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2021-02-06 (Sat) 08:59

札沼線篠路駅[2] マンション前の簡易駅舎とJR篠路変電所

篠路駅a126

引き続き石狩管内は札幌市北区篠路4条7丁目にある、JR北海道の篠路(しのろ)駅を見ていきましょう。
ホーム上の駅名標は1991年3月の路線愛称設定に伴い設置された、「学園都市線」の名を掲げた物です。
JR北海道の旅客案内に加え、Googleマップや市販の地図でも学園都市線と表示しており、正式名称の「札沼線」を使う機会は減りつつあります。
私の友人(非鉄)も札沼線沿線に住んでいるのですが、1990年代に家族で移住してきた事もあって札沼線の名を知りませんでした。
雨竜郡沼田町までの線路が廃止されて50年が経過し、もはや札沼線の3文字は形骸化していると言えるでしょう。


JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム
篠路駅a101
JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム
篠路駅a102
JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム
篠路駅a103
JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム
篠路駅a104

2面2線の相対式ホーム。
駅本屋側から上り列車(札幌・新千歳空港方面)の発着する1番線、下り列車(あいの里公園・石狩当別方面)が発着する2番線です。
両ホームとも全長は20m車6両分ほどで、盛土式ホームと桁式ホームの構成比は半々くらい。
床面は全面的にアスファルト舗装を施しており、視覚障害者誘導用ブロックを端から端まで敷いています


JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム 跨線橋
篠路駅a105
JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム 跨線橋
篠路駅a106

両ホームを繋ぐ跨線橋。
国鉄北海道総局が1980年代にローカル線区の交換駅に建設した跨線橋と酷似しており、築87年の駅本屋に対し幾分新しい印象です。


JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム 跨線橋
篠路駅a121

この跨線橋の階段には黄色い歩行者標識シールが貼られています。
それ自体は珍しい事でもありませんが・・・


JR北海道 国鉄 札沼南線 プラットホーム 篠路駅 相対式ホーム 跨線橋
篠路駅a122

・・・このシールを設置したのは札幌エルムライオンズクラブ。
奉仕活動の一環として2001年10月に貼り付けたもので、内壁にはJR北海道が掲示した解説板があります。


保線線 側線 篠路駅 JR北海道 国鉄 札沼南線 学園都市線 学都線 留置線
篠路駅a108
保線線 側線 篠路駅 JR北海道 国鉄 札沼南線 学園都市線 学都線 留置線
篠路駅a107

2番線ホームの裏手には1本の貨物側線が残っており、保守用車の留置線として活用されています。
か細い30kmレールが敷かれた薄い道床を眺めていると、2020年5月に廃止された札沼線末端区間(北海道医療大学~新十津川間)を思い出してしまいますね。


保線線 側線 篠路駅 JR北海道 国鉄 札沼南線 学園都市線 学都線 留置線
篠路駅a123

ちなみに駅本屋のホーム側には・・・



篠路駅a124

・・・「保線線電気融雪器」と書かれた電気設備があります。
まさしく保守用車の留置線と化した貨物側線に関わる設備ですね。
2番線から保線線に分岐する転轍機にはメルター(電気融雪器)を設置しており、それを操作するスイッチを駅本屋側に配置しているという訳です。


簡易駅舎 篠路駅 プレハブ駅舎 構内踏切 篠路駅 業務委託駅
篠路駅a120
簡易駅舎 篠路駅 プレハブ駅舎 構内踏切 篠路駅 業務委託駅
篠路駅a109

保線線の更に外側には、プレハブ小屋のような小さな西口駅舎があります。
2番線と西口駅舎を繋ぐ構内踏切は線路上に遮断かんを架けた風変わりな姿で、警報機の類は一切ありません。


