タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です

Top Page › 関西 › 2023.11.23 廃止間近の能勢電鉄「妙見の森ケーブル」を訪ねる[1]
2023-12-17 (Sun) 17:28

2023.11.23 廃止間近の能勢電鉄「妙見の森ケーブル」を訪ねる[1]

妙見の森ケーブルa100

前回記事で述べたとおり、能勢電鉄は2023年12月3日を以って「妙見の森」関連事業の営業を終了しました。
同エリア内で運行してきたケーブルカーについても運行を終えて、12月4日付で正式に廃止となりました。
私も2023年11月23日、廃止間近のケーブルカーを訪問しましたので、その模様を今回から書き連ねていきましょう。



妙見の森ケーブルa101

この日は新千歳空港8:25発の飛行機(ANA772)で伊丹空港に移動。
それから大阪モノレール、阪急宝塚線と乗り継いで10:58、川西能勢口駅に到着しました。



妙見の森ケーブルa102

「妙見の森フリーパス」を買うべく、西改札口の脇にある定期券売り場へ。
妙見の森ケーブル廃止11日前とあって、これから乗りに行こうという客がフリーパスを求めて集まりました。

なお、出入口に「車掌体験の整理券」との貼り紙がありますが、これは阪急が「レールウェイフェスティバルin川西能勢口駅」というイベントを開催しており、その一環として車掌体験を行なっていたのです。
この車掌体験は既に定員に達したため、整理券の配布を終了していました。


阪急電鉄 能勢電鉄 JR西日本 鋼索線 ケーブルカー
妙見の森ケーブルa103

定期券売り場の出入口には案内看板を設置し、ケーブルカーの待ち時間を表示していました。
何と「9:00現在 上りは2時間待ち」との事!
乗り納めの客が殺到しているとはいえ、まさかこれほどまでとは・・・と戦慄しましたね。



妙見の森ケーブルa105

妙見の森ケーブルa104

フリーパスを手にしたら自動改札機を通過します。



妙見の森ケーブルa126

4号線に上がり、11:24発の日生中央行きに乗車。
充当車両は7200系7251Fでした。
能勢電鉄の妙見線・日生線を走る車両は全て阪急の中古車で、この7200系も神宝線用6000系・7000系に対しVVVF化・ワンマン化改造を施し、2018年3月19日にデビューしました。
導入2本目となる7251Fは2019年5月18日に運行を開始しており、先頭車2両は阪急7000系、中間車2両は阪急6000系を種車としています。



妙見の森ケーブルa106

11:40、乗り換えのため山下駅1号線で下車。
7251Fはこれから日生線に乗り入れ、終点の日生中央駅へと向かいます。



妙見の森ケーブルa107

ホーム階下の連絡通路には、妙見の森の定休日と営業終了を告知する貼り紙がありました。



妙見の森ケーブルa108

山下駅では3号線に移動し、11:43発の妙見口行きに乗車。
川西能勢口~日生中央間が4両編成(日生エクスプレスは8両編成)なのに対し、山下~妙見口間の妙見線末端区間は2両編成によるピストン輸送がメインです。
私が乗ったのは前から2両目で、ケーブルカーの待ち時間が長い割にはやけに空いているなあ・・・と思ったものです。
しかし1両目を覗くと混み具合が雲泥の差で、座席はほとんど埋まり立ち客も目立ちました。

充当車両は5100系5141F。
1500系の置換え用として阪急から譲渡された車両で、2016年6月16日に運行を開始しました。
山下~妙見口間は緑豊かな風景が広がり、アップダウンも多く登山鉄道の感さえあります。
しかし所要時間は8分と短いため、意外にあっけなく終点まで辿り着いてしまいます。



妙見の森ケーブルa109

11:51、終点の妙見口駅に到着。
駅構内はケーブルカー目当ての客でてんやわんやでした。
妙見口駅は大阪府豊能郡豊能町吉川に所在し「大阪最北端の駅」として有名です。



妙見の森ケーブルa110

妙見口駅の改札口前ではケーブルカーの待ち時間を「乗車まで1時間~2時間待ち」と表示していました。
川西能勢口駅の滞在中は「2時間待ち」とだけ案内していたので、「1時間~2時間待ち」という事は待ち時間が短縮する可能性もあるな・・・と淡い期待を寄せました。



妙見の森ケーブルa112

前回記事でも触れたとおりですが、妙見口駅とケーブルカーの起点・黒川駅は1.5kmも離れています。
阪急バス(ケーブル前行き)で向かう手もありますが、短時間とはいえ寿司詰めのバスに揺られるのはキツイと思い徒歩で向かいます。



妙見の森ケーブルa113

歩き始めて13分ほどで大阪府と兵庫県の府県境に到達しました。
ここから先は兵庫県川西市黒川です。



妙見の森ケーブルa114

府県境を越えて1分、遂に「妙見ケーブル駅→」の道路案内標識が見えてきました。



妙見の森ケーブルa115

この案内標識が見られるのも今のうちとカメラに収めます。



妙見の森ケーブルa116

左カーブのT字路には乗車を待つ行列が。
黒川駅の改札口まで約120mという長蛇の列です。
行列の周りを能勢電鉄の社員が巡回しており、「切符をお持ちでない方は先に窓口で購入の上、列にお並びください」と声がけしていました。



妙見の森ケーブルa117

私はフリーパスを購入済みなので、窓口まで行く手間をかけずダイレクトに列に並べました。
行列に加わったらすかさず道路向かいに立つ「妙見の森」の看板を撮影。
能勢電鉄が運営する妙見の森関連事業はケーブルカー、リフト、足湯、バーベキューテラス等がありました。





待ち時間中は手持ち無沙汰なので、かつてジェームス・ブラウン(James Brown)のバックバンドに所属していたトロンボーン奏者、フレッド・ウェズリー(Fred Wesly)のソロアルバム『Full Circle』を聴いて過ごしました。



妙見の森ケーブルa118

列に並び始めてから8分、ようやくT字路を右折する事が出来ました。



妙見の森ケーブルa119

山上に伸びる鋼索線も拝めました。



妙見の森ケーブルa120

妙見の森ケーブルa121

橙色を基調とした塗装の2号車「ときめき」。
前面には「昭和35年~令和5年 63yearsありがとう」と書かれたヘッドマークを掲出しています。



妙見の森ケーブルa122

鋼索線の中間には行き違い設備があり、ここで2両のケーブルカーが交換します。



妙見の森ケーブルa123

並び始めてから30分が経過。
段々と黒川駅の駅舎に近づいてきました。



妙見の森ケーブルa124

並び始めてから43分が経過。
JR北海道がキハ54系などの乗務員室に備えている「助士席」とよく似た椅子がありました。
この椅子を案内板代わりに使っており、ケーブルカーの乗車口は左側、切符売場は右側と方向を示していました。



妙見の森ケーブルa125

ここまで来るといよいよ「待ち時間は1時間くらいで済む」と確信。
何だか得したような気分になりました。


長くなったので今回はここまで。




※写真は全て2023年11月23日撮影
スポンサーサイト



最終更新日 : 2023-12-26

Comment







管理者にだけ表示を許可