引き続き宮城県は宮城郡松島町高城字元釜家にある、JR東日本の高城町(たかぎまち)駅を取り上げましょう。
駅の大まかな歴史と木造駅舎については既に書いたとおりです。
今回はプラットホームを見ていきましょう。
1面2線の島式ホーム。
駅舎側が1番線で下り列車(石巻・女川方面)、駅裏側が2番線で上り列車(仙台・あおば通方面)が発着します。
ホームの南西側(あおば通方)に駅舎と繋がる構内踏切を設けています。
全長は20m車4両がギリギリ入るくらいで、幅員もやや狭いですね。
石巻方に向かってカーブを描いていますが、死角が出来る訳ではないので車掌用ITVはありません。
JR東日本 国鉄 JR貨物 仙石線 東北本線 宮城電気鉄道 宮電
仙石線高城町~石巻間は仙石東北ラインが乗り入れます。
仙石線の205系3100番台は4ドアですが、仙石東北ラインのHB-E210系は3ドアなので当然ながら乗車口が異なります。
そのためホームの床面には、それぞれの乗車口を示すステッカーを貼っています。
車掌用の停止位置目標も仙石線、仙石東北ラインで個別に貼っています。
左の黄色いステッカーが仙石線用、右のピンクのステッカーが仙石東北ライン用ですね。
JR東日本の車掌は列車が停車すると、この停止位置目標を見て「高城町、4両停止位置よし!」というように指差喚呼します。
運転取扱業務
駅構内の上り出発信号機も見てみましょう。
「仙石」の札を掲げているのは言わずもがな仙石線の上り出発信号機。
「東北」の札を掲げているのは仙石東北ラインの上り出発信号機です。
前回記事でも触れたとおり当駅が分岐駅となっており、仙石東北ラインは東北本線松島駅と繋がる0.3kmの接続線を通ります。
従前の「快速うみかぜ」はあおば通~石巻間を約70分で結びましたが、仙石東北ラインは所要時間を約60分に短縮しています。
2019年3月16日ダイヤ改正では、特別快速の最速達列車が49分を記録しました!
出発信号機の傍には「ST無線切換」と書かれた標識があります。
おそらくSTは「仙石東北ライン」の略で、乗務員が当駅で転線に係る無線機の設定をするのでしょう。
仙石東北ラインは当初、2両編成での運転もありました。
2019年3月16日ダイヤ改正で全列車を4両化しましたが、今なお駅構内には2両停止位置目標が残っています。
1番線の傍には貨物積卸線が残っています。
現在はマルタイ、バラストレギュレーター、レール削正車、軌道モーターカーといった保守用車の留置に使用しています。
駅事務室の手前に車止めを設けています。
鉄骨を組み立てた第2種車止めです。
留置線の脇には保守用車の停止位置目標が立っています。
留置線はホーム先端付近で下り本線に合流。
そのすぐ先にも分岐点があり、ここから陸前大塚駅まで単線区間が続きます。
下り出発信号機は三灯式の黄色(注意)を潰し、二灯式に改造しています。
そしてここにも「ST無線切換」の標識。
駅構内の中間には信号用ハットが建っています。
この中に継電器が収まっているのです。
こちらは通信機器が収まったケーブルハウスでしょうか。
グレーの外壁を持つコンクリート建築です。
2番線を出発し接続線に向かうHB-E210系。
2番線に入線する当駅止まりの205系3100番台。
仙石線の当駅止まりは全て2番線に入線します。
1番線に入線する石巻行きのHB-E210系。
島式ホームに並んだHB-E210系と205系3100番台。
高城町駅では205系同士の並びも見られます。
ホーム上の駅名標。
上り方向が二股になっています。
山手線 JR北海道
以上、2回に渡って高城町駅を取り上げました。
※写真は全て2022年9月23日撮影
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最終更新日 : 2023-03-21