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2019-01-29 (Tue) 23:29

2017/7山陽旅行【10】 徳山から引き続き山陽本線で岩国へ



山陽本線3306M(新山口5:58始発・岩国行き普通列車)に乗り、定刻通り6:40に徳山駅に着いたのでした。
前回記事で触れたとおり、徳山駅は構内にJR西日本徳山地域鉄道部の本部事務所があります。
JR西日本が2000年4月の職制改正により主任・指導職の各職名を廃止したのは前回に述べたとおりですが、この専門主任車掌というのは2008年4月に導入された「専門職制度」に基づく職名です。
「専門職」とは実務に従事しながら専門的かつ高度な指導を後進に施すベテラン社員を指し、駅・車掌区等には「専門主任」、運転区・保線区・電気区などには「技術主任」や「技術主査」が置かれています。
しかし2000年3月以前の主任とは違い全ての現業機関に置かれる訳ではなく、拝命するには極めて高い実務スキルが求められるため駅長以上の難関職とされています。
吉本さんも専門主任車掌として日々の乗務をこなす傍ら、自らの経験を元に独自のマニュアルを作成したところ、徳山乗務員センターにおける指導車掌のチェックリストとして活用されるようになったといいます。
『輝く匠 安心・安全を支える技術』はこうしたベテラン社員の鉄道にかける情熱を取り上げたコーナーなので、興味のある方は是非ともご覧下さい。

ちなみにJR西日本は専門職制度の導入と共に、各現業機関に「教育助役」という役職を設けています。
この教育助役はOJTの計画・実施を専門に担当する助役です。
国鉄時代からJRに至るまで「指導助役」という担当助役がありますが、こちらは駅輸送本部(運転本部や構内本部とも)、車掌区、運転関係区所(運転区・電車区など)に置かれ、列車の運転に係る業務の指導を行います。
例えば駅輸送本部の指導助役なら、ホームでの列車扱い、信号扱い、操車といった運転取扱業務の指導を担当する訳ですね。
しかし聞くところによると教育助役は駅営業、検修、保線区、建築区、機械区、電気区にも置かれ、各種業務の教育を社員に施す役目を担っているのだそうです。


115系3000番段 広セキN-12編成 山陽本線 JR西日本 国鉄 徳山駅 北海道新幹線


さて、徳山駅には山陽新幹線が乗り入れているため、広島に向かうべくここで新幹線に乗り換え・・・はしません。
国鉄型車両が好きな人間なものですから、引き続き3306Mの115系3000番台に乗る事にします。
3306Mの発車時刻は6:52、徳山駅では12分間の停車となります。
そういえば札幌駅の新幹線ホーム建設を巡って意見が割れた時、現駅案を支持する一般人がTVのインタビューで「在来線の停車時間をもっと短くすれば1・2番線を転用できる筈だ」と言っていました。
しかし地方のターミナル駅で長めに停車時間をとるのはザラにありますから、「札幌に限らず全国各地にある事だから諦めろ」と思ったものです。


JR西日本 国鉄 山陽本線 広島電鉄 宮島口駅 徳山駅 岩国駅


徳山駅が位置するのは山口県周南市の中心部であり、駅前には周南市役所があります。
山陽新幹線も停車する市の玄関口とあって、ホーム上には観光PRのポスターが何種類も貼られていました。
こちらは瀬戸内工業地域の一角を担う工業都市・周南に相応しく、ダイナミックな工場夜景をピックアップしています。





真向かいの3番線にはタラコ色のキハ47形が入線。
岩徳線2227D(岩国7:19始発・岩国行き普通列車)に充当される車両ですね。


キハ47系 キハ47形 岩徳線 徳山駅


2227Dのキハ47形2連は下関総合車両所新山口支所(旧・山口鉄道部車両管理室)の所属。
岩国方からキハ47-109、キハ47-1059でした。
塗装変更前は弥彦線115系に似た黄色と白の広島一般色を纏っていましたね。
北海道に導入されなかったキハ47形は通勤通学ラッシュに配慮した両開きドアを持っています。


JR貨物 JR西日本 山陽本線 115系3000番台 広セキN-12編成 徳山駅


6:47、4番線に山陽本線71レ(広島貨物ターミナル5:16始発・下関行き貨物列車)が入線。
牽引機は新鶴見機関区所属のEF210形134号機でした。




JR西日本 山陽本線 115系3000番台 広セキN-12編成 徳山駅


発車時刻が迫ってきたので再び広セキN-12編成に乗り込みます。





定刻通り6:12、山陽本線3306Mは徳山駅を出発。


下松駅 山陽本線


7:02、下松(くだまつ)駅にて。
徳山地域鉄道部の管理下に置かれ、なおかつJR西日本広島メンテックが駅営業を受託する業務委託駅となっています。
ただし鉄道車両の製造で知られる日立製作所笠戸事業所のお膝元であり、専用線を介した甲種輸送が実施される事があるため、その際はプロパーの運転取扱要員が派遣されて操車・信号扱いを行うようです。
業務委託駅の駅員には運転取扱資格がありませんからね。





