引き続き2023年5月14日、宗谷線急行色のキハ40-1747を充当した団体臨時列車「循環快速ふらの号」の模様を取り上げましょう。
この列車は旭川駅を起点に滝川、富良野を経てトライアングルを描く循環列車です。
主催者は東京の旅行代理店「トラベルプランニングオフィス」、北海道の鉄道サークル「夢空間の会」の二者共同。
「夢空間の会」は道内JR線で団体臨時列車の運行計画を手がけています。
今回の運行区間は函館本線旭川~滝川間、根室本線滝川~富良野間、富良野線富良野~旭川間で、列車ダイヤは以下の通りです。
【団体臨時列車 旭川行き】
旭川10:03始発→滝川10:45着/10:52発→富良野11:53着/12:04発→上富良野12:20着/12:27発→旭川13:12終着
私は札学鉄研OB会の大先輩・OBいしかわさんからお誘いを受け、喜び勇んで参加を申し出ました。
他にKさん、TJライナーさんも参加を表明。
OB会員4名で連帯しトライアングルの旅に臨んだ訳ですね。
JR北海道 国鉄 JR貨物 団体臨時列車 キハ40系1700番台 キハ40形1700番台
「循環快速ふらの号」は10:45、滝川駅1番線に到着。
旭川駅から函館本線を南下してきましたが、ここからはスイッチバックして根室本線に乗り入れます。
ホームでは滝川~富良野間の乗務を担当する札幌車掌所の2名が待ち構えていました。
1両単行なのに車掌が2人も乗るとは驚き。
滝川駅では幕回しが披露されました。
ただし幕を回すのは旭川方のみ。
1番線ホームの北側にツアー客がごちゃっと集まりました。
まず現れたのは「急行」の種別幕。
宗谷線急行色には、やはりこの幕がしっくり来ますね。
2番目は「快速」の種別幕。
これは旭川駅を出発する時点で表示していましたね。
もしかして滝川駅まで修学旅行幕を出し続けていたのでしょうか?
3番目は「普通」の種別幕。
2023年5月現在、ヨンマル定期運用のツーマン運転は函館本線札幌~滝川間で実施していますが、旭川運転所に属するキハ40-1747は充当されません。
なのでこの幕を掲げるのは何気に貴重じゃないかと思います。
4番目は「臨時」の種別幕。
団臨なら本来、この幕を掲げて走る訳ですが、今回は「循環快速」という名目なので快速表示になりました。
5番目は「回送」の種別幕。
そういえば旭川車が「回送」の幕を出して走る様子もあまり見かけませんね。
出入区に伴う宗谷本線旭川~旭川運転所間の回送でも、苗穂工場からの出場に伴う締切回送でも、いつも通りの「ワンマン」表示です。
6番目は「試運転」の種別幕。
7番目は「修学旅行」の種別幕。
先述したとおり近文駅の通過時に出していた幕ですねw
8番目は普段使いの「ワンマン」表示。
9番目は宗谷本線旭川~名寄間の「快速なよろ」で使用した「快速ワンマン」表示です。
・・・とまあこんな感じで様々な種別幕が披露されました。
跨線橋から「循環快速ふらの号」を俯瞰した様子。
線路は右端から1番線、2番線、3番線、4番線の順に並んでいます。
対岸の4番線から「循環快速ふらの号」を眺めた様子。
滝川駅の停車時間は7分間。
色々と撮影して回ると、あっという間に時間が過ぎました。
乗り遅れないよう大急ぎで戻ります。
10:52、いよいよ滝川駅を出発。
かつて沿線住民から「下富良野線」と呼ばれた区間を東へ進みます。
発車後はスタッフさんが受話器を持ち、富良野駅までの行程を案内しました。
そしてクイズ大会が再開!
後半戦の出題内容は以下の通りです。
Q7 美瑛町を代表する観光地である「青い池は人造湖」であるが、作られた理由として正しいのはどれか。
1,防災のために作られた 2,ため池として作られた 3,観光地として作られた
Q8 北海道の地名の大半はアイヌ語から来ており、富良野町もその類である。富良野の地名のアイヌ語の起源として正しいものはどれか。
1,花の咲く綺麗なところ 2,山に囲まれたところ 3,臭いのするところ
Q9,苫小牧(読み)
Q10,わっつ 所在地:北広島(書き)
Q11,歩留運別(読み)
Q12,富良野といえば? ※自由にお書きください
最後の1問だけサービス問題ですね。
正解は最終回で見ていきましょう。
東滝川駅では上り2478D(東鹿越9:16始発・滝川行き普通列車)を待ち合わせるため停車。
単なる運転停車なのでドアが開く事は無く、車内で発車を待ちます。
11:02、上り2478Dが到着すると、すぐさま循環快速は東滝川駅を出発しました。
我々は酒を酌み交わしながら、空知炭田の一翼を担った赤平・芦別の各炭鉱に想いを馳せました。
札幌車掌所の車掌も車内放送で沿線の見所を案内。
定期列車で乗務する機会の無い「下富良野線」ですが、手馴れた様子を見るにおそらくはリゾートチームの所属なのかも知れません。
札幌車掌所にはリゾートチームという観光列車の乗務・企画を担当するチームがあり、一昔前は緑色の専用制服を着込んでいたほどの花形です。
ちなみに旭川~滝川間の乗務を担当した旭川車掌所の車掌ですが、何と引き続き循環快速に乗っていました。
何故かと言うと富良野~旭川間の乗務も、この車掌さんが担当する予定だから。
つまり滝川~富良野間は一旦乗務から外れ、次に乗務を開始する富良野駅まで「便乗」するという訳ですね。
実に変則的で面白い乗り組みです!
