タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です

Top Page › Archive - 2023年04月
2023-04-30 (Sun)

奥津軽保守基地 海峡線と北海道新幹線の保線・電気拠点

奥津軽保守基地 海峡線と北海道新幹線の保線・電気拠点

青森県は東津軽郡今別町大字大川平字清川にある、JR北海道の奥津軽いまべつ駅。海峡線津軽今別駅を前身とし、北海道新幹線の駅として新たに駅舎・ホームを建設しました。駅長を筆頭に助役、営業職駅員(営業主任・営業指導係・営業係)が配置され、JR北海道としては最南端の職場でもあります。構内南側には保守用車の留置線群を併設しており、昇降棟と駅本屋を繋ぐ連絡通路から眺める事ができます。この留置線群は正式名称を「奥津...

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2023-04-28 (Fri)

JR北海道が青森県に置いた職場 青函トンネル工務所今別管理室

JR北海道が青森県に置いた職場 青函トンネル工務所今別管理室

青森県は東津軽郡今別町大字今別字中沢。津軽線今別駅から南へ徒歩6分、国道280号線を横断した先に「楽しい旅はJRで JR北海道」との看板を掲げた建物があります。すぐ傍を通る県道14号線(津軽中山ライン)には三内丸山遺跡、シジミで有名な十三湖までの距離を示す看板が立っており、なかなかに奇妙な光景です。この建物はかつて「青函トンネル工務所今別管理室」が入居していました。青函トンネル工務所は保線・機械・電気の各職...

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2023-04-25 (Tue)

津軽海峡の保線を担う北海道軌道施設工業今別出張所

津軽海峡の保線を担う北海道軌道施設工業今別出張所

青森県は東津軽郡今別町大字今別字今別。津軽線今別駅から1kmほど離れた今別町の中心部で、漁港を構える漁師町でもあります。眼前に広がる津軽海峡の向こう側に北海道がある訳ですが、実は字今別の商店街にJR北海道の子会社が拠点を置いています。その子会社とは北海道軌道施設工業㈱。1949年3月1日に国鉄の請負業者として創業した建設会社で、道内各地の国鉄線・私鉄線・専用線における保線作業(軌道保守工事・軌道改良工事など...

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2023-04-21 (Fri)

札沼線区間廃止から3年 遂に解体されたキハ40系400番台

札沼線区間廃止から3年 遂に解体されたキハ40系400番台

乗降口ドアを萌黄色に塗装したキハ40系400番台。この番台区分は1996年3月16日ダイヤ改正における、札沼線石狩当別~新十津川間のピストン輸送を対象としたワンマン化に伴い登場しました。キハ40系700番台2両を種車とし、苗穂工場でエンジンの出力増強、EB装置(緊急列車停止装置)の設置といった改造を施しています。この改造工事はワンマン化の直前に実施しており、キハ40-769は1996年3月6日に落成しキハ40-401、キハ40-770は1996...

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2023-04-19 (Wed)

【苗穂工場17番線】引退したキハ281系、技術館裏で解体待ち?

【苗穂工場17番線】引退したキハ281系、技術館裏で解体待ち?

2023年4月8日、苗穂駅自由通路から苗穂工場の構内西側を眺めていると、17番線にキハ281系が留置されているのを発見しました。この17番線は北海道鉄道技術館の裏手に敷かれた線路です。折りしも当日は技術館の開館日。正門警備室で入館手続きを行ない、近くまで様子を見に行きました。北海道鉄道技術館は元々、国鉄時代に「用品倉庫」として使われていた施設です。17番線も本来は用品倉庫に資材を搬入するための線路で、荷役用のプ...

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2023-04-17 (Mon)

【苗穂工場18番線】旧型客車とC62形3号機の連結が遂に実現!

【苗穂工場18番線】旧型客車とC62形3号機の連結が遂に実現!

既に当ブログで取り上げたとおりですが、JR北海道は2022年9月13日~16日の4日間に渡り、旭川運転所に留置していた旧型客車4両を苗穂工場まで陸送しました。4両の内訳はオハ35系1両(オハフ33-2555)、スハ43系3両(スハフ42-2071・スハフ42-2261・オハシ47-2001)。何れも元はJR東日本高崎運転所の所属で、「SLニセコ号」の運行開始に先駆け譲渡されました。SLニセコ号は2000年4月1日に運行を開始し、これを目当てに多くの鉄道ファ...

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2023-04-16 (Sun)

火災から4ヶ月 被災箇所が修繕された「苗穂工場会議所」

火災から4ヶ月 被災箇所が修繕された「苗穂工場会議所」

当ブログで既に書いたとおりですが2022年12月16日の朝8時頃、JR北海道の苗穂工場構内で火事が発生しました。出火したのは計画科事務所の西隣にある「会議所」で、前夜の会議で使用した灯油ストーブが火元と見られています。この会議所は1928年3月に落成した2階建て木造建築で、国鉄時代は「職員集会所」として各種クラブ活動に使用していました。火災から4ヶ月、会議所がどうなっているのか見に行ってきました。JR北海道 国鉄 JR...

