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2024-02-20 (Tue) 21:10

北陸本線春江駅[2] 無人化後も残る宿直室の洗濯機と軌道検査班詰所

春江駅a101

引き続き福井県は坂井市春江町中筋1-1(旧:坂井郡春江町中筋1-1)にある、JR西日本の春江(はるえ)駅を取り上げましょう。
駅の大まかな歴史と待合室については既に書いたとおりです。
今回はラッチ内の様子を見ていきましょう。



春江駅a102

ラッチ内から改札口を眺めた様子。
引き戸の手前にパイプのラッチと、投入口を傾斜させた集札箱を備えています。



春江駅a103

ラッチは駅員の立ちスペースを2ヶ所配置しています。


JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a104

改札口の北側にはホームへと続く通路が伸びています。


JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a109

出場用のICカードリーダーは通路の途中にあります。


JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a105

駅事務室は2ヶ所の出入口を設けています。


駅事務室 運転事務室 運転取扱業務 当務駅長
春江駅a106
駅事務室 運転事務室 運転取扱業務 当務駅長
春江駅a107
駅事務室 運転事務室 運転取扱業務 当務駅長
春江駅a108

こちらは運転事務室。
駅構内を見渡せるように窓を出っ張らせています。
単線時代はここにタブレット閉塞器を置いていました。
複線化後の春江駅は完全な棒線駅なので、運転事務室も継電連動装置を設置していません。



春江駅a110

春江駅a111

通路の線路側には真新しい柵を設置していますが・・・



春江駅a112

・・・待合室の貼り紙によると、これは子供が誤って線路に出ないよう安全対策として新設したそうです。
貼り紙の掲載元は金沢建築区。
JR西日本金沢支社管内で駅舎、事務所、倉庫、車庫、社宅など各種建築物の保守管理を担当する現業機関です。
この金沢建築区も2024年3月16日の北陸新幹線延伸開業に伴う並行在来線分離で、管理物件を大幅に減らす事となります。
福井県内の並行在来線については、新会社「ハピラインふくい」の運輸部施設課施設管理センターが線路・土木構造物・建築物・機械設備の保守管理を一括して担当するようです。


JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a113

駅舎の北側には有人駅時代の宿直室があり、ガレージに洗濯機が残っています。



春江駅a115

こちらはホームに続く跨線橋。
手前に鉄骨の上屋を設けています。


JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a114
JR西日本 国鉄 ハピラインふくい線 JR貨物 木造駅舎
春江駅a116

跨線橋側から駅舎を眺めた様子。



春江駅a117

春江駅a118

ホーム側から跨線橋を眺めた様子。



春江駅a119

ホーム側からかつての集札口を眺めた様子。
手前のスペースは柵に囲まれ、ラッチ内から完全に隔離されています。



春江駅a120

春江駅a121

春江駅a122

春江駅a123

島式ホーム1面2線。
ホーム全長は20m車10両分ほどです。
駅舎側が1番のりばで下り列車(小松・金沢方面)が発着し、接近メロディとして電子音の「エリーゼのために」が繰り返し流れます。
駅裏側が2番線で上り列車(福井・敦賀方面)が発着し、接近メロディとして電子音の「村の鍛冶屋」が繰り返し流れます。



春江駅a124

跨線橋の手前に旅客上屋を設けています。



春江駅a125

上屋の屋根下には簡易な待合室があります。



春江駅a126

待合室の様子。
ドアは一切なく、ポリカーボネートで仕切っています。



春江駅a127

駅裏にも鉄道用地が広がっています。
国鉄時代は貨物側線が敷かれていました。



春江駅a128

春江駅a129

構内東端には小さな詰所があります。
どうやら国鉄時代、福井保線区芦原温泉保線支区春江検査班が入居していたようです。
手元にある金沢鉄道管理局の『昭和55年7月1日現在 職員録』によると、福井保線区は1本区4保線支区による組織体制。
支区については今庄保線支区、武生保線支区、南福井保線支区、芦原温泉保線支区を設置しており、このうち芦原温泉保線支区に春江検査班が属していました。


JR西日本 国鉄 福井保線区 職制 組織図 指揮命令系統
国鉄福井保線区組織図(1980年7月)

