タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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Top Page › Archive - 2023年08月
2023-08-31 (Thu)

予讃線の電化に伴い開設された「伊予桜井変電所」

予讃線の電化に伴い開設された「伊予桜井変電所」

前回記事では愛媛県今治市郷桜井2丁目5(旧:越智郡桜井町大字桜井)にある、JR四国の伊予桜井駅を取り上げました。駅の大まかな歴史、駅構内の様子については既に書いたとおりですが、実は駅前広場の南側にも重要な鉄道施設が存在します。それがこちら、伊予桜井変電所です。この変電所は1993年3月18日、当駅を含む新居浜~今治間の直流電化に伴い、国鉄時代の貨物ホーム跡に開設されたものです。発電所から流れてくる高圧電力を...

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2023-08-28 (Mon)

予讃線伊予桜井駅 桜井漆器と日本最初の「月賦販売」

予讃線伊予桜井駅 桜井漆器と日本最初の「月賦販売」

愛媛県は今治市郷桜井2丁目5(旧:越智郡桜井町大字桜井)にある、JR四国の伊予桜井(いよさくらい)駅。1955年2月1日の編入合併まで存在した自治体・桜井町の代表駅です。桜井には国分山(またの名を唐子山)という標高105mの小さな山があるのですが、701年に大宝律令が制定された後、この山の付近に伊予国の国府が置かれたそうです。やがて山頂に「国分山城」が築城され、南北朝時代には新田義貞の弟・脇屋義助が四国へ渡り、伊...

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2023-08-26 (Sat)

石川線野町駅[2] 沿線の盆踊り「野々市じょんから節」の発車メロディ

石川線野町駅[2] 沿線の盆踊り「野々市じょんから節」の発車メロディ

前回記事はこちら。引き続き石川県は金沢市野町5丁目6にある、北陸鉄道の野町(のまち)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、バス乗り場の様子については既に書いたとおりです。今回は電車乗り場の様子を見ていきましょう。待合室の様子。かなりイビツな間取りで、東側に3ヶ所のトイレを設けています。出札窓口と自動券売機。野町駅は北鉄自動車学校の取次所に指定されており、出札窓口に入校申込書を提出する事ができます。...

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2023-08-24 (Thu)

石川線野町駅[1] 松金線・金沢市内線と接続したターミナル

石川線野町駅[1] 松金線・金沢市内線と接続したターミナル

石川県は金沢市野町5丁目6にある、北陸鉄道の野町(のまち)駅。所在地の野町は金沢市中心部の南方に位置し、北陸街道(国道157号線)によって町域が東西に二分されています。もとい野町は清冽な泉がいくつも湧き出ていた事から「泉野」と呼ばれ、いつの頃からか単に「野」と略称するようになったそうです。1594年には加賀藩祖・前田利家が犀川大橋を建設し、金沢の城下町と泉野を繋ぐ交通の便を改善しました。しかし当時の泉野は...

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2023-08-21 (Mon)

【廃線跡】北陸鉄道金沢市内線との併用橋だった「犀川大橋」

【廃線跡】北陸鉄道金沢市内線との併用橋だった「犀川大橋」

金沢市内の最高峰・奈良岳を水源とし、日本海まで注ぐ犀川(さいがわ)の中流に架かる犀川大橋。ここは金沢市中心街の一角、千日町・野町1丁目・片町1丁目の3町域が重なる境界です。国道157号線の緩やかな坂の途中、ビルと日本建築が入り混じる町並みに美麗なワーレントラスの姿を見る事ができます。金沢市史編さん委員会(1998)『金沢市史 資料編17 建築・建設』p.396より引用犀川大橋は1594年、加賀藩祖・前田利家によって架橋...

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2023-08-19 (Sat)

石川線加賀一の宮駅[2] 様々な鉄道資料を展示する駅事務室

石川線加賀一の宮駅[2] 様々な鉄道資料を展示する駅事務室

前回記事はこちら。引き続き石川県は白山市白山町レ59(旧:石川郡鶴来町白山町レ59)にあった、北陸鉄道の加賀一の宮(かがいちのみや)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史をはじめ、現存する駅舎や旧ホームについては既に書いたとおりです。木造駅舎は基本的に毎週火曜日を休館日としていますが、祝日の場合はその限りではありません。開放時間は8:30~17:00。冬期間(1~3月)は1月1日~4日と土日祝のみ開館します。石川線...

