タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2020-08-14 (Fri) 22:18

ロイヤルエクスプレス試運転、石勝線の追分駅に停車

ロイヤルエクスプレスat追分駅a01

東急グループの伊豆急行が保有する2100系5次車「THE ROYAL EXPRESS」はまもなく、JR北海道と東急のタイアップにより3泊4日、計3回に渡る北海道クルーズに充当されます。
来道の直後には動力車乗務員(運転士・主任運転士)を集めた講習会を開催し、更に7月28日からは営業線での試運転を開始しています。
「THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~」は4日間を通し、札幌→池田→釧路→知床斜里→北見→旭川→札幌と道央・道東・道北の鉄路をぐるりと一周する行程が組まれており、当然ながら試運転も同様のルートで実施しています。

これまでの試運転は7月28日~7月31日、8月1日~8月4日、8月5日~8月8日の3回。
3回目の後は札幌運転所にて暫しの小休止を挟み、8月14日に4回目となる試運転を開始しました。
9日以降は動きが見られず、「もしかするとお盆中は走らないか・・・?」と思っていたのですが、たまたま追分駅周辺の鉄道施設(駅舎・保線管理室・マルタイ車庫など)を撮影しに行った折に試運転列車を拝む事が出来ました。
この時はタイミング良く入場券を買ってプラットホームに出ており、石勝線の千歳方から黄ガマの接近を視認するや島式の2・3番線ホームに移動。
まずはロイヤルエクスプレスが下り場内信号機を通過した直後にカメラを向け、上り出発信号機・進路表示機と絡めてシャッターを切りました。
出発信号機は左から「石2」、「ム2」、「石4」、「ム4」との表示札を付けており、「石」は「石勝線」、「ム」は「室蘭本線」に結びつく信号機である事を意味しています。
駅構内で撮影するからには少しでも、北海道の鉄道をロイヤルエクスプレスが走っているというシチュエーションを感じ取れる写真にしたかったのです。


JR北海道 東京急行電鉄 伊豆急行 アルファリゾート21 DE15形 臨時列車 JR貨物
ロイヤルエクスプレスat追分駅a02

進路表示機と1・4番線出発信号機を掲げたビームを潜り、駅舎側の1番線ホームへと向かいます。
かつて「鉄道の町」として名を馳せた追分に相応しく、車輪のシンボルマークを掲げた安平町営住宅を横目に、黄・ホワイトベージュ・濃紺の3色編成が前進。
伊豆急2100系を改造したロイヤルエクスプレスは直流電車(直流1500V対応)のため、非電化区間が多い上に電化区間は全て交流電圧(在来線20,000V)というJR北海道の線路を自走する事は不可能です。
したがって編成先頭には牽引機としてDE15形2両を連結し、なおかつ東急がJR東日本から購入した中古車、マニ50-2186を電源車としています。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ 勇払郡安平町追分 水郡線営業所
ロイヤルエクスプレスat追分駅a03
DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ 伊豆急2100系
ロイヤルエクスプレスat追分駅a04

町営住宅団地を通過すると、もうすぐプラットホーム。
ロイヤルエクスプレスはディーゼル機関車、電源車、客車を合わせて8両編成です。


THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~ 50系客車 ゆうマニ
ロイヤルエクスプレスat追分駅a05

黄ガマ重連のすぐ後に連結されたマニ50-2186。
編成最後尾でなくともテールランプが点灯していました。


伊豆急2100系 東急 THE ROYAL EXPRESS~HOKKAIDO CRUISE TRAIN~
ロイヤルエクスプレスat追分駅a06

伊豆急2100系のクハ車は前後ともにパノラマカーですが、北海道クルーズでは編成の都合により最後尾でしか展望を楽しめません。


北海道クルーズトレイン 伊豆急2100系
ロイヤルエクスプレスat追分駅a07

2100系に目を凝らすと、試運転中とはいえ客室内の照明を点けた状態でした。


北海道クルーズトレイン 伊豆急2100系 追分駅 駅舎 室蘭本線 石勝線
ロイヤルエクスプレスat追分駅a08

12:11、追分駅1番線に停車。
追分駅は運転士の交代に伴う運転停車のため、客室ドアは開きません。


北海道クルーズトレイン 伊豆急2100系 追分駅 札幌車掌所 白服 盛夏服 制服
ロイヤルエクスプレスat追分駅a09

ロイヤルエクスプレスの列車乗務を担当するのは札幌車掌所リゾートチーム。
車掌は特急列車と同じ白い盛夏服を着て乗務します。
白服車掌とロイヤルエクスプレスのツーショットを撮れたのは嬉しい限り。


