引き続き2022年12月24日、昼休み明けの構内入換を見ていきましょう。
スイッチバックした入換機関車(DE15形)が向かった先は17番線。
この線路は北海道鉄道技術館の裏手まで伸びています。
もとい技術館は国鉄時代の「第一用品倉庫」であり、その裏手には当時の資材積卸ホームが残っています。
そのプラットホームに面して留置されていたのは733系B-103編成。
13:18、DE15形は733系3連を牽引して第三門へと動き出しました。
JR北海道 国鉄 貨物 苗穂車両所 苗穂駅 DE15形ディーゼル機関車 入換機関車 入換動車
混金クズ置き場を横目に、4両編成は17番線から16番線に転線。
操車掛 操車係 構内入換 運転取扱業務 札幌交通機械
カーブを進んで12番線に転線。
更に転線して2番線に入り、第三門を通過します。
苗穂駅自由通路の下で1番線に転線。
例によって入出場線のポイントを少し超えた所まで移動します。
13:19、スイッチバックして2番線に戻ります。
デッキから前方を注視する操車係の背後では、営業運転の733系3000番台が札幌駅へと駆けていきます。
再び第三門を通過した733系の行先は11番線車庫。
弧を描いて車庫に接近します。
13:20、入庫寸前で4両編成が停まりました。
するとクハ733-203の乗務員室から無線担当の操車係が下車し、車庫の中に入っていきます。
無線担当は車庫の奥まで移動し、733系の進入を監視するようです。
構内運転士は無線担当からの合図を待ち構えます。
13:22、入庫を開始。
733系B-103編成がグレーの車庫に入っていきます。
3両編成が車庫にすっぽり収まりました。
そのままDE15形も車庫の中へ。
13:24、解結したDE15形が車庫から出てきました。
前後デッキに2人の操車係が乗っています。
DE15形が移動すると、11番線車庫のシャッターが下がり出しました。
第三門へと徐行するDE15形。
すると無線担当が後デッキから飛び降り、12番線の転轍機を操作しました。
DE15形は第三門を通過。
ここまでは今までと同じパターンですが・・・
・・・何と入出場線方面には向かわず、苗穂駅自由通路の手前で一旦停止。
手旗担当がデッキを移動し、13:25に緑旗を振りました。
キハ261系1000番台
DE15形が12番線に進入。
このまま12番線を進んでいきます。
無線担当はカマに戻らず、17番線を伝って詰所に戻っていきます。
DE15形は11番線車庫の脇を進みます。
そして13:26、13番線との分岐点の手前で操車係が赤旗を掲げました。
部外者から見ると妙に中途半端な場所に停まったな・・・という印象ですが、一応は構内入換作業に区切りが付いたようです。
手旗担当と構内運転士はカマから降りていきました。
小休止を挟んでから構内入換を再開するのでしょう。
13:29、今度は1番線に従事員が現れました。
構内入換に当たるSKK(札幌交通機械)の社員達は群青色の制服でしたが、こちらはチャコールグレーの制服なのでJR北海道の社員だと分かります。
キハ261-1208の排障器からジャンパ栓を出し、連結器回りの点検をしています。
ヘルメットには赤帯が1本。
この赤帯は輸送職駅員(輸送主任・輸送指導係・輸送係)を表す識別線で、このJR社員も隣接する苗穂駅に所属する駅員という訳です。
何故、駅員が苗穂工場にやって来たのかと言うと、出場列車の操車・連結作業に当たるため。
SKKの社員達は本線走行の列車に係る作業が出来ず、運転取扱資格を持ったJR社員が対応する必要があるのです。
キハ261系ST-1208編成の2両は、これからやって来る牽引機を待ちます。
場所を変えて東9丁目踏切。
13:41、出場列車の牽引機となるDE10形1715号機が苗穂運転所から現れました。
苗穂工場の入換機関車とは違い、こちらはれっきとした車籍のあるカマです。
苗穂駅の輸送係がデッキに立ち、操車を行ないます。
DE10-1715は東9丁目踏切を通過。
苗穂駅構内西端の機回線でスイッチバックします。
13:44、DE10-1715が苗穂工場へと移動。
東9丁目踏切を過ぎると分岐器を左折し、苗穂工場に入っていきました。
キハ261系2連は牽引され、苗穂工場から晴れて出場・・・となる訳ですが、時間が無かったので撮影はここまでにしました。
道内唯一の「開かずの踏切」もいよいよ消滅し、代替路に置き換わる事となります。
《ブログ内関連記事リンク》
※写真は全て2022年12月24日撮影
スポンサーサイト
最終更新日 : 2022-12-30