タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2022-07-23 (Sat) 17:50

タマネギ畑、下金山駅と先回りし団臨「ふらの号」を撮る

団体臨時列車「ふらの号」a302

引き続き2022年7月2日、根室本線富良野~東鹿越間で2往復が運行された団体臨時列車「ふらの号」について書きましょう。
「ふらの号」のダイヤは以下の通りです。

【ふらの1号 東鹿越行き】
富良野9:10発→布部9:17着/9:31発→山部9:38着/9:44発→下金山9:53着/9:57発→金山10:06着/10:17発→東鹿越10:35着

【ふらの2号 山部行き】
東鹿越12:00発→金山12:13着/12:23発→下金山12:32着/12:35発→山部12:44着

【回送 富良野行き】
山部12:57発→富良野13:08着

【回送 山部行き】
富良野13:15発→山部13:28着

【ふらの3号 東鹿越行き】
山部13:35発→下金山13:44着/13:48発→金山13:57着/14:08発→東鹿越14:21着

【ふらの4号 富良野行き】
東鹿越14:30発→金山14:43着/15:00発→下金山15:07着発→山部15:16着発→布部15:22着/15:23発→富良野15:30着


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 国鉄 JR北海道 団体臨時列車ふらの号
団体臨時列車「ふらの号」a301

前回は金山駅で「ふらの号」を撮影。
2分遅れの12:15に到着しましたが、定刻通り12:23に金山駅を出発しました。
この後、「ふらの号」は下金山駅、山部駅の順に停車。
山部駅からは回送列車となり一旦、富良野駅まで引き返します。





私は回送中のツートンカラーを撮影するべく、すぐさまクルマに乗り込み国道237号線を北上します。
カーステレオの音楽はフェラ・クティ(Fela Kuti)からビル・ヘイリー&ヒズ・コメッツ(Bill Haley & His Comets)に変更。
ナイジェリアから一気にアメリカへ。



団体臨時列車「ふらの号」a303

「ふらの号」に先回りして12:56、目的地に到着しました。



団体臨時列車「ふらの号」a304

ここは「富良野原野6線踏切」。
根室本線の滝川起点61K816M地点に設置された踏切です。


根室本線
団体臨時列車「ふらの号」a305

何故ここを選んだかというと・・・ご覧下さい、この見事なタマネギ畑!
クルマを降りるとタマネギの香りが存分に漂い、嗅いでいるだけで食欲をそそります。
実は朝、自宅から布部駅まで向かう途中に線路沿いのタマネギ畑が目に入りまして、「タマネギ畑をひた走るヨンマルも撮りたいなあ」と考えていたのです。





牧歌的な景色の中で「ふらの号」の登場を待ちましょう。
待ち時間中はネギに因み、Booker T. & The MG'sの「Green Onions」を聴いて過ごします。
厳密に言うと「Green Onion」は細い青ネギを意味する言葉で、タマネギという訳ではないんですけどね。


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 国鉄 JR北海道 団体臨時列車ふらの号
団体臨時列車「ふらの号」a306

13:04、回送のヨンマル2連がタマネギ畑に現れました!


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 旭川運転所 国鉄一般気動車標準色 根室本線
団体臨時列車「ふらの号」a307

ツートンカラーはJAふらの(ふらの農業協同組合)の扇山玉葱選果場を通過。


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 旭川運転所 国鉄一般気動車標準色 根室本線
団体臨時列車「ふらの号」a308

線路脇の砂利道にもカメラを構える鉄道ファンの姿が。
砂利道は線路に沿って一直線に伸びているので、おそらく保線・電気保守関係の自動車が使う通路でしょうね。
通路脇には鉄道電話機も置かれていました。


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 旭川運転所 国鉄一般気動車標準色 根室本線
団体臨時列車「ふらの号」a309

富良野原野6線踏切に差し掛かったら、すかさずバックショットを狙います。
よく目を凝らすと後側のベンチシートに車掌2人が座っていますね。
開いた窓から白い盛夏シャツがチラリと見えます。


キハ40系1700番台 キハ40形1700番台 旭川運転所 国鉄一般気動車標準色 根室本線
団体臨時列車「ふらの号」a310

「ふらの号」は2本の閉塞信号機を通過。
タマネギ畑を駆け抜けて富良野市街へと進みます。



団体臨時列車「ふらの号」a311

タマネギ畑での撮影を終えたら、国道237号線を再び南下して先回り。
次なる目的地は下金山駅です。
13:30に到着しました。



団体臨時列車「ふらの号」a312

駅構内には富良野駅の輸送助役が来ていました。
「ふらの号」発着時の警戒に当たるべくダイヤグラムを見返しています。
反面、下金山駅に集まった鉄道ファンはごく僅か。



団体臨時列車「ふらの号」a313

13:43、「ふらの号」が下金山駅へと向かってきました。



団体臨時列車「ふらの号」a314

入線時、開いた窓から手を振るツアー客も見られました。


旭川車掌所
団体臨時列車「ふらの号」a315

定刻通り13:44、下金山駅に到着。
車掌は回送先の富良野駅で交代し、初老のベテラン車掌が乗務を引き継いでいました。



団体臨時列車「ふらの号」a316

下金山駅での停車時間は4分。
ベテラン車掌は「車側灯点灯よし!」と指差称呼した後、すぐさま乗務員室に引っ込みました。



団体臨時列車「ふらの号」a317

プラットホームの縁にでかでかと書かれた「左右確認」の安全標識。
これと国鉄一般気動車標準色のツーショットを撮りたかったのです。
下金山駅が有人駅だった頃の貴重な遺産ですね。



団体臨時列車「ふらの号」a318

ツアー客や来訪者が撮影に興じる傍ら、輸送助役は業務用スマホで関係先と連絡を取り合っています。



団体臨時列車「ふらの号」a319

発車時刻1分前の13:47、ベテラン車掌が勢いよくホームに降りました。



団体臨時列車「ふらの号」a320

前方を注視し出発時機を伺います。
下金山駅には出発信号機が無いため、出発時機の判断は車掌に委ねられます。



団体臨時列車「ふらの号」a321

「乗降よし!」
出発時機を見定めたらドアスイッチに手を預けます。
どうしても車掌に無理な姿勢を強いるキハ40系。



団体臨時列車「ふらの号」a322

滞りなくドアが閉まり、ベテラン車掌は「車側灯滅灯よし!」と指差称呼。



団体臨時列車「ふらの号」a323

ホームとの大きな段差を越えて乗務員室へ。



団体臨時列車「ふらの号」a324

定刻通り13:48、「ふらの号」が下金山駅を出発。
起動する瞬間、輸送助役は車掌に向かって挙手敬礼をしました。



団体臨時列車「ふらの号」a325

下り2本目となる「ふらの号」。
この後も先回り撮影に臨みました。


長くなったので今回はここまで。




※写真は全て2022年7月2日撮影
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最終更新日 : 2022-07-28

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