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2023-12-28 (Thu) 21:48

苗穂工場25番線に上屋新設 キハ281-901の展示場と化す

キハ281-901@苗穂工場25番線a02

2023年12月23日は鉄道技術館の開館日だったので、JR北海道苗穂工場の一部エリアに入る事が出来ました。
例によって正門警備室で入場手続きを取り、構内へと足を踏み入れます。
すると正門前の25番線にキハ281系の先頭車が停まっていました。
車号は「キハ281-901」。
同系列の試作車で1992年1月に製造されました。



キハ281-901@苗穂工場25番線a10

キハ281系はJR北海道初の振り子式車両として、1994年3月1日のダイヤ改正に伴いデビューしました。
函館~札幌間の高速化事業を為すべく開発され、特急「スーパー北斗」に投入されています。
最高時速130km/hでの運転が可能で、所要時間は在来車キハ183系の特急「北斗」に比べて30分早い2時間59分を記録しました。
なお、スーパー北斗は2020年3月14日ダイヤ改正で全て「北斗」に改称しています。

近年は老朽化が進んだため、2022年9月30日を以って定期運用を終了。
同年10月22日・23日の臨時特急に充当された後、正式に引退しました。
キハ281-901はラストランを目前にして、「HEAT281」のロゴを掲げた落成当初の塗装に復刻。
引退後は苗穂工場構内に留置され続けていました。


JR北海道 国鉄 キハ281系 特急型気動車 振り子式特急 臨時列車 静態保存車両
キハ281-901@苗穂工場25番線a07
鉄道博物館 JR貨物苗穂車両所 車両基地 JR北海道苗穂工場
キハ281-901@苗穂工場25番線a01

2023年9月9日の苗穂工場一般公開でも、キハ281-901は「展示車両」として25番線に鎮座していました。
それが今回の再登場では新たに上屋が建ち、退役車両を雨風から守るようになりました。
いよいよJR側がキハ281系の静態保存に本腰を入れたんだな・・・と分かって嬉しいですね。


北海道鉄道技術館 苗穂工場動力職場
キハ281-901@苗穂工場25番線a03

25番線は元々、構内北東の制輪子作業場(国鉄時代は鋳物職場)まで伸びていました。
かつては鋳造に必要な鉄屑の搬入や、鋳造した制輪子その他鋳物製品の搬出に使用していましたが、現在は写真左に見える赤レンガ建屋の手前で途切れています。
ここ数年はごくたまに車両を留置する程度だったので、キハ281系の展示場に転用しても業務に支障は無いと判断したのでしょう。

ちなみに写真左の赤レンガ建屋は国鉄時代の動力職場で、現在は第二動力室と技術開発科の一部セクションが入居しています。
第二動力室は設備保全科が所管しており、室内に設置したボイラーや発電機の取り扱いを札幌交通機械㈱の設備管理士に委託しています。



苗穂工場平面図(1959年3月)
苗穂工場百年史編集委員会(2010)『百年のあゆみ 鉄輪を護り続けて一世紀』p.4より引用

苗穂工場の番線表示がよく分からないという方は、上に引用した国鉄時代の平面図をご覧下さい。
こちらの平面図でも鋳物職場まで伸びる「25番線」の存在を確認できますね。



キハ281-901@苗穂工場25番線a04

構内踏切からキハ281-901の前面を眺めた様子。
ラストランで2年半ぶりにお披露目した「スーパー北斗」のヘッドマークを掲出しています。



キハ281-901@苗穂工場25番線a05

せっかくなので苗穂工場の名物である「安全支える工場技術 みんなで高める品質意識」の標語看板とキハ281系のツーショットを撮影。
看板を掲げた建物は社員用の大浴場で、西側の部屋に技術開発科設計室が入居しています。



キハ281-901@苗穂工場25番線a06

工場らしい風景を求めて、「指差確認」の標識や「安全第一」の看板を掲げた蒸気管とも一緒に撮影。



キハ281-901@苗穂工場25番線a08

キハ281-901@苗穂工場25番線a09

遡って2023年12月9日の鉄道技術館公開中に撮影した2枚。
当時は25番線の上屋が落成したばかりで、まだキハ281-901は屋根下に納まっていませんでした。


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※写真1~8枚目は2023年12月23日撮影
※写真9、10枚目は2023年12月9日撮影
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最終更新日 : 2023-12-29

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