簡易駅舎 篠路駅 プレハブ駅舎 構内踏切 篠路駅 業務委託駅
篠路駅a110

構内踏切から2番線ホームへは階段があるのみで、バリアフリー化は成されていません。


簡易駅舎 篠路駅西口駅舎 プレハブ駅舎 構内踏切 業務委託駅
篠路駅a111
簡易駅舎 篠路駅西口駅舎 プレハブ駅舎 構内踏切 業務委託駅
篠路駅a112

西口駅舎は2007年に始まった篠路駅西側の再開発に伴い、新たに建設されました。
札幌市による再開発事業の正式名称は「JR篠路駅西第2地区第一種市街地再開発事業」。
以前の西口側は東口(駅本屋)側と同様、札幌軟石や赤レンガで造られた農業倉庫が集まっていました。
しかし国鉄が1979年2月に札沼線全区間の貨物営業を廃止してからは空き倉庫ばかりになり、市役所曰く「土地利用が不健全な状況」が続きました。
そのため市街地再開発、西口駅前広場の整備などを求める声が多く、市役所が総工費32億円をかけて共同住宅地を整備する事となったのです。
まずは2007年10月に施設・建築物の工事に着手。
分譲マンションの「エクセルシオール篠路ステーションフロント」、札幌市借上市営住宅の「レジデンス壱番館」と「レジデンス弐番館」、合わせて3棟のマンションを建設し、並行して篠路駅西口駅前広場の整備を進めました。
そして2008年10月、西口駅前広場の供用を開始し、同時に西口駅舎がオープンしたという訳ですね。


簡易駅舎 篠路駅 待合室 構内踏切 篠路駅西口駅舎 業務委託駅 改札口
篠路駅a114
簡易駅舎 篠路駅 待合室 構内踏切 篠路駅西口駅舎 業務委託駅 改札口篠路駅a115
簡易駅舎 篠路駅 待合室 構内踏切 篠路駅西口駅舎 業務委託駅 改札口
篠路駅a113

西口駅舎の待合室。
目前に3棟のマンションがあり、その周辺に戸建て住宅が軒を連ねるロケーションにしてはかなり狭いです。
まさしく簡易駅舎の装い。


簡易駅舎 篠路駅 待合室 構内踏切 篠路駅西口駅舎 業務委託駅
篠路駅a127

改札口に設置されているのはガードの甘い簡易改札機です。
こんなに狭くても一応は駅事務室を設けていますが、東口の駅本屋と違って常駐する駅員は1人も居ません。
住宅街でこの設備となれば、キセル乗車の温床になっているんじゃないかと心配になりますね。
そんな懸念材料も2025年の高架化完成によって、改札口が集約されれば解消するでしょう。


篠路変電所 札幌電力所 札幌電力区 JR北海道 国鉄
篠路駅a116

篠路駅西口の南側、線路沿いに窓の無いコンクリート建築があります。


篠路変電所 札幌電力所 札幌電力区 JR北海道 国鉄
篠路駅a117

建物の四方は金網に囲まれています。
門扉の右脇に掲げた表札を見ると・・・


路変電所 表札 看板 札幌電力所 札幌電力区 JR北海道 国鉄
篠路駅a118

・・・「北海道旅客鉄道株式会社 篠路変電所」と書かれています。
この変電所は2012年6月、札沼線桑園~北海道医療大学間の電化開業に伴い本稼働を開始しました。
ここで発電所から送られてくる電力を変成し、札沼線の架線(電車線)に供給しているんですね。



篠路駅a119

表札の下には篠路変電所に関わる連絡先として、札幌電力所と札幌電力指令の電話番号を表示しています。
札幌電力所は国鉄時代の1968年7月、札幌電気区から電力保守部門(本区電力テーブル・小樽電力支区・札幌電力支区・札幌変電支区)を分離して発足した札幌電力区を前身としています。
電力区とは駅舎・事務所棟などの電灯や、配電線、き電線、電車線、送電線など各種電力設備の保全を担当する現業機関の事。
札幌電力区は函館本線小樽~滝川間の電化開業に対応するべく開設されたもので、札幌・小樽周辺に点在する電力設備の保全を担ってきました。

1987年4月の分割民営化に伴いJR北海道が札幌電力区を継承。
札幌貨物ターミナル駅構内の電力設備については、JR貨物が新設した札幌電気区(現:北海道保全技術センター)に引き継ぎました。
JR北海道は1990年3月、現業機関の組織単位「区」を「所」に改称・統一する組織改正を実施しています。
この改正では車掌区を「車掌所」、運転区を「運転所」、保線区を「保線所」、営林区を「営林所」、建築区を「建築所」、機械区を「機械所」、電力区を「電力所」、信号通信区を「信号通信所」、電気区を「電気所」に改称・統一。
札幌電力区についても右ならえで「札幌電力所」に改称しました。
2021年現在、札幌電力所は札幌市西区二十四軒2条1丁目の函館本線高架下に所在。
所長を筆頭に助役、エキスパート職(技師・技師補)、電気係員(電気技術主任・電気技術係・電気係)、事務員(事務主任・事務係)が勤務し、派出所を構えず本所1ヶ所のみで札幌近郊や小樽・倶知安方面の電力設備を保全しています。


721系 札幌運転所 篠路駅 札沼線 学園都市線
篠路駅a125

篠路駅1番線に入線する721系。


※写真は全て2020年12月12日撮影
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最終更新日 : 2021-02-06

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