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2016-02-02 (Tue) 22:59

廃止されるカムイエアポート 2016年3月26日ダイヤ改正



1992年7月の千歳線新千歳空港~南千歳間開業に伴い、札幌圏と新千歳を結ぶ空港アクセス列車として登場した快速エアポート。
運行開始時より函館本線札幌~旭川間のエル特急との直通運転を続けており、デビュー当時はライラック(781系)が充当されていました。
快速エアポートは2000年11月より721系にて指定席Uシートを導入し、781系についても2001年7月に連結を開始。
しかし、2002年3月には直通特急がスーパーホワイトアロー(785系)に変更されました。
2007年10月にはエル特急の愛称をスーパーカムイに改め、以降は785系と789系の共通運用になっております。





列車種別を変えつつ、千歳線新千歳空港~札幌、函館本線札幌~旭川間を通して運転されているカムイエアポート。
3ドア車体かつ6両編成で運転される近郊型電車の721系に対し、カムイエアポートに充当される特急型の785系・789系は2ドアの5両編成。
快速エアポートは飛行機の利用客に加え、沿線住民の乗車が集中し大変混雑する列車ですから、予てよりカムイエアポートは乗客に煙たがられてきました。
特に急ぎの用が無ければカムイエアポートの乗車を避けるほどです。
721系ですらクロスシートなものですから、2014年7月には混雑緩和を目的にUシート車以外はオールロングシートの733系3000番台の投入を開始しています。
それでも、カムイエアポートの運転は継続・・・平日の夕ラッシュ時さえ特急型車両の5連が運転されるのはキツイものがあります。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本  JR西日本 JR四国
JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本 JR西日本 JR四国


JR北海道当局も現状を憂慮していたようで、昨年3月には快速エアポートとエル特急スーパーカムイの直通運転を廃止する事を発表しました。
北海道新幹線の開業と同日の2016年3月26日ダイヤ改正において、カムイエアポートは消滅となります。
廃止が発表された当時、道外の鉄道ファンの中から「カムイエアポートを廃止するな」という反対意見が出ていましたが、おそらくこの列車の現実をよく知らない人達でしょう。
実は札幌駅を境に乗客が大きく入れ替わりますし、新千歳から旭川方面まで乗車する客はあまり多くありません。
旭川空港からも東京や名古屋、台湾、中国へ向かう飛行機が発着していますからね。
それに加え、デッキや通路が立ち客で埋まる千歳線内での壮絶な混雑を体験すれば、そんな考えも吹き飛ぶと思う訳で・・・。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本 JR西日本 JR四国
JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本 JR西日本 JR四国


2016年2月現在、快速エアポートの本数は上り57本、下り59本。
早朝・夜間の空港アクセス列車は普通列車なので、それも含めると上り64本、下り64本。
そのうち、カムイエアポートは上り12本、下り12本でちょうど12往復です。
札幌圏の朝ラッシュ時間帯には一切バッティングしないのですが、困った事に夕ラッシュ時は上下ともに堂々と運転されます。
私自身、カムイエアポートの混雑は幾度も経験しており、データイムすら熾烈に感じる事があります。
せめてドアがもう一つあれば・・・と何度思った事か分かりません。
来たる改正により、快速エアポートの車内環境が少しでも改善される事を願う次第です。

JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本 JR西日本 JR四国
JR北海道 北海道エリア 国鉄 北海道新幹線 JR東日本 JR西日本 JR四国


カムイエアポートに面白いところがあるとすれば、夏場の車掌の服装でしょうか。
JR北海道の車掌は特急・急行に乗務する際、国鉄からの伝統と言える白い盛夏服を着用します。
いわゆる「カレチ」の装いですね。
それがカムイエアポートですと、新千歳空港~札幌駅では特急列車の扱いになりません。
ゆえに特急型車両にも拘らず、車掌は黒の制帽・ズボンに半袖シャツという、如何にも普通車掌といった格好で乗務している様子を見る事がしばしばありました。
もちろん、札幌駅で車掌が交代するため、札幌~旭川間では車掌も白服姿になります。
カムイエアポートが廃止されると、特急型車両に普通車掌が乗るというシチュエーションも無くなってしまいます。
まあ、JR西日本やJR四国では既に車掌の制服が黒で統一されていますし、そちらの地方の方々には珍しい事ではないとは思いますが・・・。


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

No title * by ET403
こんにちは。
私自身は空港~都市間列車が、こうまで都市圏輸送の邪魔者呼ばわりされるのを残念に思う「この列車の現実をよく知らない人」ですが(笑)、都市間輸送と都市圏輸送の並存に苦悩する鉄道の姿が、北海道でも再現される時代なのかと、複雑な思いです。

