既に書いたとおり2022年12月24日は苗穂工場の土曜出勤日で、札幌交通機械㈱の社員達による構内入換を観察する事が出来ました。社員達の昼休み中に工場内を俯瞰すると、混金クズ置き場の留置線がカラッポになっていました。普段は何かしら車両が留置されているのですが、1両たりとも姿を見せないのは珍しいと思います。一昔前はフラノエクスプレスや711系900番台など、引退して久しい車両達が放置されていたものです。線路は除雪さ...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
前回記事はこちら。引き続き2022年12月24日、昼休み明けの構内入換を見ていきましょう。スイッチバックした入換機関車(DE15形)が向かった先は17番線。この線路は北海道鉄道技術館の裏手まで伸びています。もとい技術館は国鉄時代の「第一用品倉庫」であり、その裏手には当時の資材積卸ホームが残っています。そのプラットホームに面して留置されていたのは733系B-103編成。13:18、DE15形は733系3連を牽引して第三門へと動き出し...
JR北海道は社員の年間休日日数を112日と定めており、現業機関によっては不定休のシフト制を組んでいます。このうち苗穂工場においては非現業(本社・支社)と同じく土日祝定休を基本としつつ、祝日のある週を主な対象として年間10回程度の土曜出勤を設けています。土曜出勤は北海道鉄道技術館の開館日と被る事があり、その日は構内を行き交う検修員や荷役車両(トラック・フォークリフト)、入場車両の構内入換作業などを間近に見...
2022年12月24日は年内における北海道鉄道技術館の最終開館日でした。せっかくなので苗穂工場に足を運んでみようと思い立ち、まずは苗穂駅自由通路から構内を俯瞰。解体線には相変わらず旧型客車4両が留置されていました。手前からスハフ42-2261、オハフ33-2555、スハフ42-2071、オハシ47-2001の順に組成。4日連続で気温は0℃を上回り、特にこの日は最高気温3.8℃を観測するほどの“暖冬”ゆえ、車体の雪化粧は解けつつありました。路上...
既に当ブログで取り上げたとおりですが2022年12月16日、苗穂工場構内の2階建て木造建築から出火しました。この建物は国鉄時代の1928年3月に「職員集会所」として建設され、主にクラブ活動の場として賑わいを見せました。分割民営化後は「会議所」に改称し、現在に至るまで一般的な会議室の用途に使われてきました。火災の前夜も会議を開いており、その際に4台もの灯油ストーブを焚いていたため、これらが火元だろうと見られていま...
前回記事はこちら。引き続き福島県は福島市栄町にある、福島交通・阿武隈急行の福島駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史とラッチ外の様子は既に書いたとおりです。今回は改札口を進み、プラットホームの様子を見ていきましょう。ホーム側から改札口を眺めた様子。ICカードリーダーはラッチから離れた箇所にも設置しています。JR東日本 福島交通 東急 阿武隈急行 改札口 有人改札 駅員駅員による改札業務は出場に限り実施...
福島県は福島市栄町にある、福島交通・阿武隈急行の福島駅。俗に言う「共同使用駅」で、私鉄2社が同じ駅舎とホームを共用しています。福島駅はJR東日本3路線(東北本線・奥羽本線・東北新幹線)、福島交通飯坂線、阿武隈急行線の計5路線が乗り入れ、何れも駅構内では線路を南北に敷いています。私鉄2社の乗り場はJR福島駅東口の北側に設けており、施設自体はJR線から独立しています。付近にはS-PAL福島、Eastビル、福島リッチホテ...
2022年12月16日の朝8時頃、JR北海道の苗穂工場構内で火事が発生しました。出火したのは計画科事務所の西隣にある2階建ての木造建築です。この建物は正式名称を「会議所」といい、その名の通り普段は会議に使用するだけの施設です。会議が無ければ原則無人になるため、玄関には必ず施錠しているそうです。折りしも前日の夜は会議で、室内では4台の灯油ストーブを焚いていました。灯油ストーブが出火の原因と見られますが、JR関係者...
2023年3月末の廃止まで残り4ヶ月を切った、JR北海道の五稜郭車両所。その西側には5階建てのJRアパートが7棟も建ち並ぶ区画があります。住所は函館市港町1丁目11番地・12番地です。五稜郭車両所とJRアパート群の間には大型商業施設の「ポールスターショッピングセンター」があります。北側には市立函館病院もあり、利便性の良い立地と言えますね。このJRアパート群は正式名称を「港社宅」といいます。1980年前後に建設された「国鉄...
岩手県は八幡平市安比高原(旧:岩手郡松尾村松尾前森官有地)にある、JR東日本の安比高原(あっぴこうげん)駅。地名の「安比(アッピ)」はアイヌ語で「安住の地」を意味し、かつて本州アイヌの集落が存在した事が窺えます。現在の安比高原は杉、ブナ、白樺などの森林に囲まれたリゾート地。「安比高原スキー場」「安比高原ゴルフクラブ」「安比高原スポーツパークASPA」といったレジャー施設があります。このうち安比高原スキー...
前回記事はこちら。引き続き岩手県は八幡平市荒屋新町(旧:二戸郡安代町字荒屋新町)にある、JR東日本の荒屋新町(あらやしんまち)駅を見ていきましょう。駅の大まかな歴史と待合室は第1回、駅舎の風除室と構内諸施設は第2回・第3回で取り上げました。第4回では駅裏にあった「盛岡機関区荒屋新町支区」を紹介しています。今回も荒屋新町の鉄道スポットを取り上げましょう。こちらは島式ホーム(2・3番線)から構内南方(好摩方)...
前回記事はこちら。引き続き岩手県は八幡平市荒屋新町(旧:二戸郡安代町字荒屋新町)にある、JR東日本の荒屋新町(あらやしんまち)駅を見ていきましょう。駅の大まかな歴史と待合室は第1回、駅舎の風除室と構内諸施設は第2回・第3回で取り上げました。今回は荒屋新町を語る上で欠かせない鉄道施設を紹介しましょう。1970年代前半まで花輪線の中核拠点として栄え、「鉄道の町」と呼ばれるほど多くの国鉄職員が暮らした荒屋新町。...