一昨日(2019年9月22日)の午前中、滝川駅から函館本線の普通列車に乗り込むと、「苗穂工場に733系1000番台が現れた」との情報をキャッチしました。
これは見に行くしかあるまいと思い、岩見沢駅で乗り換えを挟みつつ苗穂駅まで直行。
連絡通路のガラス越しに構内を俯瞰すると、外側の試運転線に「はこだてライナー」が留置されています!
今や札幌圏の主力である733系0番台・3000番台とは異なる、紫の帯を引いた姿は大いに目立ちますね。
函館運輸所から遠路はるばる回送されてきたのはB-1003編成。
クハ733-2003の前面には赤い最後尾標識を掲出しており、まだ入場したばかりのようです。
JR北海道 苗穂工場 函館運輸所 函館本線 苗穂駅 苗穂運転所
北海道新幹線新青森~新函館北斗間が新規開業した2016年3月、同時に函館本線函館~新函館北斗(旧:渡島大野)間も交流電化されました。
この電化区間を行き来する新幹線リレー列車として設定されたのが「はこだてライナー」であり、函館運輸所に3連4本が配属された733系1000番台を充当しているのは周知の事実です。
函館運輸所の至近には五稜郭車両所(旧:国鉄五稜郭工場)があり、JR北海道函館支社管内における車両の全般検査・重要部検査・車体修繕などを受け持っています。
しかし同車両所にはモーターの検査設備が無いため交流電車の検修が出来ず、全検・要検の際にはディーゼル機関車に牽引されて苗穂工場まで移動するはめになるのです。
苗穂工場 はこだてライナー 733系1000番台 B-1003編成 岩田地崎建設 苗穂駅
苗穂ならではの写真を・・・と考えて道内ゼネコンの最大手、岩田地崎建設㈱本社ビルとのツーショットを撮影。
岩田地崎建設の前身である岩田建設㈱は国鉄時代、苗穂駅に直結する貨物専用線を有していました。
部品科検修場手前の留置線には「はこだてライナー」と入れ替わり函館運輸所を去った789系0番台と、キハ283系の中間車、アルミ車体の735系A-101編成が静かに佇んでいます。
733系1000番台 はこだてライナー 789系0番台 735系 苗穂工場 国鉄
欲が出て滅多に見られない共演を狙いましたが、何とも分かりづらい微妙なカットが出来上がりましたw
苗穂駅ラッチ内の窓からも眺めます。
キハ283系、キハ183系1500番台ならまだしも、トレイン・オン・トレインの試作車までいるという異次元な顔合わせです。
部品科でモーターやブレーキ等の検査・修繕をし、組立科が車両に部品を組み込み直すと、品質管理科が出場検査という名目で構内試運転を実施します。
もう暫く待つと試運転線を往復する「はこだてライナー」が見られるだろうな・・・と思いきや、屋根をよく見るとパンタグラフが外されているではありませんか!
これは一体どうした事か。
まあ工場にもパンタグラフの在庫があるでしょうから、それを付けて構内試運転に臨むのかも知れませんね。
そして函館に帰ってからは本線上で試運転に入る事でしょう。
※写真は全て2019年9月22日撮影
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最終更新日 : 2019-09-24