千歳空港と旭川の直通は、1980年10月の室蘭電化と千歳空港駅開業、特急「ライラック」登場まで遡れます。北海道のために設計された新型電車で高頻度運転される、空港直結の都市間特急列車は、空路と鉄路が連携した、道内交通の新時代を象徴するものでした。
当時の旭川空港は確か、TDAの羽田便が1日2往復、機材はDC-9、連絡輸送は旭川駅との間にバスが走っていた程度だったと記憶しています。そのため、その頃深川に住んでいた私や家族は、空路で東京へ行くのには躊躇なく、「ライラック」と千歳空港を利用していたものでした。

No title * by ET403
連投すみません。

空港駅が支線化された際も、旭川直通は継続されましたが、それから約20年を経た直通利用者の減少は、旭川空港が便数でもアクセスでも便利な空港へと、飛躍的な発展を遂げたことを示しているのでしょう。そして、こうした地方空港の利便性向上が、千歳空港を「北海道の空港」から「札幌の空港」へと、その役割を変貌させていったのだなと、このニュースを見て私は、深く感じたのでした。

すみません、ずいぶん長くなってしまいました。

No title * by 札学鉄研OB会
>ET403さん

あの時代はまさに、千歳空港こそが北海道の玄関口として強い存在感を放っていましたからね。
道内の他の空港において路線が拡充されていなかったものですから、当時のライラックのニーズは高かったものと思います。
旭川空港の発展が大きな影響を与えているのは間違いないですよね…そういえば以前、秋田こまち通りさんも同様の話をしていたような。

確かに趣味的な面でいうと私もこの度の廃止には寂しさを感じるのですが、同時に利用者の立場でもあるので幾らか快適になるかな…という期待感もあります。
北海道全体では人口が減少していますが、札幌近郊に限ると寧ろ増加傾向にあります。
千歳線の沿線も宅地化が進み、通勤・通学での利用が増加したものですから、直通列車の廃止は時代の流れだと感じる次第です。

(叡電デナ22@札幌市在住)

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No title

こんにちは。
私自身は空港~都市間列車が、こうまで都市圏輸送の邪魔者呼ばわりされるのを残念に思う「この列車の現実をよく知らない人」ですが(笑)、都市間輸送と都市圏輸送の並存に苦悩する鉄道の姿が、北海道でも再現される時代なのかと、複雑な思いです。

千歳空港と旭川の直通は、1980年10月の室蘭電化と千歳空港駅開業、特急「ライラック」登場まで遡れます。北海道のために設計された新型電車で高頻度運転される、空港直結の都市間特急列車は、空路と鉄路が連携した、道内交通の新時代を象徴するものでした。
当時の旭川空港は確か、TDAの羽田便が1日2往復、機材はDC-9、連絡輸送は旭川駅との間にバスが走っていた程度だったと記憶しています。そのため、その頃深川に住んでいた私や家族は、空路で東京へ行くのには躊躇なく、「ライラック」と千歳空港を利用していたものでした。
2016-02-03-11:36 * ET403 [ 編集 * 投稿 ]

No title

連投すみません。

空港駅が支線化された際も、旭川直通は継続されましたが、それから約20年を経た直通利用者の減少は、旭川空港が便数でもアクセスでも便利な空港へと、飛躍的な発展を遂げたことを示しているのでしょう。そして、こうした地方空港の利便性向上が、千歳空港を「北海道の空港」から「札幌の空港」へと、その役割を変貌させていったのだなと、このニュースを見て私は、深く感じたのでした。

すみません、ずいぶん長くなってしまいました。
2016-02-03-11:37 * ET403 [ 編集 * 投稿 ]

No title

>ET403さん

あの時代はまさに、千歳空港こそが北海道の玄関口として強い存在感を放っていましたからね。
道内の他の空港において路線が拡充されていなかったものですから、当時のライラックのニーズは高かったものと思います。
旭川空港の発展が大きな影響を与えているのは間違いないですよね…そういえば以前、秋田こまち通りさんも同様の話をしていたような。

確かに趣味的な面でいうと私もこの度の廃止には寂しさを感じるのですが、同時に利用者の立場でもあるので幾らか快適になるかな…という期待感もあります。
北海道全体では人口が減少していますが、札幌近郊に限ると寧ろ増加傾向にあります。
千歳線の沿線も宅地化が進み、通勤・通学での利用が増加したものですから、直通列車の廃止は時代の流れだと感じる次第です。

(叡電デナ22@札幌市在住)
2016-02-03-19:14 * 札学鉄研OB会 [ 編集 * 投稿 ]