続けて「停止位置よし!」と指差喚呼(運転士にて開扉)
④ホームに出て、全ドアの開扉・側灯の点灯を確認し「車側灯点灯よし!」と指差喚呼
  ※「車側灯」の一般的な読みは「しゃそくとう」だが、JR北海道では「しゃがわとう」と読む
⑤行路表を取り出し腕時計と共に見つつ「(駅名)(○分○秒)発、発車時刻よし!」と喚呼
  (例)札内56分15秒発、発車時刻よし!
⑥前後の乗客の動きを見つつ、乗降が落ち着いてきたら「乗降よし!」と指差喚呼
⑦出発反応標識(レピーター)の点灯を確認し「○○線、出発現示よし!」と指差喚呼
  (例)函館線、出発現示よし! ※ホーム上にレピーターが一路線分しか無い場合は路線名を省略
⑧列車に乗り込んで乗務員室扉を閉め、窓から顔を出して手笛を吹く
⑨運転士に対し、「乗降終了、閉扉せよ」の合図のブザーを2打(運転士にて閉扉)
⑩全ドアの閉扉・側灯の消灯を確認し「車側灯滅灯よし!」と指差喚呼
⑪発車合図は知らせ灯式のため、車内ブザー1打を省略
⑫列車がホームを出るまでの間、カメノコの体勢で列車監視(必要に応じて後ろも向く)
⑬ホームを出たら後ろを振り向き「後方よし!」と指差喚呼、落とし窓を閉める
========================================================

感覚的には福島交通飯坂線の車掌が近いでしょうね。
ドア操作・車内放送を運転士が担当しますし・・・あちらは建前上、ツーマン運転ではありますがw

補助乗務時の動作にも個人差が見られます。
有人駅ではカメノコのままだったり、運転士が戸閉めを行った直後に乗務員室扉を閉めるなど、様々です。



JR北海道・車掌の確認動作について102015年3月8日、函館本線茶志内駅にて
1両単行のキハ40系に乗務する車掌

なお、函館本線小樽~滝川間では、ワンマン対応の気動車であってもツーマン運転が義務付けられています。
そのため、ドア操作も車内放送も車掌が担当。
たとえ単行列車であってもツーマン運転が実施されます。



JR北海道・車掌の確認動作について112015年9月26日、千歳線新札幌駅にて撮影
ホームに出る白服車掌

2012年10月に室蘭本線東室蘭~苫小牧間の普通列車が全列車ワンマン化され、車掌の活躍の場が更に狭まったJR北海道。
しかし、2016年3月の北海道新幹線の開業に伴い、函館本線新函館北斗(渡島大野)~函館間を走り出す「はこだてライナー」はツーマン運転となります。
一度はワンマン化された区間において、ツーマン運転が復活するケースは非常に珍しい事でしょう。
北海道新幹線の撮影・乗車を予定している鉄道ファンは多いだろうと思いますが、ついでに「はこだてライナー」に乗務する車掌の観察をしてみては如何でしょうか。


【ブログ内関連記事リンク】
札幌市営地下鉄 車掌の確認動作に関する補足
JR東海・在来線車掌の確認動作について


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア



※ご注意!※
この記事は当ブログ管理人が「札幌学院大学鉄道研究会OB会のブログ」に投稿したものです
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最終更新日 : 2019-10-19

No title * by 風旅記
こんにちは。
初めておじゃましました。
こちらの記事、大変興味深く拝見しました。ワンマン列車が増えましたが、今も、長距離列車や都市圏の列車では車掌の役割は依然として大きいものと思います。
一つ一つの動作に意味があるものと思いますし、それをキビキビとこなしている姿自体が安全の象徴でもありますね。
ワンマン運転の列車に乗務する補助乗務という業務があるのは初めて知りました。単に車内精算や検札だけでなく、安全確認なども行うのですね。
他の記事も楽しませて頂きます。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc

No title * by 札学鉄研OB会
>風旅記さん

どうも、初めまして。
乱文かも知れませんが、お楽しみ頂けたようで光栄です。
都市の地下鉄でもワンマン化が進められ、段々と減ってきている車掌ではありますが、やはり列車に乗務している時の安心感は格別だと思います。

