タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2015-12-24 (Thu) 13:09

ループ化開業した札幌市電を初見物【2】



1時間ほど都心線(西4丁目~狸小路~すすきの間)を走る電車を撮影した後、実際に外回り線の電車に乗るべく西4丁目電停へ。
電停にも警備員が配置され、利用客の誘導に努めております。
開業初日は電車事業所の助役も派遣されていたんでしょうね。





安全地帯で待っていると、中高年の奥様方(6人)が「ポラリスが来るまで待ち続けよう」と話し合っていました。
42年ぶりに札幌駅前通に復活した市電の線路、その区間に乗る最初の電車は真新しい超低床車にしようと思う人は多いのかも知れません。
しかし、私は「最新型車両よりも札幌生まれの道産電車が良い」という嗜好の持ち主なので、入線してきた250形251号車(アルキタ広告ラッピング車)に迷わず乗る事に。
※上の写真は乗車する1時間前に撮影したものです。悪しからずご了承下さい。
熊本市電 熊本市交通局 JR九州 九州エリア 国鉄
札幌市交通局 札幌市電 札幌市営地下鉄 JR北海道 江ノ電 江ノ島電鉄 関東エリア 路面電車
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ポラリス目当ての奥様方は、やはり道産電車には目もくれない模様。
私は列に従い、251号車に乗り込みます。
中ドアの手前には「乗車口」を示す看板が置かれています。
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車内は混雑していましたが、どうにか最後尾の乗務員室前を確保。
お目当て通り、後面展望に勤しみます。
札幌市営地下鉄大通駅から乗り換える乗客も多いため、251号車はしばらく停車。
11:13に西4丁目電停を出発し、南1条西4丁目交差点を右折しました。
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都心線の軌道敷は江ノ電の併用軌道区間(江ノ島~腰越間)を彷彿とさせる、オレンジ色のカラー舗装が施されています。
カラー舗装が施されている軌道敷にはロードヒーティングが備え付けてあるため、ササラ電車の雪しぶきが歩行者に直撃する危険性もありません。
試運転の実施期間中に幾度も訪れた都心線ですが、車内から沿線の景色を眺めると非常に新鮮。
スクランブル交差点を悠然と通過し、TSUTAYA札幌大通店から離れていきます。
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道路の真ん中を走ってきた外回り電車が、札幌駅前通のサイドリザベーション区間に入線しました。





歩道側を電車が走るため、軌道敷より右側の車道を電車と同じ進行方向の自動車が走ります。
日本国内におけるサイドリザベーション方式の採用自体は札幌市電が初ではなく、熊本市電の田崎線(田崎橋~熊本駅前間)という前例があります。
熊本市電田崎線は2010年4月に全線がサイドリザベーション化されているのですが、あちらは上下線ともに片一方の歩道寄りにまとめる「シングルサイドリザベーション」と呼ばれる方式。
札幌市電の場合、外回り線と内回り線を道路の左右に振り分ける「デュアルサイドリザベーション」であり、後者の導入例としては全国初となります。

JR北海道 北海道エリア JR九州 熊本市電 熊本市交通局 九州エリア 路面電車 札幌市交通局
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南2条西3丁目交差点では赤信号に当たる事が多いようです。
青信号になったら、運転士は左折車両に注意を払いつつ電車を前進させます。





新設電停である狸小路電停で買い物客が多く下車し、車内の混雑は多少緩和されました。
後面展望だと狸小路のアーケード街を大きく撮るのは難しいですね・・・。





南3条西4丁目交差点を通過し、すすきの電停へと南下します。





路上に書かれた「追突注意」の文言。
試運転の実施期間中とは異なり、車道と軌道敷を隔てる柵は全て撤去されてしまいました。
線路沿いに配置された警備員が自動車に注意喚起するものの、それでも軌道敷に進入する乗用車やタクシーが散見される状況。
市電車両もクルマに追突されない事を願うばかりです。





