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2021-12-25 (Sat) 23:59

「旭川駅新駅舎グランドオープン10周年記念イベント」に行く

旭川駅新駅舎10周年記念イベントa02

JR北海道旭川支社は2021年11月23日、旭川駅構内で4代目駅舎の全面開業10周年を祝うイベントを開催しました。
4代目駅舎は旭川市役所の再開発事業「北彩都あさひかわ」に呼応し、2010年10月10日に高架駅として一次開業。
工事の進展により2011年4月1日には東口(氷点橋方面)と東コンコースが完成し、外装工事等を終えた2011年11月23日に晴れて全面開業となりました。



旭川駅新駅舎10周年記念イベントa07

此度の10周年記念イベントでは旭川駅の歴代駅舎を振り返る写真パネル展、記念入場券の発売、7番線での車両展示会、児童向けのクイズラリー等を開催しています。
中には事前予約制の「駅舎見学・駅員業務体験ツアー」もあり、私も予約を試みたのですが早々と定員に達し打ち切られてしまいました。
輸送事務室で信号扱い等の運転取扱業務を間近に見学できるというので、物凄く楽しみにしていたんですけどね・・・。


JR北海道 国鉄 JR貨物 函館本線 宗谷本線 石北本線 富良野線
旭川駅新駅舎10周年記念イベントa09

当日は札幌駅から6:56発の網走行き特急オホーツクに乗車。
10月31日に発生した京王線刺傷事件を受け、車掌は白地に赤文字で「警戒中」と書かれた腕章を付け、2人1組で車内を巡回していました。
普段の車掌2人乗務では各自別々に行動するので、常に2人一緒に車内を回る様子は物々しく感じられました。
旭川駅には8:32に到着。


旭川駅 新駅舎10周年記念入場券 発売
旭川駅新駅舎10周年記念イベントa03
旭川駅 駅舎見学・駅員業務体験ツアー
旭川駅新駅舎10周年記念イベントa04

改札口前のコンコースには「旭川駅新駅舎グランドオープン10周年」との横断幕をでかでかと掲げていました。


旭川駅 DE15形ラッセル車など 車両展示会、
旭川駅新駅舎10周年記念イベントa05

横断幕の左端には10周年記念事業の専用ロゴ。
高架駅舎を出発する789系のイメージですね。



旭川駅新駅舎10周年記念イベントa06

横断幕以外にも、駅構内の至る所にロゴを掲げています。



旭川駅新駅舎10周年記念イベントa10

まずは一旦外に出て4代目駅舎の外観を撮影。



旭川駅新駅舎10周年記念イベントa01

旭川駅長は地区駅長制度の適用により「旭川地区駅長」を兼務しています。
管理駅として深川駅、留萌駅、美瑛駅、永山駅、士別駅、上川駅の計6駅を構えています。
それら駅長の元締めを務めるのが旭川地区駅長です。
旭川駅は地区駅の「拠点駅」として庶務・経理、営業推進、異常時訓練の実施、非常事態が発生した時の情報周知などを担当。
地区駅長を筆頭に地区副駅長、総務助役、営業助役、輸送助役、事務職駅員(事務主任・事務係)、営業職駅員(営業主任・営業指導係・営業係)、輸送職駅員(輸送主任・輸送指導係・輸送係)などが従事しています。



旭川駅新駅舎10周年記念イベントa08

西改札口を撮影していると偶然にも、鉄研OB会のTJライナーさんがラッチ外に出てきました。
TJライナーさんは同郷のご友人と共に来駅し、これから記念入場券を購入するとの事。
せっかくなので3人で連帯しようという事になりました。



JR北海道の駅における職制at01

記念入場券は限定2000セットで9:00からの発売。
東口連絡通路が購入希望者の待機場となっており、既に多くの鉄道ファンで行列が出来ています。
その最後尾では一目で輸送職と分かる、作業服を着た駅員が整列を呼びかけています。
チラリと見えた名札には「旭川地区駅輸送業務センター チーフリーダー」と書かれていました。