ワンマン列車の補助乗務ですが、実は道内の鉄道ファンにもあまり知られていない対応なのです。
この機会なので通常の車掌乗務と合わせて紹介したいと思い、筆を取った次第です。
車掌が乗っていても列車種別幕は「ワンマン」のままですし、車内放送でも「ワンマン列車です」と案内されます。
加えて、乗降の少ない無人駅ですと通常のワンマン運転と同じく、一番前のドアだけ開き、運転士が運賃収受に応じます。

風旅記さんのブログも拝見させて頂いております。
丸ノ内線の地上区間も、味があっていいですよね。
今後とも宜しくお願い致します。

(叡電デナ22@札幌市在住)

No title * by leo*ink**
こんにちは。
私もはじめてお邪魔します。

昨年の3月に「はまなす」に乗車した際に、車掌さんが発車間際に笛を吹いた際、合図灯で何か合図している様子でしたが、他のJRや、客車列車以外のJR北海道でも、車掌さんが閉扉の際に合図灯を使っている様子をあまり見かけないので、JR北海道の客車列車では合図灯を使った独特な合図があるものでしょうか?

突然の質問すみません。
「はまなす」に乗車した際、車掌さんは無線交信の様子等の撮影を許可してくださった方でしたので、質問しておけばよかったなぁと思います…

No title * by 札学鉄研OB会
>leo*ink**さん

どうも、初めまして。

急行はまなすに加えカシオペアも車掌2名での乗務が基本となっており、ドア操作と車内放送を行う本務車掌と、本務車掌の補佐を行う補助車掌に役割が分かれています。
車掌さんが合図灯を振るのは、もう一人の車掌さんと閉扉できるタイミングである事を確認し合っているのです。
その上で、本務車掌が閉扉操作を行い、運転士に対し無線で発車合図を送るという訳です。

(叡電デナ22@札幌市在住)

No title * by leo*ink**
ご回答ありがとうございます。
ドア操作と車内放送を掛け持ちする本務車掌は、なかなか気が落ち着かないでしょうね。
駅員が立哨する駅が北海道は非常に少ないのもあって、合図灯を使った確認をされていらっしゃるのかと思います。

北海道の鉄道は想像以上に魅力的ですね。
利尻やオホーツク9・10号が存続していたら、せめてこの3月の改正で急行はまなす代替の札函夜行が設定されたら、もっとよかったものですが…

No title * by 札学鉄研OB会
>leo*ink**さん

国鉄時代の優等列車は乗客専務車掌(カレチ)3~4名での乗務が多く、車掌長が車内放送を担い、若手のカレチがドア操作を行うのが基本だったようですね。
夜行列車はそれに加えて、1975年頃までは寝台の解体・組み立てを行う車掌補も何名か乗務していたといいます。
その頃に比べると乗務員の人数は大分削減されていますし、車内放送とドア操作の両方を担う本務車掌はさぞかし大変だろうと思います。
車掌の合図灯は立ち番の輸送主任が配置されている札幌駅・函館駅では使う必要がありませんが、その他の駅だと必要になる場面が多いですね。

北海道の鉄道をお気に入り頂けたようで幸いです。
今度いらした時は、車掌の補助乗務も観察してみてください。
なお、富良野線では観光シーズンになると、データイムでも3両編成が運転される事がありますが、こちらは車掌抜きの完全なワンマン運転になりますね。

(叡電デナ22@札幌市在住)

No title * by 近鉄観光特急しまかぜ
こんばんは。初めまして。
札幌市営地下鉄・京急・都営地下鉄などでよく見られるFの動きが、
自分のお気に入りの確認動作の一つです。
あと実は現在京急にも車掌による列車監視に差異が見られるということで、
この記事と札幌地下鉄の車掌による列車監視について挙げている記事を参考として、
ブログ記事を書きたいんですがよろしいでしょうか?よろしくお願いします。

No title * by 札学鉄研OB会
>近鉄観光特急しまかぜさん

どうも、はじめまして。

書き方について参考にして頂く事自体は構いません。
ただ、実は2年ほど前に執筆した札幌市営地下鉄の記事(当記事にリンクあり)がコピペ被害に遭いて、苦々しい思いをした事があります。
当時は記事の雛形がほとんどそのまま流用された上、私が本文中で用いた比喩表現さえも利用されてしまいました。
例を挙げると、札幌市営地下鉄では列車監視の種類があまりにも多い事から、「列車監視のデパート」という表現を用いたのですが、これが一言一句そのままコピペされていたのです。
本件については当ブログにて警告文を掲示しましたが、その後も御本人から謝罪が一切無い状況です。

