タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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2020-02-10 (Mon) 23:39

夜に臨時列車も運転!札沼線末端区間最後の冬を彩る「エキアカリ2020」[2]

札沼線新十津川駅ekiakari-2

引き続き札沼線末端区間5駅で「札沼線エキアカリ2020」が開催された、2020年2月1日の模様を日が昇っているうちから取り上げましょう。
石狩当別駅から5425D(石狩当別7:45始発)に乗り込み、定刻通り9:28に終点の新十津川駅に到着したのでした。
ホームに降り立って早々、キタキツネと対面する事になるとは思いませんでしたねw
札沼線北海道医療大学~新十津川間の廃止まで残り3ヶ月、駅舎の手前には「ありがとう札沼線 ラストラン令和2年5月6日」と書かれたのぼり旗が並べてあります。


JR北海道 国鉄 学園都市線地区駅 札沼線 新十津川駅 木造駅舎
札沼線新十津川駅ekiakari-6

かつての改札口には「ラストランまであと95日」と、営業最終日に向けてカウントダウンを重ねる看板が置かれています。
ちなみにこの改札口、床面をよく見るとパイプ組みラッチの根元がくっきりと残っています。
ラッチ跡を眺めていると、国鉄時代に勤務した駅員の気配を感じ取れます。


札沼線エキアカリ2020 新十津川駅 木造駅舎
札沼線新十津川駅ekiakari-4

駅前には雪山が築かれており、その上に地元の方々がスコップを持って登り・・・



札沼線新十津川駅ekiakari-5

・・・夜の「エキアカリ」に間に合わせるべく階段の形に掘っていました。
駅舎周辺のライトアップを一望できる展望台を作っていた訳ですね。
サイドには穴を開けてかまくらとしても活用できるようにする目論見。



札沼線新十津川駅ekiakari-7

駅前北側には新十津川町観光協会がプレハブ小屋を設置し、お土産屋の「しんとつかわ駅市」として営業しています。
開店時間は9:00~10:30、僅か1時間半の営業です。
紫の懸垂幕には新十津川町民のルーツ、奈良県吉野郡十津川村から受け継いだ菱十字の紋章が風に揺られています。
新十津川駅は夜に改めて再訪しますが、駅市はいつも通り午前中しか営業しません。
「せっかくなので今のうちに買物をしよう」と思い立って入店し、「金滴酒造酒粕使用 酒粕チーズカレー」と「金滴甘酒丹切飴」を購入しました。
新十津川名物と言えば、やっぱり金滴酒造でしょう。
清酒を取り扱っていないのが少々惜しくはありますが、クルマで駅に来た人が飲酒運転する可能性を警戒しての事でしょうし仕方ないかなと思います。
近隣の砂川市では酒を飲んでカーチェイスした輩が軽ワゴン車に激突し、軽ワゴン車の5人家族が死傷するという悲惨な事故もありましたからね・・・。


新十津川駅 木造駅舎 待合室 出札窓口 手小荷物窓口
札沼線新十津川駅ekiakari-8

待合室の様子。
2018年4月より駅事務室は新十津川町観光協会が観光案内所に転用しており、出札窓口と手小荷物窓口の板が外されて往年の姿が蘇りました。


新十津川駅 木造駅舎 待合室 出札窓口 手小荷物窓口
札沼線新十津川駅ekiakari-9

出札窓口では終着駅到達証明書を交付するほか、札沼線カレンダー(何と定価50%OFFの500円!)、記念入場券、札沼線DVD、コラム集『新十津川駅発なまら空知』などを販売しています。


札沼線エキアカリ2020 ポスター 新十津川駅 出札窓口 新十津川町観光協会
札沼線新十津川駅ekiakari-16

出札窓口には「札沼線エキアカリ2020」のPRポスターも貼られていました。
新十津川駅での開催時間は18:00~19:30。
ポスターの下段には1972年6月に廃止された札沼線新十津川~石狩沼田間の沿線に位置する、雨竜郡雨竜町の地域おこし協力隊による「ランターンの作り方」が掲載されています。
ランターンを作って皆で夜の臨時列車を出迎えよう、という訳ですね。


新十津川駅 木造駅舎 待合室 出札窓口 手小荷物窓口
札沼線新十津川駅ekiakari-10

手小荷物窓口の方は窓ガラスが閉まったままで、チッキ台の上に新十津川周辺の観光情報を紹介する冊子が陳列されています。


新十津川駅 木造駅舎 待合室 出札窓口 手小荷物窓口
札沼線新十津川駅ekiakari-11

手小荷物窓口の窓サッシにはカウントダウンの黒板がぶら下がっています。
その隣にはミニチュアサイズの駅名標。



札沼線新十津川駅ekiakari-12

でもって更に隣には新十津川町の特産品をPRするウッドクラフト。
道内きっての稲作地帯・空知の一角を担う新十津川町では「ゆめぴりか」と「ななつぼし」が栽培されており、他に赤肉メロンや「ヴルストよしだ」のハムソーセージも有名です。



