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2022-05-14 (Sat) 16:55

仙石線あおば通駅[3] 地下鉄との乗換改札口は二重ラッチ

あおば通駅a221

引き続き宮城県は仙台市青葉区中央3丁目にある、JR東日本のあおば通駅を見ていきましょう。
当駅の大まかな歴史、地下1階コンコース、地下2階プラットホームの様子は既に取り上げたとおりです。



あおば通駅a202

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あおば通駅a216

あおば通駅の構内には仙台市営地下鉄仙台駅へと繋がる乗換改札口があります。
乗換改札口はプラットホームの更に下、地下3階です。
ホーム上には乗換改札口への経路を示す案内板が多数設置されています。


JR東日本 国鉄 仙台市営地下鉄 仙台市交通局 メトロ
あおば通駅a201

あおば通駅a203

地下3階に降りる階段はホーム東端の1ヶ所です。



あおば通駅a222

階段とエスカレーターの高低差が大きいですね。
階段左端には車椅子用の昇降機が備えてあります。



あおば通駅a204

地下3階改札口の様子。
でかでかと「市営地下鉄乗換え口」の看板を掲げています。



あおば通駅a217

改札口の右脇には乗り越し精算機が1台。



あおば通駅a205

自動改札機を通過し地下2階方面を向いた様子。
「あおば通駅入口」の電飾看板を掲げています。



あおば通駅a206

乗換改札の窓口は無人状態。
窓ガラスの内側にはシャッターが降りています。



あおば通駅a207

しかし駅員が誰もいない状態では車椅子利用者が困るので、車椅子用改札口にはインターホンを設置しています。
これを使うと地下2階駅事務室と通話できるので、駅員を地下3階に呼んで階段昇降機の操作をしてもらえる訳ですね。
その他の要件がある時も、このインターホンを使って駅員と通話します。



あおば通駅a218

さて、在来線・新幹線や鉄道会社相互間と、大抵の乗換改札口は1ヶ所のラッチで連絡できるようになっています。
つまり出場・入場を同時に処理する訳です。
ところがあおば通駅の場合、JRと市営地下鉄とで別々にラッチを設けているため、旅客は1度の乗換で2回も自動改札機を通らなくてはならないのです。
このような二重ラッチの乗換改札口は全国的にも珍しいのではないでしょうか?



あおば通駅a209

JR線改札口の真向かいには地下鉄仙台駅の改札口。
自動改札機のデザインもJR東日本とは異なります。
ここを通過すれば南北線・東西線に乗り換えられます。



あおば通駅a208

それにしてもこの乗換改札口、不気味なくらいに静かですね・・・。
撮影当時はゴールデンウィーク中の昼間でしたが、利用者はごく稀で会話も聞こえてきませんでした。
まるで仙台都心から切り離されてしまったかのようです。

思えばあおば通駅も地下鉄仙台駅も、JR仙台駅とは目と鼻の先。
多くの旅客は「仙台駅=乗り換え拠点」というイメージを持っているため、仙石線と地下鉄の乗り継ぎも仙台駅で済ませてしまうのでしょう。
また、仙石線と地下鉄の連絡定期券を使う場合、乗り継ぎ可能な駅は仙台駅の1ヶ所だけとなってしまい、あおば通駅の乗換改札口では連絡定期券が使えません。
すると平日の朝夕ラッシュ時も乗換改札口の利用は少ないんじゃないかと想像。



あおば通駅a210

なお、乗換改札口には地下1階に直通するエスカレーターがあります。
つまり乗換客でなくとも、この空間に来る事は可能です。



あおば通駅a211

エレベーターで地下3階から一気に地下1階へ。
近くには地下鉄仙台駅の北改札口があります。



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北改札口の近くにある、地下鉄仙台駅の北1番出口。
この階段を上がると眼前にJR仙台駅のペデストリアンデッキが広がります。



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こちらの十字路は地下鉄仙台駅コンコースと仙台駅地下東西自由通路が交差しています。
頭上の看板を見ればあおば通駅、JR仙台駅、地下鉄仙台駅の近さを実感できますね。



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あおば通駅の出入口。
地下鉄駅構内とのインテリアデザインの違いが明白ですね。



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あおば通駅の正反対、JR仙台駅へと続く地下東西自由通路。
緩やかなカーブを描いています。
この真下を仙石線が走っているんですね。


205系3100番台 宮城野運輸区 車両基地
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こちらは仙石線を走る「マンガッタンライナーⅠ」。
仙石線の終点・石巻市の旧北上川には「中瀬」という小島があり、2001年7月に石ノ森萬画館が開館して以降はマンハッタンならぬ「マンガッタン」と呼ばれています。
「マンガッタンライナーⅠ」は2003年3月22日に運行を開始し、石ノ森章太郎先生の生み出したキャラクターが描かれています。



あおば通駅a224

戦隊モノの原点、ゴレンジャー。
石ノ森作品が後世に与えた影響は絶大です。



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私は少年時代に『サイボーグ009』を読んでいましたが、「サイボーグマン」というシンプルなネーミングの敵キャラが妙に印象的でした。
サイボーグマンは19人編成の戦闘員で、皆一様に黒い全身スーツとゴーグルを着用。
口元から背中まで1本のパイプが伸びており、そのパイプが切断されると死んでしまうという仕様でした。
子供の頃はわざわざ弱点をさらけ出す設計にしたブラックゴーストの意図が謎でしたが、もしかすると裏切られたらすぐに殺せるように急所を作ったという事だったのかな・・・と思います。

マンガッタンは石巻在住の頃に行きました。
また石ノ森作品を読み漁りたいなあ。


※写真は全て2022年5月4日撮影
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最終更新日 : 2022-05-14

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