信号待ちの後、すすきの交差点を右折していきます。
サイドリザベーション区間はこれにて終了。
ここからはすすきの~資生館小学校前間のセンターリザベーション区間に入ります。
サイドリザベーションとセンターリザベーションの組み合わせ・・・都心部ではLRTを体現しつつあります。





すすきの交差点の真ん中に聳え立つ時計塔。
札幌市電の全盛期、この交差点には西4丁目線(札幌駅前~すすきの間)から山鼻線(すすきの~中央図書館前間)、豊平線(すすきの~豊平駅前間)に分かれるY字型の分岐点が設けられていました。
現在の時計塔の位置には操車塔があり、分岐器の制御をしていたのです。
豊平線は1971年10月に廃止され、西4丁目線も1971年12月の札幌駅前~三越前間(三越前は西4丁目へ継承)、1973年4月の西4丁目~すすきの間を以って全線が廃止となりました。
そして、西4丁目線の廃止から42年が経過した今日、再びすすきの交差点に市電の線路が敷かれる事となった訳です。
こうして電車の車窓から、操車塔の跡地に建つ時計塔を見ると感慨深いですね。





軌道敷のカラー舗装も、すすきの電停までは施されていません。
同電停にロードヒーティングが無い事も、12月19日の午前中に確認済みです。
内回り線の安全地帯の通路上には、通行の際は段差に注意するよう注意喚起するLED式案内表示器が左右に設けられています。





リニューアルしたすすきの電停には、M100形とA1200形、その他形式の停止位置目標が設置されています。
A1200形は連接車なので当然、ボギー車よりも車体長は長く、M100形についても他形式よりも車体が短めなので停止位置を分けているのです。





利用客を乗せて安全地帯を離れるも、まだすすきの電停の外に出た訳ではありません







Y字型の頭端式ホームだった旧すすきの電停に比べ、新すすきの電停の配線は複雑。
内回り線・外回り線の両安全地帯より西側には、W字型の分岐器が設けられています。
電停内には電車用の信号機も設置されていますね・・・札幌市電唯一の専用軌道だった「おかばし」(国鉄函館本線を跨いでいた鉄北線の陸橋)も、こんな大掛かりな信号機は無かったはずです。





W字型分岐器から西は3線になっています。
内回り線、外回り線の旅客電車は外側の線路を使用します。
軌道敷を見ると、分岐器の手前に黄色い舗装が確認できます。
この黄色い長方形は信号待ちの停止位置を示しているんでしょうね。







中線は南4条西4丁目交差点の手前で寸断されており、短めの安全地帯が設けられています。
この安全地帯は貸切電車の乗降場として使用されるもので、普段はチェーンで封鎖されています。
安全地帯の先端に設けられている小屋は、内回り線から中線へ転線する手動転轍機を操作する職員を配備する際に使用されるようです。
ここの配線は文章だけでは伝わりにくいと思うので、興味のある方は現地で見る事をオススメします。









そして遂にすすきの電停の外へ。
外回り線は緩やかなカーブを描き、南4条西4丁目交差点を過ぎると内回り線に接近します。







南4条西4丁目交差点の西側ではアスファルトが引き剥がされ、バラストとPC枕木が露出していました。
察しの良い方ならお分かりだと思いますが、ここは延伸工事~ループ化開業前の期間中に利用されていた、すすきの仮設電停の跡地です。
仮設電停の使用に当たり、この場所に設置された分岐器が撤去された訳です。
しばらくしたら舗装し直される事でしょう。





行先表示器の設定盤に目を向けると、「方向幕表示順位」の表記内容はループ化開業前のままになっていました。


都心を離れても乗車率はそこそこ高い札幌市電。
ひとまず中央図書館前電停で、外回り線の251号車を降りる事にしました。
次回に続きます。


※写真は全て2015年12月22日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア 札幌市交通局 路面電車

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最終更新日 : 2019-07-02

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