引き続き2021年10月31日に執り行われた、札幌市電の「親子電車」ことM100形M101号車のラストランを取り上げましょう。
車内があまりの大混雑になったためM101号車は急遽、中央図書館前電停で営業運転を中止。
そして15:21に電車事業所へ入庫した・・・とここまでは既に書いたとおりです。
M101号車は車庫の裏手まで回送した後、再び修繕庫Dに納まりました。
15:26に前進。
仕切り直して出庫か・・・と思いきや、修繕庫のすぐ手前で停まってしまいました。
しかも程無くヘッドライトを消灯。
札幌市交通局 札幌市電 M100形M101号車 親子電車 JR北海道 国鉄 臨時列車
15:28、車庫2番線から240形241号車が表に移動。
カーブに差し掛かったところで停止。
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241号車から女性運転士、M101号車から眼鏡をかけた男性運転士がそれぞれ下車し、事務所へと向かいます。
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暫く様子を伺うもM101号車が動き出す気配はありません。
すると近くにいた白髪混じりの鉄道ファンが我々に声をかけてきました。
曰く「M101号車はラストランを打ち切ると小耳に挟んだ」との事。
確かに20分ほど待っても静止したままなので、これは本当にラストランは終わってしまったんだろうな・・・と話し合いました。
諦めて大通方面に引き返すか・・・と内回りの250形252号車に乗り込みました。
すると驚いた事にM101号車が再び交差点に向かっていくではありませんか!!
ラストランが再開するぞ、という事で我々は15:47、隣の中央図書館前電停で下車しました。
札幌市交通局 札幌市電 M100形M101号車 親子電車 JR北海道 国鉄 臨時列車
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素早く横断歩道を渡り、M101号車にカメラを向けます。
藻岩山を背にツートンカラーが接近。
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中央図書館前電停の東側、プロム山鼻(東光ストア等が入居するビル)の手前には折り返し用の分岐器があります。
これを過ぎた場所にM101号車は一旦停車し、すぐさま方向転換して外回りに移動する事になります。
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・・・とその前に、外回りを8510形8512号車が先行。
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8512号車の通過を見届けると15:50、M101号車は後に続いて外回りへ転線。
本当は渡り線の上を走る姿を捉えたかったのですが、折悪しくクルマに被られてしまいました。
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転線するも電停には8512号車が停車中。
安全地帯を前に詰まってしまいました。
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8512号車が先発した後、M101号車は客扱いを再開。
15:53、中央図書館前電停を出発しました。
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夫婦水入らずでM101号車を撮影。
沿線で生まれ育った中高年にとってM101号車は昔懐かしい存在です。
ラストランの再開を見届けた後は、内回り電車に乗って中島公園通電停に移動。
どっしりと構える「朝日レジデンス」は1968年6月竣工で、当地のランドマーク的存在です。
1階にはラルズマート中島公園店が入居しています。
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16:35、M101号車が中島公園通電停に姿を見せました。
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16:36、8520形8522号車と離合。
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歴史ある朝日レジデンスを横目に、M101号車は山鼻線を南下します。
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日が暮れたらすすきの交差点に移動。
17:22、ブラックニッカの電飾看板を掲げる「すすきのビル」と共にM101号車を撮影。
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ブラックニッカを横切るとそこはすすきの電停。
ラフィラの穴が一向に埋まらず、やや寂しさを感じる風景ですね。
・・・と、こんなところでラストランの撮影を終了。
60年間お疲れ様でした!
なお、M101号車の事を「札幌市電最古参」と喧伝するブログが散見されるので断っておきますが、その認識はハッキリ言って大間違い。
2021年現在、札幌市電の現役車両で最古参なのはササラ電車の雪1形で、在籍する2両とも1949年製です。
旅客車両に限った場合も「道産電車」の210形が1958年製で現役最古です。
そう、実を言うとM101号車は札幌市電に在籍する吊り掛け駆動車の中では若い部類だったんですね。
私は晩飯を日中にM101号車と一緒に撮影した「中国料理 布袋」で取る事にしたのですが、TJライナーさんは「もっと安い店で食べたい」と仰るので別れました。
まあTJライナーさんは市役所の食堂みたいな所で食事を取るのが好きな方ですからね。
布袋での晩飯はザンギ定食Aを注文。
ジャンボなザンギが7個も皿に乗って、お値段は920円です!
食後はリトル・ビーバー(Little Beaver)を聴きながら衆院選の投票所に向かいましたとさ。
※写真は全て2021年10月31日撮影
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最終更新日 : 2021-12-12