こちらは資料を基に作成した福井保線区の組織図。
春江検査班は春江駅周辺の線路を毎日検査し、その検査結果を芦原温泉保線支区事務室の計画助役に報告していました。
計画助役は技術掛(計画担当)と共に作業計画を策定し、本区事務室の線路助役に提出。
その作業計画に従って支区作業班や請負業者が軌道補修工事を実施しました。



春江駅a130

2番のりばに停車したツーマン運転の521系4両編成。
最後尾ではベテラン車掌がキビキビとした動作で安全確認をしていました。



春江駅a131

ホーム上の駅名標。


※写真は全て2022年10月9日撮影
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最終更新日 : 2024-02-20

おはようございます。 * by 闘将ボーイ
前回からも楽しみに読ませていただいております。
以前もお話したかと思いますが、私が国鉄を
去る数年前に「保線区で働く国鉄職員が勤務中に
洗濯をしていた。」と言う事をマスコミが
大々的に取り上げて、「勤務中に制服を洗うとは
何事だ。」なんて事件?になった事がありました。
これは、当時電車のトイレがタンク式ではなく
そのまま線路に落ちるタイプだったのです。
なので線路で保線作業をする職員がそれを
浴びてしまう事が多々あり、仕方なく洗濯や
入浴をしていたのです。
この駅に洗濯機が残っているのも、万が一の
時の為だと想像しました。

前回もそうですが、よくお調になっているな。
と感動しました。
これからもよろしくお願いします。

Re: おはようございます。 * by 叡電デナ22
闘将ボーイさん

どうも、こんばんは。
お褒めの言葉をいただき、誠にありがとうございます。
ブログを書く上で大変励みになります。

なるほど、駅の洗濯機は黄害対策の手段でもあったのですね!
それは盲点でした。
こうした事情もあるのに「勤務中に洗濯するな」と叩くマスコミには本当に困ったものです。
大阪車掌区で車掌長をなさっていた坂本衛さんのお話によると、当時は機関区にもマスコミが忍び込んで昼前の食事風景を撮影し、「国鉄の機関士は11時から昼食を取っている!」という記事を書こうとしたそうですね。
そこを職員達が取り押さえて詰問したら、自らの悪意を白状したという事です。

今は保線作業員が黄害に悩む事もありませんが、よくよく考えれば雨の中でも作業に当たる訳ですから、泥で作業服が汚れる事もあるかと思います。
春江駅の洗濯機も、保線作業員が汚損した服を洗えるように残しているのでしょうね。

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おはようございます。

前回からも楽しみに読ませていただいております。
以前もお話したかと思いますが、私が国鉄を
去る数年前に「保線区で働く国鉄職員が勤務中に
洗濯をしていた。」と言う事をマスコミが
大々的に取り上げて、「勤務中に制服を洗うとは
何事だ。」なんて事件?になった事がありました。
これは、当時電車のトイレがタンク式ではなく
そのまま線路に落ちるタイプだったのです。
なので線路で保線作業をする職員がそれを
浴びてしまう事が多々あり、仕方なく洗濯や
入浴をしていたのです。
この駅に洗濯機が残っているのも、万が一の
時の為だと想像しました。

前回もそうですが、よくお調になっているな。
と感動しました。
これからもよろしくお願いします。
2024-02-21-08:59 * 闘将ボーイ [ 編集 * 投稿 ]

叡電デナ22 Re: おはようございます。

闘将ボーイさん

どうも、こんばんは。
お褒めの言葉をいただき、誠にありがとうございます。
ブログを書く上で大変励みになります。

なるほど、駅の洗濯機は黄害対策の手段でもあったのですね!
それは盲点でした。
こうした事情もあるのに「勤務中に洗濯するな」と叩くマスコミには本当に困ったものです。
大阪車掌区で車掌長をなさっていた坂本衛さんのお話によると、当時は機関区にもマスコミが忍び込んで昼前の食事風景を撮影し、「国鉄の機関士は11時から昼食を取っている!」という記事を書こうとしたそうですね。
そこを職員達が取り押さえて詰問したら、自らの悪意を白状したという事です。

今は保線作業員が黄害に悩む事もありませんが、よくよく考えれば雨の中でも作業に当たる訳ですから、泥で作業服が汚れる事もあるかと思います。
春江駅の洗濯機も、保線作業員が汚損した服を洗えるように残しているのでしょうね。
2024-02-21-23:50 * 叡電デナ22 [ 編集 * 投稿 ]