滝里トンネルに入ると再び客室の照明を落とし、代わりに非常灯を点けて夜行列車の疑似体験がスタート。
嵐山トンネルでの疑似体験に比べ、トンネルがとても長いので存分に楽しめました。
そういえばテレビ番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか』で立ち寄ったキャンプ場も、この付近だったなあ・・・。
トンネルを出て暫くすると島ノ下信号場を通過。
そして車掌が富良野駅の到着を予告。
使用停止となってもなお勇壮な姿を留める信号扱所を通過し、5番線ホームへと滑り込みました。
11:53、富良野駅に到着。
ここでの停車時間は11分間です。
臨時の列車扱いを行なうため、ホームには輸送助役が姿を見せていました。
赤帯2本入りヘルメットは輸送助役の目印です。
太いストライプ入りの半袖シャツ(制服指定ではない)に安全ベストのコーデがなかなかお洒落。
5番線の発車標に注目!
何と「循環快速ふらの号」と表示されているではありませんか。
英語表記に切り替わると、旭川・滝川・富良野のサークルが浮かび上がります。
実に手の込んだ演出!
今回のためにわざわざドットを打ってくださった駅員さんに敬意を表したいですね。
ツアー客一同は発車標のファンサービスに首ったけでありました。
長くなったので今回はここまで。
《「循環快速ふらの号」の記事一覧》
ヨンマル宗谷線急行色の団臨「循環快速ふらの号」に乗る[2]
《もう一つの「ふらの号」の記事一覧》
※写真は全て2023年5月14日撮影
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最終更新日 : 2023-05-21
Re: こんにちは😀 * by 叡電デナ22
らんちゃんさん。
特に修学旅行の幕は滅多に見られないですよね。
道内の修学旅行で列車1本を貸し切るとしたら、大抵は特急型車両ですし。
札幌車掌所にはリゾートチームの他にも、昔は「ブルトレチーム」というものがありました。
このブルトレチームは青函トンネルの開通に向けて結成したチームで、寝台特急北斗星などの乗務に当たり様々な検討を重ねていました。
それこそ乗務範囲も当初予定では上野~札幌間の全区間に渡り、実際に道外の停車予定駅を視察した事もあったそうです。
最終的に札幌車掌区(当時名称)は青森~札幌間の受け持ちとなりました。
ただ、戦前には臨時で横浜まで乗務した事もあったというので、上野までの乗務もあながち非現実的とは言い切れませんね。
それこそ青函トンネルなど無かった時代ですから、青函連絡船に積載する車両と一緒に車掌も乗って海峡を移動していました。
特に修学旅行の幕は滅多に見られないですよね。
道内の修学旅行で列車1本を貸し切るとしたら、大抵は特急型車両ですし。
札幌車掌所にはリゾートチームの他にも、昔は「ブルトレチーム」というものがありました。
このブルトレチームは青函トンネルの開通に向けて結成したチームで、寝台特急北斗星などの乗務に当たり様々な検討を重ねていました。
それこそ乗務範囲も当初予定では上野~札幌間の全区間に渡り、実際に道外の停車予定駅を視察した事もあったそうです。
最終的に札幌車掌区(当時名称)は青森~札幌間の受け持ちとなりました。
ただ、戦前には臨時で横浜まで乗務した事もあったというので、上野までの乗務もあながち非現実的とは言い切れませんね。
それこそ青函トンネルなど無かった時代ですから、青函連絡船に積載する車両と一緒に車掌も乗って海峡を移動していました。
リゾートチームという存在を、去年のラストノース中に、知りました😮
滝里トンネル、長いですよね。
富良野駅の電光板もステキ!ここの駅のフォント(丸っこい字体)があまり好きではないんですけど、でも今回のは、いい感じ。撮影に首ったけになるのも、よーくわかりますよ😉