タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-

現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です

Top Page › Archive - 2023年01月
2023-01-29 (Sun)

留萌本線石狩沼田駅[3] JRバス沼田線の乗務員休憩室と「石狩沼田保線支区」

留萌本線石狩沼田駅[3] JRバス沼田線の乗務員休憩室と「石狩沼田保線支区」

前回記事はこちら。引き続き空知管内は雨竜郡沼田町北1条3丁目にある、JR北海道の石狩沼田(いしかりぬまた)駅を取り上げましょう。既に書いたとおり富山県から来た開拓の祖・沼田喜三郎が留萌本線の誘致に関わっており、同氏が寄贈した5,000坪の土地に石狩沼田駅が建設されました。今回はプラットホームの様子を見ていきましょう。1面1線の単式ホーム。全長は20m車3両分ほどで、全面的に上屋で覆われています。JR北海道 国鉄 J...

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2023-01-26 (Thu)

留萌本線石狩沼田駅[2] 駅事務室を拠点とする地域おこし協力隊員

留萌本線石狩沼田駅[2] 駅事務室を拠点とする地域おこし協力隊員

前回記事はこちら。引き続き空知管内は雨竜郡沼田町北1条3丁目にある、JR北海道の石狩沼田(いしかりぬまた)駅を取り上げましょう。既に書いたとおり沼田町開拓の祖・沼田喜三郎が留萌本線の誘致に関わっており、同氏が寄贈した5,000坪の土地に石狩沼田駅が建設されました。今回は駅舎の中に足を踏み入れましょう。まずは正面玄関の風除室。ここも待合所として使えるようにベンチを設置しています。風除室には2018年3月17日ダイヤ...

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2023-01-22 (Sun)

留萌本線石狩沼田駅[1] 富山県人・沼田喜三郎と伝統の「喧嘩あんどん」

留萌本線石狩沼田駅[1] 富山県人・沼田喜三郎と伝統の「喧嘩あんどん」

空知管内は雨竜郡沼田町北1条3丁目にある、JR北海道の石狩沼田(いしかりぬまた)駅。かつては札沼線との乗換駅でもありました。沼田町は稲作を主要産業とし「ななつぼし」や「ゆめぴりか」等を生産するほか、最近はブロッコリーや加工用トマトの作付けが増えつつあります。その中心街に置かれているのが当駅で、駅前南部には酒屋、食堂、米穀店、呉服店、雑貨店、薬店、書店、おもちゃ屋などが集まり商店街を形成しています。一方...

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2023-01-20 (Fri)

国鉄末期に建設された「福島駅信号扱所」

国鉄末期に建設された「福島駅信号扱所」

福島駅は構内北部で県道310号線の陸橋(西町跨線橋)と立体交差しています。この立体交差は地平の在来線、西町跨線橋、東北新幹線の高架による3段重ね。高低様々な構造物が乱立する中、跨線橋の東側からは広々とした在来線ターミナルを俯瞰できます。写真右に見える2両編成は、山形新幹線と同じく奥羽本線の改軌区間を走る「山形線」の719系5000番台ですね。西町跨線橋の袂には2階建てのコンクリート建築があります。2階には室内か...

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2023-01-16 (Mon)

留萌本線真布駅 藤沢部落と炭鉱会社「北炭」が経営した農耕地

留萌本線真布駅 藤沢部落と炭鉱会社「北炭」が経営した農耕地

空知管内は雨竜郡沼田町字沼田にある、JR北海道の真布(まっぷ)駅。沼田町の中心街から約3km北西に離れた、丘の麓の稲作地帯に置かれた駅です。駅名の「真布」という土地は当駅の北に広がっており、駅との交通手段は真布川に沿って伸びる小道しかありません。Wikipediaの項目「真布駅」に書かれた「北海道雨竜郡沼田町字真布」は間違った住所なのでご注意を。実際は字沼田の域内北部にあり、元々この界隈は「藤沢部落」または「沼...