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2023-08-13 (Sun)

石川線加賀一の宮駅[1] 有形文化財に登録された入母屋造の駅舎

石川線加賀一の宮駅[1] 有形文化財に登録された入母屋造の駅舎

石川県は白山市白山町レ59(旧:石川郡鶴来町白山町レ59)にあった、北陸鉄道の加賀一の宮(かがいちのみや)駅。所在地の白山町は「白山信仰」で有名な白山比咩神社(しらやまひめじんじゃ)の門前町で、手取川の畔には716年~1480年の764年間に渡り鎮座した「古宮跡」もあります。白山信仰の起こりは717年、越前の泰澄(たいちょう)という僧侶が初めて白山に登頂し、修行の中で白山の神々の姿を見た事に端を発するといいます。そ...

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2023-08-10 (Thu)

北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間の廃線跡を辿る[2]

北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間の廃線跡を辿る[2]

前回記事はこちら。引き続き2009年11月1日付で廃止された、北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間2.1kmの廃線跡を見ていきましょう。既に鶴来駅から中鶴来駅までの0.8kmを辿りました。今回は中鶴来駅から加賀一の宮駅までの1.3kmを辿っていきましょう。プラットホームが残る中鶴来駅跡の付近には、北陸電力の水力発電所(鶴来発電所)と変電所があります。廃線跡はこれら施設に挟まれつつ、更に南へと続きます。交差点を横断すると、変...

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2023-08-08 (Tue)

北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間の廃線跡を辿る[1]

北陸鉄道石川線鶴来~加賀一の宮間の廃線跡を辿る[1]

野町~鶴来間13.8kmを結び、金沢近郊の通勤通学輸送を担う石川線。ローカル私鉄の例に漏れず赤字を抱えながらも、地域の重要な交通手段として営業を続けてきました。北陸鉄道は黒字経営の高速・貸切バス事業で得た収益を活かし、鉄道事業の赤字を穴埋めしてきたのです。しかし2019年度末からコロナ禍が到来すると、バスの利用者も一気に減少し鉄道の赤字を補填できなくなってしまいました。北陸鉄道は石川線を自社単独で存続するの...

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2023-08-06 (Sun)

石川線中鶴来駅跡 病院の駐車場に残るプラットホーム

石川線中鶴来駅跡 病院の駐車場に残るプラットホーム

石川県は白山市鶴来水戸町井(旧:石川郡鶴来町水戸町井)にあった、北陸鉄道の中鶴来(なかつるぎ)駅。所在地である水戸町は5つの小区分を設けているのですが、これが実に変則的です。何しろ2~4丁目の助数詞3区分と、1文字だけの「ク」「井」2区分が混在するのです。助数詞は何故か1丁目が欠番になっていますね。「ク」「井」のような1文字住所は石川県内に多く見られ、鶴来町内でも例えば水戸町に隣接する鶴来新町は5つある小...

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2023-08-01 (Tue)

石川線鶴来駅[3] 北陸鉄道の「鉄道部」が本部を置く車両工場

石川線鶴来駅[3] 北陸鉄道の「鉄道部」が本部を置く車両工場

前回記事はこちら。引き続き石川県は白山市鶴来本町4丁目(旧:石川郡鶴来町本町4丁目)にある、北陸鉄道の鶴来(つるぎ)駅を取り上げましょう。第1回では駅の大まかな歴史、第2回では駅構内の様子を見てきました。今回は駅裏に所在する北陸鉄道の「鉄道部」について書きましょう。もとい北陸鉄道㈱鉄道部は「鉄軌道部」という名称で、鉄道各線(石川総線・浅野川線・金石線・小松線・加南線・能登線)と軌道線(金沢市内線)を運...

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* by 風旅記
こんばんは。
浅野川線には内灘に小さな車庫・検修庫があるものの、大きな鉄道の施設はないように見えましたので、どのように運営されているのか不思議に思っていました。
会社の組織としては、鶴来に集約されている部門も多いのですね。
こちらの記事にもありますが、過去の北陸鉄道の路線網の多くは既になく、業務範囲は小さくなり続けてきたのだと思いますが、これまでのノウハウは鶴来と子会社に蓄積されているということなのでしょうね。
興味深く拝見させて頂きました。

Re: * by 叡電デナ22
風旅記さん

どうも、こんばんは。
多忙につき返信が遅れてしまい申し訳ございません。

鉄道業界では1970年代以降、一部部門の分社化や外注化が進められました。
北陸鉄道も保線作業は北陸工建、電気作業は北陸電設・・・といったように子会社の新設を重ねた事が社史から読み取れます。
こうした分社化では新たに社員を採用するだけでなく、鉄道会社から出向または転属した経験者も多いので、ノウハウの継承は比較的容易だったものと思います。

今や北陸鉄道の拠点は鶴来に集中していますが、万が一に浅野川線が災害に見舞われた場合、遠隔地ゆえに施設の見回りや復旧工事などが多少なりとも手間取るでしょうね。

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