タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2015-06-03 (Wed) 21:26

2年後に消滅する、札幌市営地下鉄の車掌教習



東豊線では最近、「教習生」の腕章を付けた新米車掌の実車教習が実施されております。
指導役の兼務運転士(運転士・車掌を兼業する職種/東豊線の全運転士が該当)が見守る中、熱心に声を上げて指差確認を行う姿はやはり初々しいですね。
例によって自動放送装置も使用を休止し、全区間を通して教習生による肉声放送が流れます。

札幌市交通局の採用試験最終合格者発表によると、今年3月以降に入局した車掌は正職員が7名、非常勤が4名。
正職員は募集要項に記された採用予定人数5名よりも2名多く、この事から当初計画よりも運転士の後継者確保を急いでいるだろう事が読み取れます。
一方、非常勤は採用予定人数10名よりも6名少なく、全体の採用人数は4名カットされております。
おそらくはそれだけの人数、60歳で定年延長した兼務運転士が出てきたんでしょうね。
ちなみに以前、当ブログ上の「札幌市営地下鉄、実に9年ぶりの運転士教習」という記事でも触れましたが、2014年3月時点で60歳以上の運転士は16名在籍し、兼務・ワンマン合わせた全運転士のうち8%も占めております。





現代日本の鉄道において貴重となった、ホームを出るまでドアを開けたまま行う発車後の列車監視。
「札幌市交通事業経営計画(案) 平成26~30年度(2014~2018年度)」のp.20には、東豊線では2016年度までに7000形全車を9000形に置き換え、同年度中に可動式ホーム柵の設置を開始する予定が記されております。
可動式ホーム柵は2017年度までに全駅へ設置し、準備が完了次第、ワンマン運転も開始されます。
この光景も東豊線がワンマン化されれば、札幌市営地下鉄から完全に消滅する事になります。
車掌の姿が見られるのは残り2年、着実に記録をとっていきたいものです。

レアなシチュエーションになる事間違いなしの、車掌教習生と9000形の組み合わせも撮影したいのですが、なかなか巡りあえず。
そもそも9000形自体、デビューしたての新車なのに稼働率がイマイチな気が・・・。




2015年5月30日、栄町駅にて撮影

「札幌市交通事業経営計画(案) 平成26~30年度(2014~2018年度)」のp.32には、地下鉄全線のワンマン化が成立すると従来のような車掌→運転士というキャリアアップでは無くなるため、「新たな教習カリキュラムを構築する」とも記されております。
現にワンマン化後の南北線・東西線では新米運転士の教習が実施されておらず、高齢化も進んでいる状況。
これら路線での後継者の養成も急務であると言えるでしょう。


※写真は特記を除き2015年5月30日、新道東駅にて撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住) 札幌市交通局 北海道エリア

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最終更新日 : 2019-07-02

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