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2023-01-14 (Sat)

新千歳空港3階「市電通り食堂街」の札幌市電M100形

新千歳空港3階「市電通り食堂街」の札幌市電M100形

北海道を代表する空の玄関口、新千歳空港。国内線ターミナルビルの3階は飲食店がひしめいており、駐機場や誘導路などを一望できるフードコート、道内の人気ラーメン店が集う「北海道ラーメン道場」などがあります。そんな3階の一角には「市電通り食堂街」なるコーナーも。念のため申し上げておきますが、実際に千歳市内を路面電車が走った事はありません。市電通り食堂街は2011年7月15日の空港リニューアルに伴いオープン。昭和北...

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* by やまみ
ワタシもつい先日、雪のため空港にかなり早く着いたのでレストランも開く前だったのでウロウロしながら久しぶりに乗り込んだり写真を撮ってきました。

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2023-01-11 (Wed)

留萌本線幌糠駅 過酷な御料地で開拓民が建てた「拝み小屋」

留萌本線幌糠駅 過酷な御料地で開拓民が建てた「拝み小屋」

留萌管内は留萌市幌糠町(旧:留萌市大字留萌村字幌糠)にある、JR北海道の幌糠(ほろぬか)駅。前回取り上げた藤山駅から、更に留萌川を上流に遡った山間の農村に置かれた駅です。藤山よりもまとまった規模の集落で、駅前にはJAるもい幌糠事業所がありますし、線路に沿って南下すると消防団詰所や郵便局、森林事務所なども見られます。留萌きっての繁華街である錦町とは約12.9kmも離れており、ここまで来ると隆盛を極めたニシン漁...

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2023-01-09 (Mon)

留萌本線藤山駅 小樽の廻船問屋が開いた農場と「藤山炭山」

留萌本線藤山駅 小樽の廻船問屋が開いた農場と「藤山炭山」

留萌管内は留萌市藤山町(旧:留萌市大字留萌村字藤山)にある、JR北海道の藤山(ふじやま)駅。前回取り上げた大和田駅から、留萌川を上流に遡った農村に置かれた駅です。近くには留萌市役所が接した農村交流センター「風土工房こさえーる」があり、館内に市民・団体が利用できる研修室や調理実習室を備えています。駅周辺の農家は稲作やハウス栽培に取り組んでいます。留萌市(2003)『新留萌市史』p.506より引用藤山という地名の...

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2023-01-07 (Sat)

留萌本線大和田駅 敦賀港発展の父が営んだ「大和田炭鉱」

留萌本線大和田駅 敦賀港発展の父が営んだ「大和田炭鉱」

留萌管内は留萌市大和田3丁目(旧:留萌市大字留萌村字大和田)にある、JR北海道の大和田(おおわだ)駅。留萌市街から南東に離れた山沿いの集落に置かれた駅で、付近には留萌川が流れています。留萌川は当地で大きくスラロームを描いており、それに合わせて線路や道路もカーブしているのが印象的です。その蛇行によって通水性が悪くなり、水害を誘発してきたという留萌川。国土交通省も大和田に水位観測所を開設し、防災情報の発...

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2023-01-03 (Tue)

【苗穂】北海道ジェイ・アール運輸サポートによる灯油配送販売

【苗穂】北海道ジェイ・アール運輸サポートによる灯油配送販売

前回記事では苗穂工場と苗穂運転所の違いについて書きましたが、それに使う写真撮影のため2022年12月24日は界隈を散策していました。苗穂・丘珠通から運転所構内を覗くとJR北海道の子会社、北海道ジェイ・アール運輸サポート㈱の灯油配送車が停まっているのを発見。同社は鉄道関連業務に加え、灯油の移動販売も手がけているのです。北海道ジェイ・アール運輸サポートの社章同社公式サイトより引用北海道ジェイ・アール運輸サポート...

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2023-01-02 (Mon)

鉄道ファンさえ混同しがち 苗穂工場と苗穂運転所の違いとは

鉄道ファンさえ混同しがち 苗穂工場と苗穂運転所の違いとは

明けましておめでとうございます。2023年も宜しくお願い致します。新年1発目の投稿は「産業と鉄道の町・苗穂」にある車両基地のお話です。苗穂駅の北東には苗穂工場と苗穂運転所が置かれています。何れもJR北海道の運輸系統に属する現業機関ですが、ネット上では工場と運転所を混同する人達が少なからず見受けられます。しかも鉄道ファンですら混同している人が多いのです。例えば「苗穂工場を観察中」というツイートに苗穂運転所...

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