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2022-09-28 (Wed) 21:55

【苗穂工場】7ヶ月以上も25番線に留置されているキハ40系400番台

キハ40系400番台in苗穂工場a103

乗降口ドアを萌黄色に塗装したキハ40系400番台。
この番台区分は1996年3月16日ダイヤ改正における、札沼線石狩当別~新十津川間のピストン輸送を対象としたワンマン化に伴い登場しました。
キハ40系700番台2両を種車とし、苗穂工場でエンジンの出力増強、EB装置(緊急列車停止装置)の設置といった改造を施しています。
この改造工事はワンマン化の直前に実施しており、キハ40-769は1996年3月6日に落成しキハ40-401、キハ40-770は1996年3月11日に落成しキハ40-402に改番しました。

2020年5月7日には札沼線北海道医療大学~新十津川間が廃止。
しかし実際は新型コロナウィルスの感染拡大を防止するため、2020年4月17日の午前中を以ってラストランを執り行なっています。
ゆえに書類上の廃止日を迎えるまで20日間も運休する事態になり、キハ40系400番台は予定よりも一足早く運用離脱となりました。


JR北海道 国鉄 札沼線末端区間 キハ40形400番台 学園都市線 車両基地
キハ40系400番台in苗穂工場a101

以降は2両とも予備車として苗穂運転所に留まっていましたが、当ブログで取り上げたとおり2022年2月2日に苗穂工場へ移動しました
それからは7ヶ月以上も苗穂工場25番線に留置され、沈黙を保ち続けています。



キハ40系400番台in苗穂工場a102

留置場所はJR貨物苗穂車両所が間借りしている第3検修整備室(国鉄時代の第一運転整備室)の手前。
北海道鉄道技術館の開館日(毎月第2・第4土曜日)は、立入可能エリアなので近くで眺める事ができます。



キハ40系400番台in苗穂工場a107

真正面からキハ40-402を眺めた様子。
通常のJR北海道色は白地が寒色系の色合いですが、キハ40系400番台は少しベージュがかった暖色系です。
前面種別幕は抜かれておらず、無地の幕を表示しています。



キハ40系400番台in苗穂工場a106

車体側面のサボ受けに残る「学園都市線 COLLEGE TOWN」のステッカー。
ちなみにJR北海道の関係者は学園都市線を「学都線」と略して呼ぶ人が多いですね。



キハ40系400番台in苗穂工場a105

400番台は2両仲良く連結された状態です。
現役時代は1両単行での運転が当たり前でしたけどね。
全線非電化時代はキハ40系300番台やPDC(キハ141形・キハ143形)などと連結して石狩当別以南を走る事もありました。



キハ40系400番台in苗穂工場a109

1ヶ月後の開館日に再訪すると、相変わらず25番線の第3検修整備室前にいました。



キハ40系400番台in苗穂工場a108

キハ40-401の向く先には引退したキハ283系、余剰車として第一線からはじき出された789系0番台が留置されています。
今は解体の日が来るのをただ待ち構えるだけでしょう。



キハ40系400番台in苗穂工場a110

9月10日は技術館の開館日でありながら苗穂工場の稼働日でもあったので、構内をJR北海道・JR貨物・札幌交通機械の検修員達が行き来していました。
せっかくなのでキハ40系400番台を横目に、計画科事務所へと向かうJR貨物社員の後姿を撮影。
部外者は滅多に見られないシチュエーションです。







話は変わりますが去る2022年9月24日、ジャズサックス奏者のファラオ・サンダース(Pharoah Sanders)が逝去しました。
享年81歳でした。
ファラオ・サンダースはジョン・コルトレーンの遺志を受け継いだスピリチュアルジャズの旗手。
1960年代後半からアフリカ回帰を志向し、刺激的かつ呪術的な音楽を紡ぎ続けました。
私も学生時代に『Thembi』、『Love In Us All』、『Journey to the One』などのアルバムを聴いて大いに打ちのめされたものです。
あの燃え盛るようなテナーサックスやフルートの音色は、ファンの鼓膜にいつまでも焼きついている事でしょう。
サンダースさんのご冥福をお祈り申し上げます。


※写真は上6枚が2022年8月13日、下3枚が2022年9月10日撮影
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最終更新日 : 2022-09-28

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