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2019-09-09 (Mon) 23:46

2019/9苗穂工場一般公開[1] 苗穂小学校100周年記念壁画と機関車職場

なえこう1

2019年9月7日、JR北海道苗穂工場(同居するJR貨物苗穂車両所を含む)の一般公開が開催されました。
同工場の一般公開は2009年度まで「鉄道の日」記念イベントの一環として毎年10月に開催され、2010年度以降は9月開催(2011年度は社内の不祥事が相次ぎ自粛)に変更の上で継続されてきました。
しかし2018年度は北海道を襲った胆振東部地震の影響で残念ながら中止に。
今回は実に2年ぶりの開催となり心が躍りました。



なえこう2

一般公開の開催時間は例年通り9:30~15:00。
事前に札学鉄研OB会の先輩である新特急なすのさんと待ち合わせし、地下鉄東西線のバスセンター前駅から歩いて9時過ぎに苗穂駅へ。
新特急なすのさんは9:26着の函館本線154M(江別8:57始発・札幌行き普通列車)で移動中でした。




駅コンコースのセブンイレブンではボズ・スキャッグスの代表曲「Lowdown」が流されていました。
4ヶ月前の2019年5月に来日し、東京、大阪、仙台などで公演したボズ・スキャッグス。
俺もライブに行きたかったなあ・・・。
日程の都合が付かなくてダメでした。



なえこう6

セブンイレブンの店先にはホワイトボードが置かれ、苗穂工場一般公開のポスターを掲示すると共に「苗穂工場は北口から→」と手書きで案内を出していました。
旧駅舎時代に比べて苗穂工場への移動が格段に楽になりました。
ただ、2009年以前の一般公開は苗穂運転所との同時開催だったため、5・6番線ホームから社員用の跨線橋を渡って直接入場できましたけどね。



なえこう3

新特急なすのさんの到着まで20分ほど時間があり、暇を持て余した私は連絡通路の窓越しに苗穂工場を俯瞰。
鉄屑置き場に面した留置線にはキハ283系2両、キハ40系350番台1両、ニセコエクスプレス1両の計4両が安置されています。
この留置線は廃車されて解体の時を待つ車両がよく留置されているのですが、これら4両も近いうちに解体されるのだろうかと思い眺めたものです。
キハ283系については既に900番台2両と量産先行車(キハ282-2001)が解体済みですから、平成世代と言えど油断は出来ません。


キハ40系 DE15形ディーゼル機関車 JR北海道 JR貨物 国鉄
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北海道鉄道技術館前では検修員が集まって開場前の準備中。
シロクニの牽引運転に使われる構内入換用の黄釜(DE15-2516)と、客車役のキハ40-336もスタンバイしています。
ふと黄釜の後ろをよく見ると・・・


キハ40系 山紫水明 山明号 苗穂運転所
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・・・深緑色に塗装されたキハ40-1790も姿を見せています!
これは2018年デビューの「北海道の恵み」に続くキハ40系改造の観光車両であり、2019年9月中旬からの運行開始が発表されていた山紫水明シリーズの「山明号」ですね。
苗穂運転所に在籍し普通列車として函館本線、札沼線で運行されるほか、団臨など観光列車に活用される予定です。
今回の一般公開では山明号のお披露目も実施される訳で、開催予定の告知を受けた時から楽しみでありました。
これについて詳しくは追い追い。



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9:26、新特急なすのさんと合流しました。
一応、TJライナーさんからも「連帯する」との連絡を受けていたのですが、既に苗穂工場に移動したとの事で、残された我々2人で徒歩移動。



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9分ほどで苗穂工場に到着。
正門まで続く大行列に並んで構内へと入ります。



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入場して早々、我々一般来訪者を待ち構えるのは「安全支える工場技術 みんなで高める品質意識」との標語をでかでかと掲示した事務所棟。
この標語看板を見るたび、苗穂工場に来たんだという事を強く感じさせられますね。
ちなみにこちらの事務所棟ですが、現在はJR北海道の子会社である札幌交通機械㈱が自社開発設計部開発課のオフィスとして使用しています。
10年以上前の一般公開ではここの1階事務室も開放されて、721系のボツになったデザイン図が多数展示されていたものです。
中には211系に毛が生えたようなデザインもあったな・・・。



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正門守衛所のすぐ近く、総務科第1自動車車庫の手前には札幌市立苗穂小学校の生徒達が手がけた「100周年記念壁画」が展示されていました。
2019年で開校100周年を迎える苗穂小学校では1995年から、苗穂工場の外壁に絵を描く「鉄道の日記念壁画」を披露しています。
記念壁画の右端には日付が書かれており、これによると一般公開のつい前日に完成したばかりのようです。
新旧苗穂駅舎と共に北海道新幹線H5系が描かれています。



なえこう10

記念壁画を撮影したら構内踏切を渡って南、北海道鉄道技術館の方向へと進みます。
先述したとおり技術館前に山明号が展示されているからですね。


HD300形500番台
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山明号を見に行く前に赤レンガの機関車検修場を見物。
国鉄時代は苗穂工場機関車職場の検修場だった赤レンガは現在、JR貨物苗穂車両所の作業場として使用されています。
赤レンガの手前に停車しているのは、普段は札幌貨物ターミナル駅で入換機として活躍するHD300-502です。
貨物ターミナルでは操車担当の輸送職駅員(輸送係・輸送指導係・輸送主任)が乗り込むボンネット前のデッキは、記念撮影スポットとして開放され子供達に人気でした。



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HD300形の傍にはJR貨物の検修員が2人。
JR貨物は2019年4月に制服をリニューアルしており、車両職(車両係・車両技術係・車両技術主任)が着用する新制服のズボンには警戒色の赤ラインが縦に付いています。
新特急なすのさんとは「なかなか良いアクセントだなあ」と話し合いました。


DE10形1660号機 DE15形1533号機 くしろ湿原ノロッコ号 富良野・美瑛ノロッコ号
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機関車検修場の中にはノロッコ号のカマが2両。
JR北海道のディーゼル機関車についても、JR貨物の機関車検修場で検査を行っているんですね。


DE10形1660号機
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釧路運輸車両所から遠路はるばるやって来た「くしろ湿原ノロッコ号」のDE10-1660。
台車を履いて検査線上に佇んでいます。
釧網本線を走るノロッコ号も2019年で運行30周年を迎えました。


DE15形1533号機
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こちらは旭川運転所から、「富良野・美瑛ノロッコ号」のDE15-1533。
台車が外され、ボンネットも開け放たれた状態です。
検査が終わるまでまだまだ時間がかかりそう。



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ノロッコ釜達の手前には駆動輪が沢山並んでいました。



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「ところでTJライナーさんは何処だ?」と周囲を見渡すと、部品科台車検修場の前にヘルメットを着用した集団を発見。
黒帯入りヘルメットを被ったプロパーの検修員に案内されて、帯なしヘルメットを被った一般人が工場の奥へと進んでいきました。
これは定員制の見学ツアーですね。
・・・という事はTJライナーさんはこちらに参加したと。
もちろん途中参戦する訳にはいかず、仕方ないので我々2人だけで技術館前へと移動する事にしました。


次回に続きます。


【2019年9月7日開催 苗穂工場一般公開の記事一覧】
2019/9苗穂工場一般公開[1] 苗穂小学校100周年記念壁画と機関車職場


※写真は全て2019年9月7日撮影
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最終更新日 : 2019-10-05

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