タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2023-03-04 (Sat) 22:04

閉店迫る「4プラ」を横切った札幌市電M101号車

4プラとM101号車a01

石狩管内は札幌市中央区南1条西4丁目。
南1条通と札幌駅前通の交差点には「4丁目プラザ」という地下2階・地上9階建ての商業施設がありました。
人呼んで「4プラ」。
札幌市営地下鉄南北線の開業より3ヶ月前、1971年9月3日にファッションビルとして開業しました。
地下2階は大通駅と直結。
交差点向かいの札幌三越や札幌パルコと並び、ランドマーク的存在として50年もの長きに渡り親しまれてきました。
しかし老朽化によって耐震強度が不足したため、2022年1月31日を以って惜しまれつつ閉店。
解体工事は2022年3月4日に始まり、跡地では読売新聞東京本社と鹿島建設の共同で新ビルの建設を進めています。


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4プラとM101号車a02

4プラ閉店の3ヶ月前、2021年10月31日には札幌市電の「親子電車」ことM100形M101号車が引退しました。
2021年10月10日、私は「まだ走っているうちに4プラと一緒に撮影しよう」と思い札幌三越の玄関前でM101号車を待機。
15:24、西4丁目電停の外回りホームにM101号車が姿を現しました。



4プラとM101号車a03

スクランブル交差点の歩行者信号機が赤に変わり、電車用の矢印信号機が黄色く点灯しました。
するとM101号車は吊り掛け音を響かせながら、右カーブの線路をゆっくりと進みます。
昔から雪印の広告看板を掲げてきた4プラ。
その玄関には「閉店SALE」の広告を出しており、街中の賑わいから切り離したかのような寂寥感を漂わせていました。



4プラとM101号車a04

4プラとM101号車a05

M101号車は4プラを横切ると、都心線のサイドリザベーション区間を南下していきました。
それでも札幌の中心部から馴染みの景色が少しずつ失われた事に変わりなく、歳月の移ろいを残酷に感じてしまいますね。



※写真は全て2021年10月10日撮影
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最終更新日 : 2023-03-04

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