前回記事では旭川運転所から苗穂工場まで陸送された旧型客車4両を取り上げました。
この日はやや強めに雨が降りしきっていましたが、自由通路は屋根・窓ガラス付きなので安心です。
そんな訳で居心地の良い自由通路から、引き続き苗穂工場構内の留置車両を眺めていきましょう。
カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)を聴きながらカメラを構えます。
2番線には苫小牧運転所所属のキハ143形が留置中。
編成番号は「102」、キハ143-102とキハ143-152の2両固定編成です。
キハ143系 キハ143形 PDC
縦にカメラを構え、隣接する苗穂運転所の照明塔と一緒に撮影。
苗穂の照明塔は札幌電力所が保全を担当しています。
車両基地 JR北海道 国鉄 JR貨物
「JR苗穂工場」の6文字をでかでかと掲げた第3旅客車検修場(国鉄時代の貨車職場)に視線を移しましょう。
第3旅客車検修場の手前は暫く休車状態の789系0番台が並んでいましたが、最近になってようやく場所を移動したようです。
この日はキハ261系1000番台3両、キハ283系の中間車1両、キハ150形1両の計5両が留置。
混金クズ置き場の留置線には789系0番台2両、H100形2両、そして前回記事でも触れたスハシ44-1が縦列留置。
解体線に留置された旧型客車4両も、前回記事で取り上げたとおりです。
JR貨物苗穂車両所が間借りしている第2検修整備室、第3検修整備室の手前には789系0番台4両、キハ283系4両が留置。
引退したキハ283系は廃車解体を待つばかりですが、休車中の789系0番台はどうなる事やら。
クハ789-301は前面貫通扉が取り外され、代わりとして下半分にベニヤ板が張られています。
開きっぱなしの上半分で絡みまくったガムテープがグロテスク。
こちらは北海道鉄道技術館の南側に敷かれた17番線。
臨時列車
キハ261系1000番台、H100形、721系に混じって「SL冬の湿原号」の14系客車が留置されています。
例年どおりであれば今頃、赤レンガの機関車検修場にC11形171号機が入っている事でしょう。
せっかくなので隣接する苗穂運転所構内も撮影します。
ごくたまに苗穂工場と苗穂運転所の区別が付いていない鉄道ファンを見かけますが、これらはそれぞれ独立した現業機関なのでご注意を。
苗穂工場は車両の解体を伴う全般検査・重要部検査など大掛かりな製修工事を担当。
「製修」とは国鉄時代から使われている言葉で、「車両や同部品の解体・製作・艤装などの作業と、これらに付随する検査設備の運転操作及び器具・工具の整備」を意味します。
苗穂運転所は自所に在籍する動力車乗務員(主任運転士・運転士)の運用、車両を解体せずに実施できる仕業検査・交番検査を担当しています。
入区線には洗車場を備えています。
「一旦停止 5K/H以下」との注意書きを掲げた小屋が洗車場ですね。
洗車場の手前には「苗穂運転所境界」の標識を立てています。
この標識を境に西側が苗穂駅構内、東側が苗穂運転所構内となります。
苗穂運転所の東側には苗穂倉庫㈱の倉庫群、太平洋セメントグループの北海道太平洋生コン㈱札幌工場があります。
これら施設と鉄道車両を一緒に撮影すると「産業の街・苗穂」に相応しい絵を楽しめます。
構内には引退間近のキハ183系、キハ201系が留置されていました。
※写真は全て2022年9月18日撮影
スポンサーサイト
最終更新日 : 2022-09-23