こちらが日立製作所笠戸事業所
山陽本線光~下松間の車窓からも眺める事が出来ます。





7:08、光駅にて。
ここまでは瀬戸内海沿岸の工業地域を走ってきましたが、ここからは暫く内陸側を進みます。





7:18、岩田駅にて。
内陸部では長閑な田園地帯を走ります。
田布施~岩田間では竹林が線路に迫る箇所も。


山陽本線柳井駅 柳井金魚ちょうちん


7:30、柳井駅にて。
ここは徳山地域鉄道部が管理する直営駅(社員配置駅)です。
ホームの天井には地元・柳井市の伝統工芸品である「金魚ちょうちん」が吊るされています。
鮮やかな紅白の金魚ちょうちんが可愛らしくお出迎え。
ここからは再び瀬戸内海沿岸を走ります。





海辺のワインディングロードを進んで7:38、大畠駅にて。
駅のすぐ近くには屋代島へと繋がる大島大橋が架かっています。
屋代島は大島郡周防大島町の町役場が置かれている島で、同町は他にも情島(なさけじま)、浮島(うかしま)、沖神室島(おきかむろじま)、笠佐島(かささじま)、前島という5つの有人島を抱えています。
町内の無人島に至っては何と25もあります!
いかにも瀬戸内海らしい光景を前に心が痺れましたね。





大島大橋は1976年7月に開通した全長1,020mの鉄橋で、連続トラス橋としては世界2位の長さを誇ります。
神代~大畠間の車窓から眺めると特に勇壮な姿だと思います。





岩国駅に着くまでの間に115系3000番台の車内を撮影。
同番台は国鉄が山陽本線広島~岩国間に設定した「ひろしまシティ電車」に充当するべく、1982年11月のダイヤ改正に伴いデビューしました。
1983年6月までに計66両が製造され、更に117系の中間電動車を転用した115系3500番台を加えて4両固定編成21本の陣容を築いています。
当初はクリーム1号を基調として青20号の帯を引いた「瀬戸内色」と呼ばれる塗装でした。
従来の国鉄近郊型電車がボックスシートだったのに対し、こちらは転換式クロスシートを採用。
ドア配置も2ドア両開き戸とし115系の中では異彩を放っています。
全車が2002年より開始されたN30体質改善工事を受けていますが、座席モケット、化粧板、床材は国鉄時代からの物をそのまま使っています。
座席に付く黄緑色の手すりは体質改善に伴い付け替えられた物です。





連結部付近には優先席と車椅子スペースが設けられています。
優先席はロングシートとクロスシートの2種類があり、ロングシートの方はJR西日本ではお馴染み、「優先席を必要とする人達」の絵柄を入れたモケットが張られています。
クロスシートの方は竣工時からのモケットはそのままに、緑色の枕カバーを追加して見分けが付くようにしてあります。





乗務員室仕切り。
他の115系と同様、仕切り扉は中間やや右寄りに配置していますが、体質改善に伴い窓の大きな物に交換されています。
助士側の固定窓も体質改善によって大きくなりました。
手前にはロングシートが置かれています。





縦軸式の運転台。
右側の受話器は車内放送装置だった物が車内電話専用に交換されており、助士側にマイク型の車内放送が新設されています。
左下にチラリと見えるのは列車無線用マイクですね。





8:03、終点の岩国駅構内に差し掛かりました。
南側には徳山地域鉄道部岩国施設管理室が建っています。





定刻通り8:04、岩国駅7番線に到着。
2時間近くを共に過ごした115系3000番台とはここでお別れです。





広島へ向かうには1516M(岩国8:06始発・白市行き普通列車)に対面乗り換えとなるのですが・・・





充当車両はステンレスボディの227系広ヒロA31編成でした。
2014年以降、広島地区にて増備が進行している227系ですが、さほど魅力を感じないので見送り。
次の334M(岩国8:23始発・糸崎行き普通列車)に乗る事にしました。







側線には115系2本が留置中。
Jリーグのサンフレッチェ広島ラッピングと広島更新色(ミルクオレ色)のコラボです。
奥に見える建物は乗務員宿泊所でしょうか?


そしていよいよ山口県を後にし、広島県へと足を踏み入れる事になります。
続きは次回で。


※写真は全て2017年7月16日撮影


(文・写真:叡電デナ22@札幌市在住)


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最終更新日 : 2019-07-02

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