北海道クルーズトレイン 伊豆急2100系 追分駅 札幌車掌所 白服 盛夏服 制服
ロイヤルエクスプレスat追分駅a10

12:13、先頭では運転士の引き継ぎが済んだようです。
2人の車掌がホームに出て前方を注視。
出発反応標識の点灯を確認して「石勝線出発現示よし!」と指差称呼を行います。


北海道クルーズトレイン 伊豆急2100系 追分駅 札幌車掌所 白服 盛夏服 制服
ロイヤルエクスプレスat追分駅a11

背の高い車掌が指差称呼をすると、相方の車掌も続けて指差称呼。



ロイヤルエクスプレスat追分駅a12

後から指差称呼した車掌は黄色い電子ホイッスルを携帯していました。
1人だけ電子ホイッスルを持っているという事は、おそらくこちらの方が本務車掌だったのでしょう。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ 伊豆急2100系
ロイヤルエクスプレスat追分駅a13

伊豆急2100系の車内ブザーではDE15形の運転士に合図を送れないため、車掌は一般的な客車列車と同じく携帯無線機で運転士に出発合図を出します。
12:14、黄ガマ重連がエンジンを唸らせ、新得方面に向けて前進を始めました。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ 伊豆急2100系
ロイヤルエクスプレスat追分駅a14

意外にも鉄道ファンがほとんどおらず、いたって静謐な追分駅構内。
下り出発信号機が青信号を出し続ける中、ロイヤルエクスプレスも順調に滑り出します。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ 伊豆急2100系
ロイヤルエクスプレスat追分駅a15

黄ガマがビームを潜ると、「石1」の出発信号機は赤に変わりました。
ロイヤルエクスプレスの出発後、1番線に入線する列車は暫くありません。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ アルファリゾート21
ロイヤルエクスプレスat追分駅a16

編成がプラットホームを出切ったら、ゆっくりと転轍機を通過していきます。


DE15形重連 DE15-1542 DE15-1545 黄ガマ アルファリゾート21
ロイヤルエクスプレスat追分駅a17

ロイヤルエクスプレスはこれから新夕張駅を経由した後、日高山脈を越えて十勝平野へと抜けます。
島式ホームでは鉄道好きの男の子が、お母さんと共にロイヤルエクスプレスを見送っていました。


追分保線所 追分駅乗務員室 駅舎 駅本屋 駅事務室 運転士 札幌運転所
ロイヤルエクスプレスat追分駅a18

後任にバトンを渡してカマを降りた運転士達は駅舎に移動。
「追分保線所」、「乗務員室」の表札を出した駅事務室の勝手口に進み、次の乗務まで休憩します。
「乗務員室」の表札は2005年3月まで、追分駅所属の動力車乗務員を配置していた名残です。

余談ですが追分保線所は駅舎の2階に本所(総務・技術管理部門)を構えており、1階部分の南側が駅事務室・宿直室として使用されています。
追分保線所は1990年代より保線と電気を統合した現業機関の「追分工務所」として機能しましたが、JR北海道が2016年4月に保線管理体制の強化を目的とした組織改正を実施した事により、電気部門が分離されて現在の保線所に改組されました。
駅構内北部の道道226号線沿いには、軌道検査・工事監督などを担当する追分保線所追分保線管理室があります。
なお、分離された電気部門については岩見沢電気所追分派出所となり、駅舎北側の平屋部分に事務室を構えています。


※写真は全て2020年8月14日撮影

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最終更新日 : 2020-08-30

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