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2023-11-28 (Tue) 22:06

大阪環状線の高架下に残る「西日本キヨスク㈱大阪支店天満倉庫」

天満高架下のキヨスク倉庫a01

国鉄の知られざる現業機関「管財区」について記事を書くべく、大阪環状線天満~大阪間の高架下を撮影して回りました。
するとシャッター脇にキヨスクのロゴを掲げた物件を発見!
住所は大阪市北区山崎町1番地で、外壁には奇妙な落書きをされています。



天満高架下のキヨスク倉庫a04

表札には「西日本キヨスク㈱大阪支店天満倉庫」と書かれています。
西日本キヨスクは鉄道弘済会西日本支部の売店事業を引き継ぎ、1987年4月1日の分割民営化に伴い発足した会社です。
設立時よりJR西日本の子会社で、2000年2月1日に㈱ジェイアール西日本リーテックスと合併して㈱ジェイアール西日本デイリーサービスネットに改組しました。
2023年現在は約5,300人の従業員を抱え、約490店舗もの駅ナカ事業を展開しています。


JR西日本 大阪環状線 国鉄 天満駅 鉄道関連事業 大阪メトロ堺筋線 阪急
天満高架下のキヨスク倉庫a03

キヨスクのロゴは「倉庫入口前駐車禁止」との注意書きに付いています。
この天満倉庫は最寄りの天満駅と周辺の各駅で営業するキヨスクのバックヤードだったようです。
各店舗に補充する商品を一時的に収納し、必要に応じて搬出していたのでしょう。
看板の左下には高架下の用地管理を手がけるJR西日本不動産開発㈱のロゴと、6桁の財産管理番号も貼ってあります。



天満高架下のキヨスク倉庫a02

今や外壁に落書きされ放題で、誰も常駐していない様子の天満倉庫。
Googleマップのストリートビューを見る限り、少なくとも2014年3月から荒れ果てた状態で放置されているようです。
その頃には既にバックヤードとしての役目を終えていたのでしょう。



天満高架下のキヨスク倉庫a06

では天満倉庫はいつ頃に廃止されたのか?
気になってジェイアール西日本デイリーサービスネットの公式サイトを漁ると、「DSN Voices」という先輩社員の紹介コーナーに手がかりとなりそうな情報がありました。
こちらは就職氷河期の1997年に入社し、掲載された2016年当時は経営企画本部総務部勤労グループに所属していたベテラン社員の職歴です。
入社1年目、つまり1997年に「当時は自社で行っていた物流倉庫業務を経験」したと書かれています。
ここから読み取れるのは1998年~2014年の間に、キヨスクのバックヤードを他社に委託したという事。
更に言えば2000年2月1日の合併以前、つまり表札が示すとおり旧社名の西日本キヨスク㈱だった時代に委託した可能性が高いですね。

なお、同じJR西日本グループには㈱ジェイアール西日本マルニックス(旧:大阪鉄道荷物㈱)という運送会社があります。
マルニックスは2008年5月に倉庫業登録を行ない、クライアントに代わって物品を保管するようになったので、この頃にキヨスクの倉庫業務を受託した可能性も考えられます。
天満倉庫も業務委託のタイミングで廃止されたのかも知れません。



天満高架下のキヨスク倉庫a05

キヨスク天満倉庫のお隣は「じゃず家」というジャズライブバー。
店内から男性の歌声とベースの音色が聴こえてきました。


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※写真は全て2023年11月3日撮影
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最終更新日 : 2023-11-29

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