旭川地区駅輸送業務センターは2010年4月に開設され、旭川地区駅エリアに勤務する駅員達を対象に、操車や連結作業、信号扱いといった運転取扱業務の指導と支援をしている部門です。
同センターでは旭川駅の助役1名が「駅輸送業務センター長」を務めており、その配下には経験豊富なベテラン輸送職が指導担当として集められています。
そして「チーフリーダー」というのは、JR北海道が1997年7月14日に複線型人事制度「エキスパートコース」を開設した際、新たに規定された職名です。
エキスパートコースは若手社員への技能の継承を使命としたチーフリーダー、リーダー、技師、技師補の計4職名を定め、それに高度な実務能力を持つ主任を認定する制度。
世間一般の企業では「専門職制度」と呼ばれるものですね。
JR北海道では主任からの昇進経路を管理者(駅長・所長・助役)とエキスパート職の2通りに分けています。
JR東日本が2012年4月に新設した「技術専任役」の先駆けと言えるでしょう。

チーフリーダーは事務・営業・輸送・車掌・旅行業の何れかの認定を受けたエキスパート職で、後進を育成すると共にリーダー達の取りまとめ役でもあります。
駅や車掌所のリーダーはしばしば見かけますが、チーフリーダーは滅多にお目にかかれません。
この邂逅に私は感動し、TJライナーさんに熱く語ってしまいました。



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そして9:00、駅員達の誘導によって行列が動き出しました。
ぞろぞろと数珠つながりのまま、南口待合スペースへと向かいます。
行列の脇では旭川支社の背広組(非現業社員)が「お一人様5セットまで」との但し書きを掲げていました。



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売り場への道中には布やシールを被せたパーテーションが並んでいます。
ここは10:00から写真展の会場となります。



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待合スペースの椅子やテーブルには「11月22日13時以降使用禁止」との注意書きが貼られていました。



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9:51、いよいよ特設カウンターが迫ってきました。
営業職の駅員達が応対に当たる中、営業助役は耳に着けた無線で構内各所と連絡を交わしていました。



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カウンターには記念入場券の見本が置かれていました。
1セットにつき1,000円です。



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まずはTJライナーさんのご友人が記念入場券を5セット購入。
続いてTJライナーさんは1セット。
私は2セットを購入しました。



旭川駅新駅舎10周年記念入場券a02

1セットに付く記念入場券は5枚。
裏面には旭川駅の写真がプリントされており、これを3枚1組、2枚1組で繋げると1枚の写真が出来上がるようになっています。
上は3枚1組の方。
表面に印刷された列車は、キハ183系貫通顔の「サロベツ」、キハ183系スラントノーズの「大雪」、ふらの美瑛ノロッコ号。
裏面には建設中の4代目駅舎と、古き善き「民衆駅」の風情を残した3代目駅舎、そして「北彩都あさひかわ」の一環として開業した北彩都病院が写っています。



旭川駅新駅舎10周年記念入場券a03

こちらは2枚1組の方。
表面には789系1000番台「カムイ」、キハ183系「旭山動物園号」を印刷。
裏面は旭川駅の4代目駅舎を正面から撮影した写真となっています。



旭川駅新駅舎10周年記念入場券a01

記念入場券には雪の結晶を描き、旭川駅の写真を5枚載せた台紙が一緒に付いています。



旭川駅新駅舎10周年記念入場券a04

台紙の裏面は木目調で、4代目駅舎が完成するまでの大まかな歩みを記したミニ年表が載っています。



旭川駅新駅舎10周年記念入場券a05

これに5枚の記念入場券を、裏面にして置くと中々に映えます。


購入後もイベントは続きますが、長くなったので今回はここまで。


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※写真は全て2021年11月23日撮影
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最終更新日 : 2022-01-23

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