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2015-07-23 (Thu) 20:13

士別軌道の現役モノコックバス 旭川22か1269(日野RC)



宗谷本線士別駅前に拠点を構える士別軌道には、北海道内の路線バス会社では現役最後となるモノコックバスが在籍しております。
1982年式の日野K-RC301Pである旭川22か1269は、士別軌道の自社発注車ではなく上川郡和寒町が所有していた自家用車です。
士別軌道には1998年に移籍し、ワンマン機器を搭載して現在も路線運用に充当されております。
車体はもちろん日野車体工業の純正で、2014年春から小豆色とアイボリーの復刻塗装をまとっています。
前中ドア(どちらも折戸)ですが、基本的に前ドアのみ出入口として使用されます。
フロントガラスが大きくとられた顔立ちは、側面のメトロ窓と相まって如何にも元・自家用車といった赴きで、路線バスとして運転されるのは少し違和感がありますね。
行先表示器はフロントガラスの真下に設置されています。

JR北海道 北海道エリア



リアビュー。
テールランプは2段3連の出目金で、上段がブレーキランプ、下段がウインカーです。
前後とも、屋根の上に黄色いマーカーランプが設置されております。

JR北海道 北海道エリア





ビニール製の枕カバーが付いた、臙脂色の座席が並ぶ車内。
座席配置は非公式側が全て2列、公式側については中ドアを挟んで前方が1列、後方が2列です。
2列座席×2列座席で通路の狭い車内後部にも吊り手が設置されています。
聞くところによると元は前ドア・中ドアの間の座席も2列だったそうで、交換された座席は明らかにモケットが異なります。





これが交換された座席。
他の座席は表面が布地でフカフカしておりますが、この座席は合成皮革でツルツルしております。





オリジナルの座席はこちら。
少し前の道内のバスは、こんな座席がよく見られましたよね。





一箇所だけ縞模様のモケットが混入していました。
こういうツギハギ具合も地方のバス会社の醍醐味でしょう。





降車ボタンは全て、昔懐かしいオージ製WS-20。
このボタンも札幌圏ではすっかり見られなくなってしまいました・・・。
側面窓の上に無理やり付けられています。





先述した通り、基本的に前ドアのみ出入口として使用しているため、中ドア手前に整理券発行機は設置されておりません。
それでも車掌台のようなスペースが設けてありますし、一応ドアブザーのスピーカーも付いています。
更に、ドアの真上には「出口」の札。
終点では前後ともにドアを開ける事があるのでしょうか。





運転席後部の様子。
右上にはこれまた懐かしい「急停車にご注意」のブレーキランプが付いております。
運賃箱の隣にはオレンジ色の整理券発行機も。





ロッド式のシフトレバーを装備した運転台。
古い車ではありますが、運転台まわりがピカピカに整備されている事が伺えます。





シフトレバーの陰に隠れるように佇む自動放送装置。
ROMが普及し、今や少なくなってきたテープ式ですね。





リアに付いている日野RCのエンブレム。
この1269、基本的に高校の通学日のみではありますが、中多寄線の士別駅~30線西3号間にて運行されております。
ただし士別は豪雪地帯ゆえ、冬場は運用範囲が他路線にも拡大するそうで・・・。
去年に復刻塗装化したばかりですから半ば動態保存車のように扱われているのかも知れませんが、いつ廃車になってもおかしくない車両。
機会があれば、実際の営業便に乗ってエンジン音を満喫したいものです。


※写真は全て2015年7月18日、「おかえり沼牛駅」のイベント中に撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) JR北海道 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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