札沼線新十津川駅ekiakari-14

手小荷物窓口の右端には、観光案内所が過去3ヶ月間の「新十津川駅着降車人数」を記録したカレンダーを掲示しています。
この日の降車人数は36人、その中に私も含まれています。
年末休暇にぶつかったとはいえ、2019年12月末の87人、97人は凄まじいな・・・。
キハ40系1両当たりの定員は96人ですから、この数字を見ると結構な混雑だった事が分かりますね。
いや、もしかしたら2連を組んで走ったのかも知れない・・・と考えると、案外驚くほどでも無いのかも知れませんが。
部分廃止の方針が決まってから、ちょくちょくキハ40系2連で運転しているんですよね。



札沼線新十津川駅ekiakari-13
札沼線 臨時列車 新十津川駅 発車案内板 発車標 改札案内板 吊り札
札沼線新十津川駅ekiakari-15

観光案内所が開設されてから、改札口には有人駅時代のように改札案内の吊り札が掲示されるようになりました。
とはいえ改札を担当する駅員は不在ですが・・・。
まあ、石狩月形駅も駅員による改札業務を省略していながら吊り札を出していますから、この場合は「改札中」の意味合いではなく、発車標みたいな使い方だと言えるでしょう。
面白いのはこの日、先発の5426D(新十津川10:00始発)から9時間23分後に出発する臨時列車の札まで出しているという事。
ご丁寧に「臨時」の2文字を冠しています。
ラストラン間近になったら再び増発されるでしょうねえ。



札沼線新十津川駅ekiakari-1

折り返し出発までの32分間は、あっという間に過ぎるもの。
頃合を見てホームに移動します。



札沼線新十津川駅ekiakari-18

単式ホーム上ではJR北海道から札沼線沿線の立哨警備を受注している、㈱全道警備センターの警備員が警戒を続けています。



札沼線新十津川駅ekiakari-19

5426D(新十津川10:00始発・石狩当別行き普通列車)の乗客は下り5425Dで新十津川駅に降り立った後、石狩当別・札幌方面に引き返す人が多め。
この中に夜の臨時列車も乗ろうという人がどれだけいたのやら。



札沼線新十津川駅ekiakari-3

定刻通り10:00、5426Dが新十津川駅を出発します。
改札口の手前では地元の方々が「札沼線ありがとう」との横断幕を掲げ、気動車がホームを出るまで手を振り続けていました。



札沼線新十津川駅ekiakari-20

新十津川駅を出てすぐの右カーブを超えて、後は下徳富駅まで直線区間をのびのび快走・・・と思いきや、みるみる減速し出して10:07に踏切のすぐ手前で停車してしまいました。
踏切防護柵の裏側に付いた看板を見ると「下徳富下4号線踏切」と読めます。
何と進行方向右手前の遮断かんが降りない事象が発生!
本務運転士が補助運転士に対し「ちょっと見てこい」と声をかけると、補助運転士は乗務員室扉を開けて降車し、遮断機の状態を確認しに行きました。



札沼線新十津川駅ekiakari-21

2、3分ほどで補助運転士が乗務員室に戻ってきました。
手動操作を試みたら問題なく作動したとの事。
しかし大事があっては困ると、本務運転士は運転を再開する前に、業務用携帯電話を取り出して施設指令に連絡します。
下徳富下4号線踏切、進行方向右手前の遮断かんが降りていない状態でした。72km255m地点です。こちらで操作したら復旧しましたが念のため点検願います
しばらくやり取りが続いた後、10:12に運転再開となりました。
その後、浦臼~新十津川間を2往復した回送列車は同様のトラブルに見舞われなかった模様。
事故に繋がらず安心しました。
そして走行中の車内から沿線の異常を見逃さず、適切な対応をされた運転士さんにも頭が下がる思いです。



札沼線新十津川駅ekiakari-22

その後は6分遅れで推移し、10:28に浦臼駅で下車しました。
運賃を支払うと運転士さんは「ありがとう!」と朗らかに返してくださいました。
今回は迷った末、夜の訪問を諦めた浦臼駅ですが、せめて準備中の様子だけでも見ておきたいと思い日中に訪れる事にしました。




※写真は全て2020年2月1日撮影
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最終更新日 : 2020-02-16

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