石狩管内は札幌市東区北6条東13丁目にある、JR北海道の苗穂工場。敷地面積は204,000㎡(甲子園球場の5.2倍)、建築面積は62,899㎡、建物棟数は103棟を誇ります。建物は同工場の象徴である赤レンガの機関車検修場をはじめ、計画科事務所、生産科事務所、旅客車解艤装場、旅客車検修整備室、制輪子作業場、鉄工作業場、立体倉庫、守衛室、社員食堂、北海道鉄道技術館など多種多様です。2022年9月10日、鉄道技術館の開館中に苗穂工場...
タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌-
現在、札学鉄研OB会ブログから筆者投稿の記事を移転中です
乗降口ドアを萌黄色に塗装したキハ40系400番台。この番台区分は1996年3月16日ダイヤ改正における、札沼線石狩当別~新十津川間のピストン輸送を対象としたワンマン化に伴い登場しました。キハ40系700番台2両を種車とし、苗穂工場でエンジンの出力増強、EB装置(緊急列車停止装置)の設置といった改造を施しています。この改造工事はワンマン化の直前に実施しており、キハ40-769は1996年3月6日に落成しキハ40-401、キハ40-770は1996...
前回記事では旭川運転所から苗穂工場まで陸送された旧型客車4両を取り上げました。この日はやや強めに雨が降りしきっていましたが、自由通路は屋根・窓ガラス付きなので安心です。そんな訳で居心地の良い自由通路から、引き続き苗穂工場構内の留置車両を眺めていきましょう。カーティス・メイフィールド(Curtis Mayfield)を聴きながらカメラを構えます。2番線には苫小牧運転所所属のキハ143形が留置中。編成番号は「102」、キハ1...
JR北海道は2022年9月13日~16日の4日間に渡り、旭川運転所に留置していた旧型客車4両を苗穂工場まで陸送しました。陸送は2両ずつ、2回に分けて実施しています。まずは9月13日の夜間にスハフ42-2071、オハフ33-2555の2両がトレーラーに載せられ旭川運転所を出発。日付が変わって14日の夜明け前、苗穂工場に到着しました。続いて9月15日の夜間にオハシ47-2001、スハフ42-2261が同様にトレーラーで旭川運転所から搬出。これまた日を跨...
石狩管内は札幌市東区北6条東13丁目にある、JR北海道の苗穂工場。当工場の組織は工場長を筆頭として総務科・工程管理科・品質管理科・技術開発科・設備保全科の計画5部門と、組立科・部品科・内燃機科の生産3部門により構成しています。このうち生産部門の組立科は、全般検査・重要部検査のため入場した車両の解体・組立および車体の改造を担当しています。解体作業では車体から各種部品を取り外し、それらを部品科や内燃機科が受...
石狩管内は札幌市白石区平和通1丁目南にある「平和園白石店」。同店は根室本線帯広駅前に本店を構える平和園が1997年に開業した支店で、面白い事に店名と似た名称の「平和通」に接しています。JR白石駅から徒歩13分、地下鉄東西線白石駅から徒歩17分、国鉄東札幌駅跡(さっぽろ大地公園)から徒歩18分の立地です。平和園は「焼肉レストラン」を標榜して十勝管内に6店舗、札幌市内に3店舗を展開。芽室町内の大成店では釣り堀の「青...
釧路管内は厚岸郡浜中町浜中桜北(旧:厚岸郡浜中町大字後静村字浜中市街)にある、JR北海道の浜中(はまなか)駅。根室本線東釧路~根室間の通称「花咲線」に属しています。浜中町は漫画『ルパン三世』の原作者、モンキー・パンチ先生の故郷として有名です。自治体の名前を付した浜中駅は実質的な町の代表駅ですが、それとは裏腹に駅前集落は民家が若干まばらに建ち、店も極めて少なく閑散としています。飲食店に至っては2km圏内に...
当ブログで既に取り上げたとおりですが、JR北海道は収束の見えないコロナ禍を考慮し2022年度も苗穂工場の一般公開を中止します。苗穂工場の一般公開中止は2020年から数えて3年連続となります。ただし同構内にある北海道鉄道技術館の開館については中止せず、通常どおり毎月第2・第4土曜日の実施を継続します。私も2022年9月10日、昼過ぎの開館に合わせて苗穂工場に足を運んでみました。・・・とその前に「ピッコロ大将」で昼食。今回...
前回記事はこちら。引き続き岩手県は奥州市水沢東大通り1丁目(旧:水沢市東大通り1丁目)にある、JR東日本・JR貨物の水沢(みずさわ)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎内とプラットホームの様子については既に書いたとおりです。今回は駅構内東側にあるコンテナホームと、駅舎の南北にある現業事務所を見ていきましょう。こちらはコンテナホーム。正門には「防犯カメラ作業中」「関係者以外立入禁止」「構内速度10km...
前回記事はこちら。引き続き岩手県は奥州市水沢東大通り1丁目(旧:水沢市東大通り1丁目)にある、JR東日本・JR貨物の水沢(みずさわ)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史、駅舎内の様子については既に書いたとおりです。今回は改札口を進み、プラットホームへと足を踏み入れましょう。単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線を組み合わせた、いわゆる「国鉄型配線」の構内。駅舎側の単式ホームが1番線、島式ホームが2番線・3番...
前回記事はこちら。引き続き岩手県は奥州市水沢東大通り1丁目(旧:水沢市東大通り1丁目)にある、JR東日本・JR貨物の水沢(みずさわ)駅を取り上げましょう。駅の大まかな歴史については既に書いたとおりです。今回は駅舎の中に足を踏み入れましょう。広々としたコンコース。天井は格子状の梁が露出したいわゆる「構造あらわし」で、梁に沿って照明を配置しています。前回引用した書籍『水沢市史5 近代(Ⅱ)』の文章には「駅舎デザ...
岩手県は奥州市水沢東大通り1丁目(旧:水沢市東大通り1丁目)にある、JR東日本・JR貨物の水沢(みずさわ)駅。県南の流通拠点・旧水沢市の中心部に置かれた駅です。水沢は奥州の小京都としても有名な町ですが、古くは蝦夷の英雄・阿弖流為(アテルイ)が一族と共に暮らす巣伏村(すぶしむら)がありました。788年12月、朝廷は征東将軍・紀古佐美(きのこさみ)に胆沢遠征の命を下しました。和人の軍勢は52,800人に上ったといい、...