タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

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Top Page › Archive - 2023年06月
2023-06-29 (Thu)

伊野線朝倉停留場[1] 重大インシデントの反省で復活した「駅長」

伊野線朝倉停留場[1] 重大インシデントの反省で復活した「駅長」

高知県は高知市曙町2丁目にある、とさでん交通の朝倉(あさくら)停留場。朝倉は高知市内の西部に位置する町域で、吾川郡いの町との境界に接しています。朝倉古墳や朝倉城跡といった史跡もある朝倉ですが、今回取り上げる朝倉電停の所在地は東隣の曙町です。新旧様々な建物が集まる住宅地で、電車通りに沿って商店街を形成しています。電車通りを西へ0.2km進むと朝倉駅前電停がありますが、朝倉電停からもJR四国土讃線の朝倉駅まで...

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2023-06-27 (Tue)

土讃線箸蔵駅[2] ホームと直通する傾斜地の「池田霊園」

土讃線箸蔵駅[2] ホームと直通する傾斜地の「池田霊園」

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町州津宮ノ久保(旧:三好郡箸蔵村大字州津)にある、JR四国の箸蔵(はしくら)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎の様子については既に書いたとおりです。今回はプラットホームの様子を見ていきましょう。2面2線の相対式ホーム。駅舎側の1番線が上下副本線、反対側の2番線が上下本線となっています。基本的に普通列車は1番線に停車し、特急列車は2番線を通過します。ホー...

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2023-06-25 (Sun)

土讃線箸蔵駅[1] 『まんが日本昔ばなし』で描かれた「箸蔵山の赤い火」

土讃線箸蔵駅[1] 『まんが日本昔ばなし』で描かれた「箸蔵山の赤い火」

徳島県は三好市池田町州津宮ノ久保(旧:三好郡箸蔵村大字州津)にある、JR四国の箸蔵(はしくら)駅。池田町の中心街から東北東に4kmほど離れた、箸蔵山の麓の集落に置かれた駅です。かつて存在した自治体・箸蔵村(はしくらそん)の代表駅でしたが、同村は1956年9月30日を以って隣町の池田町に編入合併されました。なお、三好郡では2006年3月1日に三野町、池田町、山城町、井川町、西祖谷山村(にしいややまそん)、東祖谷山村(...

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2023-06-23 (Fri)

土讃線大歩危駅[2] 吉野川の渓谷は妖怪・子泣き爺の出身地

土讃線大歩危駅[2] 吉野川の渓谷は妖怪・子泣き爺の出身地

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市西祖谷山村字徳善西(旧:三好郡西祖谷山村字徳善西)にある、JR四国の大歩危(おおぼけ)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎内の様子については既に書いたとおりです。今回は駅構内のホーム側を見ていきましょう。ホーム側から駅舎を眺めた様子。入母屋屋根のトタン板に駅名をでかでかと書いています。改札口に注目!かの有名な子泣き爺の木彫り像が立っているじゃあないです...

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2023-06-21 (Wed)

土讃線大歩危駅[1] 南北朝時代を乗り越えた「山岳武士」の徳善家

土讃線大歩危駅[1] 南北朝時代を乗り越えた「山岳武士」の徳善家

徳島県は三好市西祖谷山村徳善西(旧:三好郡西祖谷山村字徳善西)にある、JR四国の大歩危(おおぼけ)駅。三好市は2006年3月1日に三好郡の三野町、池田町、山城町、井川町、西祖谷山村(にしいややまそん)、東祖谷山村(ひがしいややまそん)の合計6町村が合併し発足した自治体です。四国山地と讃岐山脈に囲まれた自然豊かな環境にあり、市内南東の東祖谷山には四国最高峰の剣山が聳えます。大歩危駅は西祖谷山村で唯一の鉄道駅...

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2023-06-19 (Mon)

土讃線阿波池田駅[6] 駅裏にある旧気動車支区と徳島保線区池田駐在

土讃線阿波池田駅[6] 駅裏にある旧気動車支区と徳島保線区池田駐在

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅を見ていきましょう。国鉄時代は日本専売公社池田工場で製造した煙草の発送拠点であり、徳島・香川・高知・愛媛の四国4県を結ぶ要衝でもありました。駅の大まかな歴史は第1回、駅舎内の様子は第2回、プラットホームの様子は第3回・第4回、阿波池田制御所と徳島電気区池田駐在は第5回で取り上げています...