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2023-04-13 (Thu)

石巻線石巻駅[番外] 20年ぶり!好きな丼を3つ選ぶ「竹乃浦」のわんこ飯

石巻線石巻駅[番外] 20年ぶり!好きな丼を3つ選ぶ「竹乃浦」のわんこ飯

前回まで宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げました。駅の大まかな歴史に始まり、駅舎、プラットホーム、構内作業、関連施設に至るまで合計7本の記事にまとめております。今回は番外編として私が石巻に住んでいた少年時代、よく家族で通った思い出の寿司屋を紹介しましょう。そのお店は「竹乃浦」といい、石巻駅から国道398号を経由すれば徒歩8分で辿り着きます。住所は山下町1丁目19番6号です...

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2023-04-09 (Sun)

石巻線石巻駅[7] 分割民営化後に発足した「石巻保線区」

石巻線石巻駅[7] 分割民営化後に発足した「石巻保線区」

前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史については第1回で書いたとおりです。第4回から連続となりますが、今回も引き続き駅構内を観察していきましょう。前回記事で紹介した㈱ジェイアール貨物・東北ロジスティクス石巻事業所の西隣には、淡いブルーグレーと白のツートンカラーを纏ったコンクリート建築があります。1階には4台分の車庫を備え...

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2023-04-07 (Fri)

石巻線石巻駅[6] 東北ロジスティクスによる貨物列車の機回し作業

石巻線石巻駅[6] 東北ロジスティクスによる貨物列車の機回し作業

前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史については第1回で書いたとおりです。第4回、第5回では各プラットホームを見ましたが、今回も引き続き駅構内を観察していきましょう。駅構内東側、3番線ホームを抜け切った所に平屋のコンクリート建築があります。パッと見は操車関連の運転事務室といった趣きですね。玄関には「株式会社ジェイアール貨...

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2023-04-05 (Wed)

石巻線石巻駅[5] 「汽車駅」時代を受け継いだ国鉄型配線

石巻線石巻駅[5] 「汽車駅」時代を受け継いだ国鉄型配線

前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史は第1回で書いたとおりです。前回は仙石線ホームを見たので、今回は石巻線ホームを見ていきましょう。かつての石巻駅は仙石線と石巻線とで構内が分断されており、地元民は仙石線側を「電車駅」、石巻線側を「汽車駅」と呼んでいました。現在の石巻線ホームは汽車駅時代の施設を受け継いでおり、単式ホ...

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2023-04-03 (Mon)

石巻線石巻駅[4] 「汽車駅」に統合された「電車駅」仙石線ホーム

石巻線石巻駅[4] 「汽車駅」に統合された「電車駅」仙石線ホーム

前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎正面の様子については既に書いたとおりです。今回からはプラットホームの様子を見ていきましょう。石巻駅構内は改札口を軸として、西側に仙石線ホーム(1・2番線)、東側に石巻線ホーム(3・4・5番線)を設けています。まずは仙石線ホームに足を運びます。仙石線ホームはラッチ内コンコースと直...

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* by とある蟹
いつもマニアックな記事ありがとうございます。
先日石巻へ旅行に行ってきた際石巻駅を利用しました。
その際記事中にあるホーム下の平屋は折り返し時に乗務員さんが入っていきましたので現在は乗務員詰所として使用しているのかなと思います。

Re: タイトルなし * by 叡電デナ22
とある蟹さん

こちらこそ、いつも当ブログをご覧いただきありがとうございます!

なるほど、この平屋に乗務員が出入りしていたんですね。
次回記事に書いたとおりですが駅構内東側の旧石巻保線区が「乗務員休養室」と化しており、私が訪問した時もそちらに運転士や車掌が出入りしていたものですから、休憩所が2ヶ所あるというのは盲点でした。

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2023-04-01 (Sat)

石巻線石巻駅[3] 改札口の仮面ライダーとサイボーグ009

石巻線石巻駅[3] 改札口の仮面ライダーとサイボーグ009

前回記事はこちら。引き続き宮城県は石巻市鋳銭場にある、JR東日本の石巻(いしのまき)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎正面の様子については既に書いたとおりです。今回は駅舎内へと足を踏み入れましょう。ラッチ外コンコースの様子。駅舎の大きさとは裏腹に待合室が無く、この広間にもベンチを一切置いていません。ただしラッチ内であれば別棟の待合室があります。巨匠・石ノ森章太郎が生んだキャラクター達のステ...

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