(叡電デナ22@札幌市在住)

No title * by 札学鉄研OB会
>近鉄観光特急しまかぜさん

こういった経緯があるため大変恐縮なのですが、ここのフォーマットをそのまま使用して頂きたくないというのが本音です。
他所でも車掌の指差喚呼が取り上げられていますし、複数の書式を参考にしてご自身なりにアレンジして頂ければ幸いです。

また、実を言うと私も近々に京急の確認動作について取り上げようと準備をしていたところでした。
手前勝手ではございますが、こちらでも記事を投稿させて頂きます事を何卒ご了承下さい。

(叡電デナ22@札幌市在住)

こんにちは * by カトー
JR北海道の特急列車では
何両以上は車掌2人などの
基準はあるんでしょうかね。

Re: こんにちは * by 叡電デナ22
カトーさん

両数の基準についてはっきりとはしませんが、5両編成の特急カムイ、4両編成の特急とかちでも、たまに車掌が2人乗っている事がありますね。
一昔前は8両以上だと必ず車掌2人での乗り組みになるようだ・・・と言われていました。

なお、函館本線岩見沢~旭川間を走る3両編成の普通列車でも、ごくまれに車掌2人で乗っている事があります。
その場合、1人は車内改札に専念し、もう1人がドア操作・列車監視と車内放送などを行なっています。
ただし2024年3月ダイヤ改正で737系投入によるワンマン化が予定されているので、こうした光景も消滅するだろうとは思いますね。

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No title

こんにちは。
初めておじゃましました。
こちらの記事、大変興味深く拝見しました。ワンマン列車が増えましたが、今も、長距離列車や都市圏の列車では車掌の役割は依然として大きいものと思います。
一つ一つの動作に意味があるものと思いますし、それをキビキビとこなしている姿自体が安全の象徴でもありますね。
ワンマン運転の列車に乗務する補助乗務という業務があるのは初めて知りました。単に車内精算や検札だけでなく、安全確認なども行うのですね。
他の記事も楽しませて頂きます。
今後とも、宜しくお願い致します。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/?pc
2016-02-04-15:57 * 風旅記 [ 編集 * 投稿 ]

No title

>風旅記さん

どうも、初めまして。
乱文かも知れませんが、お楽しみ頂けたようで光栄です。
都市の地下鉄でもワンマン化が進められ、段々と減ってきている車掌ではありますが、やはり列車に乗務している時の安心感は格別だと思います。

ワンマン列車の補助乗務ですが、実は道内の鉄道ファンにもあまり知られていない対応なのです。
この機会なので通常の車掌乗務と合わせて紹介したいと思い、筆を取った次第です。
車掌が乗っていても列車種別幕は「ワンマン」のままですし、車内放送でも「ワンマン列車です」と案内されます。
加えて、乗降の少ない無人駅ですと通常のワンマン運転と同じく、一番前のドアだけ開き、運転士が運賃収受に応じます。

風旅記さんのブログも拝見させて頂いております。
丸ノ内線の地上区間も、味があっていいですよね。
今後とも宜しくお願い致します。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2016-02-05-23:19 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]

No title

こんにちは。
私もはじめてお邪魔します。

昨年の3月に「はまなす」に乗車した際に、車掌さんが発車間際に笛を吹いた際、合図灯で何か合図している様子でしたが、他のJRや、客車列車以外のJR北海道でも、車掌さんが閉扉の際に合図灯を使っている様子をあまり見かけないので、JR北海道の客車列車では合図灯を使った独特な合図があるものでしょうか?

突然の質問すみません。
「はまなす」に乗車した際、車掌さんは無線交信の様子等の撮影を許可してくださった方でしたので、質問しておけばよかったなぁと思います…
2016-02-21-14:16 * leo*ink** [ 編集 * 投稿 ]

No title

>leo*ink**さん

どうも、初めまして。

急行はまなすに加えカシオペアも車掌2名での乗務が基本となっており、ドア操作と車内放送を行う本務車掌と、本務車掌の補佐を行う補助車掌に役割が分かれています。
車掌さんが合図灯を振るのは、もう一人の車掌さんと閉扉できるタイミングである事を確認し合っているのです。
その上で、本務車掌が閉扉操作を行い、運転士に対し無線で発車合図を送るという訳です。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2016-02-21-18:54 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]

