タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2022-11-09 (Wed) 21:05

苗穂工場の留置車両達 いさ鉄ヨンマル、SLすずらん号の方向幕ctc.

苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a01

2022年11月6日、苗穂駅自由通路から苗穂工場の構内西側を眺めてきました。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a02

手前に留置されていたのは釧路運輸車両所に在籍するオハ14-519。
冬場に釧網本線釧路~標茶間で運行される「SL冬の湿原号」の客車ですね。
JR北海道は2021・2022年度の2ヵ年でSL客車の内装リニューアル工事を実施しており、2021年度にはスハフ14-505・スハフ14-507の2両を「たんちょうカー」に更新しています。
2022年度は残るスハシ44-1、オハ14-519、オハ14-526の3両がリニューアル工事を受けるべく、苗穂工場に入場しているという訳です。


JR北海道 国鉄 オハ14系客車 JR貨物 臨時列車
苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a11

オハ14-519の側面方向幕をよく見ると、何と今は無き「SLすずらん号」の幕を表示しています!
SLすずらん号は1999年に放送されたHNK連続テレビ小説『すずらん』のタイアップとして、同年5月1日から留萌本線を走った臨時快速列車です。
ドラマが人気を博した事から沿線にはSLすずらん号やロケ地を目当てに、全国各地から観光客が集まって大いに賑わいました。
しかし年を追うごとにSLすずらん号は乗客が減少し、2006年9月10日を以って運行に終止符を打ちました。
ラストランから18年を経て、再びSLすずらん号の幕を見る事になろうとは・・・!


道南いさりび鉄道 キハ40系1700番台 キハ40形1700番台
苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a07
道南いさりび鉄道 キハ40系1700番台 キハ40形1700番台
苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a08

オハ14-519のすぐ後には道南いさりび鉄道のキハ40-1812。
いさ鉄は2016年3月26日の経営分離以来、自社車両検修のうち仕業検査・交番検査を本社運輸所で行い、全般検査・重要部検査については近傍の五稜郭車両所に委託してきました。
しかしJR北海道は2023年3月末に五稜郭車両所を廃止し、同車両所の業務を苗穂工場に移管する方針を固めています。
なお、此度の入場は2022年10月に確認されており、五稜郭車両所の廃止よりも半年ほど早いですね。
どうやら床下の蓄電池箱から出火したらしく、その修繕を実施するため苗穂工場に入場したそうです。
つまり今回の入場は定期検査ではなく故障による臨時検査という訳ですが、やがて来る五稜郭車両所からの全面移管に向けた布石なのかも知れません。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a03

混金クズ置き場の傍では相変わらず、「SL冬の湿原号」のスハシ44-1がH100形にサンドイッチされています。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a04

大量の廃材を集めた混金クズ置き場。
かつてここの留置線はフラノエクスプレス、711系900番台など引退した車両が放置されていたものです。
その頃の風景を知る者としては、新型気動車が留置されている現在の風景には強い違和感を覚える次第。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a06

混金クズ置き場の留置線に5両仲良く並ぶ車両達。
その東側の15番線にはキハ261系500番台「ラベンダー編成」の2両が留置されていました。
15番線は技術館の隣に建つ「旅客車検修整備室」へと伸びる線路です。


旧型客車 スハ43系 オハ33系 旧客 旭川運転所 SLニセコ号 臨時列車
苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a05

技術館前の解体線では旧客4両の留置が続きます。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a09

JR貨物苗穂車両所が間借りしている第2検修整備室、第3検修整備室の手前には789系0番台4両、キハ283系4両が留置。



苗穂工場の留置車両(2022年11月6日)a10

第3旅客車検修場の手前にはキハ283系・キハ261系1000番台の中間車に加え、721系F-3016編成が留置されていました。




※写真は全て2022年11月6日撮影
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最終更新日 : 2022-11-09

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