この建物は国鉄時代の1928年3月に「職員集会所」として建設され、主にクラブ活動の場として賑わいを見せました。
分割民営化後は「会議所」に改称し、現在に至るまで一般的な会議室の用途に使われてきました。
火災の前夜も会議を開いており、その際に4台もの灯油ストーブを焚いていたため、これらが火元だろうと見られています。
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あの火災から1週間が経ちました。
会議所の様子が気になって現地に足を運んでみました。
アイボリーと緑のツートンカラーが印象的な苗穂工場の中枢、計画科事務所の西隣に会議所があります。
道内の各テレビ局は、このアングルから煙の上がる会議所を撮影していました。
2階の軒下を見ると業火の爪痕が。
築94年の木造建築が痛々しく焼け焦げています。
外壁は無残に焼け落ち、桁と柱が露出しています。
胴差しの付近は熱を浴びた板が波打つように歪み、ところどころ焦げています。
「会議所」の表札を掲げた玄関。
その手前にはバリケードを張っており、火災後は全館の使用を停止している事が窺えます。
全焼こそしていないものの、その傷跡は生々しい・・・。
状態次第では解体も有り得そうです。
100年近い木造建築の進退が実に気掛かりですね。
参考までに、苗穂工場会議所の位置は地図に示したとおりです。
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※写真は全て2022年12月24日撮影
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最終更新日 : 2022-12-24