No title

ご回答ありがとうございます。
ドア操作と車内放送を掛け持ちする本務車掌は、なかなか気が落ち着かないでしょうね。
駅員が立哨する駅が北海道は非常に少ないのもあって、合図灯を使った確認をされていらっしゃるのかと思います。

北海道の鉄道は想像以上に魅力的ですね。
利尻やオホーツク9・10号が存続していたら、せめてこの3月の改正で急行はまなす代替の札函夜行が設定されたら、もっとよかったものですが…
2016-02-26-16:33 * leo*ink** [ 編集 * 投稿 ]

No title

>leo*ink**さん

国鉄時代の優等列車は乗客専務車掌(カレチ)3~4名での乗務が多く、車掌長が車内放送を担い、若手のカレチがドア操作を行うのが基本だったようですね。
夜行列車はそれに加えて、1975年頃までは寝台の解体・組み立てを行う車掌補も何名か乗務していたといいます。
その頃に比べると乗務員の人数は大分削減されていますし、車内放送とドア操作の両方を担う本務車掌はさぞかし大変だろうと思います。
車掌の合図灯は立ち番の輸送主任が配置されている札幌駅・函館駅では使う必要がありませんが、その他の駅だと必要になる場面が多いですね。

北海道の鉄道をお気に入り頂けたようで幸いです。
今度いらした時は、車掌の補助乗務も観察してみてください。
なお、富良野線では観光シーズンになると、データイムでも3両編成が運転される事がありますが、こちらは車掌抜きの完全なワンマン運転になりますね。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2016-02-26-21:38 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]

No title

こんばんは。初めまして。
札幌市営地下鉄・京急・都営地下鉄などでよく見られるFの動きが、
自分のお気に入りの確認動作の一つです。
あと実は現在京急にも車掌による列車監視に差異が見られるということで、
この記事と札幌地下鉄の車掌による列車監視について挙げている記事を参考として、
ブログ記事を書きたいんですがよろしいでしょうか?よろしくお願いします。
2017-01-21-19:10 * 近鉄観光特急しまかぜ [ 編集 * 投稿 ]

No title

>近鉄観光特急しまかぜさん

どうも、はじめまして。

書き方について参考にして頂く事自体は構いません。
ただ、実は2年ほど前に執筆した札幌市営地下鉄の記事(当記事にリンクあり)がコピペ被害に遭いて、苦々しい思いをした事があります。
当時は記事の雛形がほとんどそのまま流用された上、私が本文中で用いた比喩表現さえも利用されてしまいました。
例を挙げると、札幌市営地下鉄では列車監視の種類があまりにも多い事から、「列車監視のデパート」という表現を用いたのですが、これが一言一句そのままコピペされていたのです。
本件については当ブログにて警告文を掲示しましたが、その後も御本人から謝罪が一切無い状況です。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2017-01-23-22:54 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]

No title

>近鉄観光特急しまかぜさん

こういった経緯があるため大変恐縮なのですが、ここのフォーマットをそのまま使用して頂きたくないというのが本音です。
他所でも車掌の指差喚呼が取り上げられていますし、複数の書式を参考にしてご自身なりにアレンジして頂ければ幸いです。

また、実を言うと私も近々に京急の確認動作について取り上げようと準備をしていたところでした。
手前勝手ではございますが、こちらでも記事を投稿させて頂きます事を何卒ご了承下さい。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2017-01-23-22:56 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]

こんにちは

JR北海道の特急列車では
何両以上は車掌2人などの
基準はあるんでしょうかね。
2023-12-20-17:25 * カトー [ 編集 * 投稿 ]

叡電デナ22 Re: こんにちは

カトーさん

両数の基準についてはっきりとはしませんが、5両編成の特急カムイ、4両編成の特急とかちでも、たまに車掌が2人乗っている事がありますね。
一昔前は8両以上だと必ず車掌2人での乗り組みになるようだ・・・と言われていました。

なお、函館本線岩見沢~旭川間を走る3両編成の普通列車でも、ごくまれに車掌2人で乗っている事があります。
その場合、1人は車内改札に専念し、もう1人がドア操作・列車監視と車内放送などを行なっています。
ただし2024年3月ダイヤ改正で737系投入によるワンマン化が予定されているので、こうした光景も消滅するだろうとは思いますね。
2023-12-23-11:32 * 叡電デナ22 [ 編集 * 投稿 ]