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2023-06-16 (Fri)

土讃線阿波池田駅[5] 在来線初の電子CTCセンター「阿波池田制御所」

土讃線阿波池田駅[5] 在来線初の電子CTCセンター「阿波池田制御所」

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅を見ていきましょう。国鉄時代は日本専売公社池田工場で製造した煙草の発送拠点であり、徳島・香川・高知・愛媛の四国4県を結ぶ要衝でもありました。駅の大まかな歴史は第1回、駅舎内の様子は第2回、プラットホームの様子は第3回・第4回で取り上げたとおりです。今回は駅構内に所在する関連施設を取り...

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2023-06-14 (Wed)

土讃線阿波池田駅[4] ホーム上に架かる「かずら橋」と組成駅の面影

土讃線阿波池田駅[4] ホーム上に架かる「かずら橋」と組成駅の面影

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅を見ていきましょう。国鉄時代は日本専売公社池田工場で製造した煙草の発送拠点であり、徳島・香川・高知・愛媛の四国4県を結ぶ要衝でもありました。前回はバリアフリー化に伴い新設された「新1番のりば」を見たので、今回は島式ホーム2面4線の2~5番のりばを見ていきましょう。各ホームは改札口前にあ...

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2023-06-12 (Mon)

土讃線阿波池田駅[3] バリアフリー化で誕生した「新1番のりば」

土讃線阿波池田駅[3] バリアフリー化で誕生した「新1番のりば」

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅を見ていきましょう。駅の大まかな歴史、駅舎内の様子については既に書いたとおりです。国鉄時代は日本専売公社池田工場で製造した煙草の発送拠点であり、徳島・香川・高知・愛媛の四国4県を結ぶ要衝でもありました。今回はプラットホームに足を踏み入れましょう。青い作業服姿の駅員に入場券を渡し、...

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2023-06-10 (Sat)

土讃線阿波池田駅[2] 閉店した「ワーププラザ」が待合所に転身

土讃線阿波池田駅[2] 閉店した「ワーププラザ」が待合所に転身

前回記事はこちら。引き続き徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅を見ていきましょう。駅の大まかな歴史については既に書いたとおりです。かつては日本専売公社池田工場で製造した煙草の発送拠点であり、徳島・香川・高知・愛媛の四国4県を結ぶ要衝でもありました。今回は駅舎の内部を見ていきましょう。JR四国 国鉄 JR貨物 木造駅舎 待合室JR四国 国鉄 JR貨物...

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2023-06-07 (Wed)

土讃線阿波池田駅[1] タバコ生産で栄えた山里の「サラダ」

土讃線阿波池田駅[1] タバコ生産で栄えた山里の「サラダ」

徳島県は三好市池田町サラダ(旧:三好郡池田町字サラダ)にある、JR四国の阿波池田(あわいけだ)駅。三好市は2006年3月1日に三好郡の三野町、池田町、山城町、井川町、西祖谷山村(にしいややまそん)、東祖谷山村(ひがしいややまそん)の合計6町村が合併し発足した自治体です。四国山地と讃岐山脈に囲まれた自然豊かな環境にあり、市内南東の東祖谷山には四国最高峰の剣山が聳えます。阿波池田駅は旧池田町の中心街に位置しま...

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2023-06-05 (Mon)

伊野線鏡川専用鉄橋 2つの道路橋に挟まれた専用軌道

伊野線鏡川専用鉄橋 2つの道路橋に挟まれた専用軌道

細藪山を水源とし、浦戸湾へと流れる鏡川(かがみがわ)。総延長31km、流域面積170k㎡に及ぶ二級河川で、源流域から河口まで高知市内で完結するのが特徴です。そんな鏡川には河川名をそのまま付けた「鏡川橋」という橋が架かっています。鏡川橋は高知県高知市と愛媛県松山市を結ぶ国道33号線の橋梁で、市内西部の本宮町(ほんぐうちょう)と鴨部高町(かもべたかまち)を繋げています。こちらは路面電車の車内から撮影した橋の風景...

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2023-06-03 (Sat)

使える線路は2本だけ とさでん交通の蛍橋車庫

使える線路は2本だけ とさでん交通の蛍橋車庫

前々回の記事では高知市本宮町にある、伊野線の鏡川橋停留場を取り上げました。同電停は併用軌道区間に置かれた「有人駅」で、常駐する社員2名が「駅長」と「配車係」の業務を交代で行なっています。このうち駅長は運転整理と出発指示合図、運転通告券の発行を担当するほか、東隣の「蛍橋車庫」へ転轍機の切換に出向く事もあります。蛍橋車庫は旭町3丁目との境界に接しており、路面電車の夜間滞泊に使われています。書籍『土佐電鉄...

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